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11/14【スターダム】葉月&コグマが一日3試合も同期の絆でタッグリーグ制覇 ゴッデス王座獲り&コグマ2冠を宣言

『第11回 ゴッデス・オブ・スターダム〜タッグリーグ戦/最終戦〜』東京・後楽園ホール(2021年11月14日)
優勝決定戦 ○コグマ&葉月vs渡辺桃&AZM×

 一日3試合となった葉月&コグマが渡辺&AZMとの熱戦を制し、「第11回 ゴッデス・オブ・スターダム〜タッグリーグ戦〜」に優勝。復帰以来、初の栄冠となった二人はゴッデス王座に照準を定め、コグマはハイスピード王座挑戦へ向けて弾みをつけた。

 1ヵ月近くに渡って繰り広げられてきたタッグリーグ戦もいよいよ優勝決定戦。この日、公式戦全日程を終え、詩美&上谷との進出決定戦を制してレッドゴッデスを突破した葉月&コグマのFWCと、ブルーゴッデスを勝ち上がった昨年覇者・渡辺&AZMのMOMOAZの間でタッグの頂点が争われた。

 FWCはこれがこの日3試合目。対するMOMOAZはセミファイナルで岩谷&門倉戦を終えたばかり。MOMOAZがドロップキックを同時発射するなど先手を取ったが、FWCもツープラトンによるコグマのボディプレス、葉月のフットスタンプを立て続けに決めて譲らず。顔面ウォッシュも同時にさく裂させた。AZMがミサイルキックで突破口を開くと、渡辺は葉月をブレーンバスターでコグマに投げつけ、ランニングローキックでコグマを蹴りつけたが、コグマはダイアモンドカッターで反撃。葉月がスワンダイブ式ミサイルキックを放った。

 AZMの援護射撃を得た渡辺は蒼魔刀で葉月に逆襲すると、チキンウイングフェースロックで捕らえる。耐えた葉月がフロントハイキックで反撃しても、ハイキックで応戦。AZMとコグマはハイスピードなせめぎ合いを展開し、時間差ロープワーク合戦を制したコグマがダイアモンドカッターを決める。負けじとAZMは回転十字固めで丸め込み、腕固めで捕獲。そのまま羽根折り固めに移行してギブアップを迫った。

 耐えたコグマはAZMをダイブ式スタンガンで鎮圧。渡辺がBドライバーを狙っても阻止し、コグマを踏み台にした葉月がフロントハイキックを見舞っていく。さらにトペスイシーダを放つと、コグマもAZMにミサイルキックを発射。胴締めスリーパーで絞め上げた。

 AZMはギブアップしない。場外の葉月にコーナーからのプランチャを放つと、コグマには渡辺がチョークスラム、AZMがダイビングフットスタンプの連続攻撃をお見舞い。合体ダイビングフットスタンプもズバリと決まった。さらに渡辺がピーチサンライズ、AZMが足をクラッチしての変型ジャーマンでコグマを立て続けに投げ、ダブル顔面蹴りをぶち込んだ。

 ピンチを迎えたコグマだったが、渡辺のハイキックをAZMに誤爆させて突破口を開いた。すかさずスクールボーイで丸め込み、葉月もフロントハイキック、セカンドロープに乗せてのDDTで援護射撃。合体ダイビングボディプレスで追い込む。粘るAZMもあずみ寿司を多回転式で決めて逆転を狙ったが、葉月のカットが間に合って3カウントは入らず。すかさずFWCはコグマのハイブリッジジャーマン、合体ダイアモンドカッターでたたみかけた。さらに葉月が垂直落下式ブレーンバスターでAZMを突き刺すと、コグマが再びジャーマンで鮮やかな人間橋を描き、ようやく3カウントを奪った。

 この瞬間、MOMOAZの連覇が消滅。葉月&コグマがタッグリーグ優勝を飾った。両者とも一度はスターダムを退団し、リングを離れていたが、今年に入って復帰。以来、初のタイトル戴冠となった。葉月が「私たち、この勢いのまま朱里、ジュリアの持っているゴッデスのベルト挑戦したいと思います!」と表明すれば、11・27代々木大会でハイスピード王者スターライト・キッドへの挑戦を控えるコグマも「今日、私はAZMに勝った。これでハイスピードのベルトも凄く近いものになったんじゃないかなって思います」と元王者撃破で好感触。「私はハイスピードとゴッデス、二つ獲って2冠王に返り咲きたいと思います」と誓ってみせた。

 最後は羽南を呼び込み、STARSの3人で「今を信じて、明日に輝け。We are スターダム!」と締めたFWC。一日3試合の過酷な状況だったが、同期の絆が復帰後初の栄冠をもたらした。「組んでる最初も相手がやりたいことを分かってくれるなと思いましたけど、組むにつれてタッグ力が上がった」(葉月)、「個性がバラバラだからこそ、いいとこもあるし、やっぱり同期だから何も別に息を合わせなくても合うようなところがあるのは私も感じますね」(コグマ)と口をそろえたように、リーグ戦での戦いが二人のタッグチームとしての完成度を高めることにつながったのは間違いない。この勢いのまま二人はゴッデス王座獲り、そしてコグマは2冠を目指す。

【試合後の葉月&コグマ】
▼葉月「私たちが2020年度のタッグリーグのチャンピオン。MOMOAZを倒して、2021年、FWCが優勝しました! 一日に3試合…」

▼コグマ「いや、ホントに。でも逆にその決勝にいきづらいんじゃないかって状況が燃えさせたのかもしれない」

▼葉月「出戻り組だの、どうのこうの言われてますけど、これが私たちが出した結果です。タッグリーグ優勝し、次、朱里、ジュリアの持ってるゴッデス。リング上でも言いましたけど、挑戦させてもらいたいと思います」

▼コグマ「もう獲る。獲る勢いで」

▼葉月「その前にジュリアにはキッチリ怪我を治してもらって。私はジュリアに借りってものがあるんでね、そこでキッチリ返したいなと思います」

▼コグマ「私はハイスピードもあるんで。今日は元王者・AZMに勝ったのは、ハイスピード獲れる。それぐらいの勢いだと思ってる。だから私はハイスピードも獲って、ゴッデスも獲って2冠王になります。絶対に」

▼葉月「STARSにベルトを持って帰りましょう」

▼コグマ「そうだね。まずはそれが」

――途中でSTARS入りもあったが、リーグ戦を振り返って?

▼葉月「組んでる最初も相手がやりたいことを分かってくれるなと思いましたけど、組むにつれてタッグ力が上がったのかなと。その結果がこのタッグリーグ優勝なのかなと。私自身、STARSに入ったからといって何も変わってないですし、変わろうとも思わないです、そこは」

▼コグマ「個性がバラバラだからこそ、いいとこもあるし、やっぱり同期だから何も別に息を合わせなくても合うようなところがあるのは私も感じますね」

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