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11/27【DRAGONGATE】YAMATOがBen-Kとの激闘同門対決制してドリームゲートV3 レフェリー未遂のKAIが挑戦表明も拒否

 『THE GATE OF ORIGIN 2021』が27日、宮城・仙台サンプラザホールで行われ、オープン・ザ・ドリームゲート王者・YAMATOが28分20秒の激闘の末、Ben-KとのHIGH-END同門対決を制し、3度目の防衛に成功。この一戦に特別レフェリーとして介入しようとし、未遂に終わったKAIが挑戦を表明したものの拒否した。

 8・1神戸ワールド大会で5度目のドリーム戴冠を果たしたYAMATOは11・3大阪大会でB×Bハルクを退け、2度目の防衛に成功。その試合後のバックステージでBen-Kが挑戦の名乗りを挙げ、この日、仙台ビッグマッチでHIGH-END同門対決によるドリーム戦が実現した。

 「誰がボスなのかハッキリさせる」と宣言していたYAMATOだが、場外でのスピアーを食らうと、腹部に攻撃を集中されて大苦戦。それでもミサイルキック、延髄斬りの波状攻撃からスリーパーで絞め上げたが、逆にアルゼンチンバックブリーカーに捕まった。

 ここで思いがけないアクシデントに見舞われた。Ben-Kに担がれた瞬間、YAMATOの足がミスター中川レフェリーに激突。レフェリー不在の状況となってしまったのだ。ここで現れたのがレフェリーシャツを着用したKAI。この日、第1試合に出場したKAIは試合後、「さっきさ、HIGH-ENDの控室ちょっと覗いてみたんだけど、YAMATOとBen-K、コソコソしゃべってたぞ。まさか茶番じゃねぇのか?」と談合疑惑を持ち出し、「このままじゃよ、今日のメインのドリームゲート戦、凡戦で仙台大会、失敗に終わっちまうぞ」と勝手に懸念。「今日のメインイベント、ドリームゲート戦、俺が特別レフェリーやってやる。俺がドリームゲート戦、めちゃくちゃ盛り上げて、ドリームゲート戦勝ったヤツと俺がやってやるよ」と宣言していた。

 当然、斎藤了GMは認めなかったが、KAIはレフェリー昏倒をいいことに実力行使に打って出た。気づかないBen-Kはレフェリー不在の中、スピアーをさく裂。すかさずKAIが飛び込んで高速3カウントを叩き、Ben-Kの勝利を告げた。が、やはり斎藤GMが認めず。KAIはセコンド総出でバックステージへと連行された。

 混乱となった中、Ben-Kが再びスピアーを叩き込むと、今度は八木隆行レフェリーがやってきてカウントを数えたが、YAMATOはギリギリでキックアウト。ならばとBen-Kはなおもスピアーを連発して勝負に出たが、YAMATOは王者の意地で沈まない。スピアーを狙ったBen-Kをカウンターのヒザで迎撃し、お株を奪うスピアーからのギャラリアでようやく逆襲に転じた。

 両者は意地のエルボー合戦、頭突き合戦で火花を散らすと、YAMATOが延髄斬り3連発を決めたが、Ben-Kはジャーマンで応戦。全知全能のフランケンシュタイナーもパワーボムで切り返したが、YAMATOはカウンターのラリアットでやり返し、再びギャラリアを敢行。Ben-Kがアルゼンチンで担いでもスリーパーで切り返すと、すかさずラグナロクを爆発させて熱戦に終止符を打った。

 28分20秒の激闘となったHIGH-END同門対決はYAMATOに凱歌。ドリームゲート王座3度目の防衛を果たした。岩手県一関市出身のYAMATOにとって、同じ東北の仙台は準地元と言ってもいい土地。2年連続で故郷凱旋がならなかったこともあって「僕にとってはこの仙台サンプラザ、メインのリングでこのドリームゲートを持ってリングに上がる。これが一つの夢でした。悲願でした。そして今日、3度目の防衛を果たすことができて、本当に感無量です」と喜びを噛み締めた。

 バックステージでもKAIが現れ、ドリームゲート挑戦をアピールしたが、YAMATOはこれを拒否した。両者はかつて蜜月関係にあったが、KAIの裏切りによって空中分解。長らく抗争を繰り広げ、7・9後楽園大会におけるノーロープ・ランバージャックマッチで勝利したYAMATOが抗争終結を宣言。KAIとの決着はついたと考えているからこそ、挑戦表明を拒んだのだった。当然、KAIがこのまま引き下がるとは思えず、次なる仕掛けを講じてくることが予想されるところとなった。

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