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11/28【全日本】TAJIRIが亮生返り討ちでMLW王座初防衛 2022年のさらなる海外進出を予告

『2021世界最強タッグ決定リーグ戦』神奈川・小田原アリーナ(サブアリーナ)(2021年11月28日)
MLW世界ミドル級選手権試合 ○TAJIRIvs青柳亮生×

 TAJIRIがアメリカ進出を狙う亮生を返り討ちにし、MLW世界ミドル級王座初防衛を果たした。

 MLW世界ミドル級王座は今秋、アメリカに遠征したTAJIRIがMLW10・2フィラデルフィア大会で奪取したベルト。亮生が挑戦を表明し、この日、全日本のリングで初防衛戦が組まれた。

 両者は8・18保土ヶ谷大会における王道トーナメント2回戦で亮生が勝利して以来、3ヵ月ぶりの再戦。ベルト獲りでアメリカ進出を狙う亮生は腕の取り合いなど、相手の土俵といえるじっくりとした展開で渡り合ったが、やはりここはTAJIRIに一日の長。ねちっこいスリーパー地獄で消耗させた。

 ならばと亮生はスピードを駆使した立体的な展開にシフトチェンジ。お株を奪うハンドスプリングエルボーで場外に吹き飛ばすと、コーナー最上段からのラ・ケブラーダを発射して流れを引き寄せた。すかさずスワンダイブ式ミサイルキック、ハンドスプリングレッグラリアットと得意技を重ね、バズソーキックを阻止してキリモミ式ジャンピングハイキックを連発した。

 だが、勝負をかけたファイアーバードスプラッシュが痛恨の自爆に終わった。TAJIRIはすかさずパイルドライバーを敢行。亮生も何とか2カウントで返して粘ったものの、TAJIRIがバズソーキックでダメ押しして3カウントを奪った。

 TAJIRIが亮生の粘りを断ち切っての貫録勝ち。MLW世界ミドル級王座初防衛に成功した。「もっと正直、楽勝のつもりだった。とんでもなかったですね」と開口一番、振り返ったTAJIRIは「今の試合、来週、全米で流れるそうです。それ見たら、あの内容なら青柳亮生に興味を持つプロモーターが誰か出てくるんじゃないですか」と亮生の可能性を評した。

 アメリカへの通行手形といえるベルトを守ったTAJIRIは2022年、海外での活動をさらに活発化していくつもりだ。斉藤兄弟も出場するMLW1・21ダラス大会への参戦がすでに決定。「2月はイギリスですね。そのイギリス、ヨーロッパでもこのベルトのタイトルマッチをやってくれってオファーがいっぱい来てるんです。東南アジアからも来てますよ実は」とその先のプランも明かし、海の向こうを見据えていた。

【試合後のTAJIRI】
▼TAJIRI「もっと正直、楽勝のつもりだった。とんでもなかったですね。今の試合、来週、全米で流れるそうです。それ見たら、あの内容なら青柳亮生に興味を持つプロモーターが誰か出てくるんじゃないですか。びっくりした。しかし、これはホントいろんなことができる、これ一本あるだけで。ホントこれ獲ってきてよかったよ」

――来年もこのベルトをもってアメリカに行くと?

▼TAJIRI「はい。とりあえず1月21日、ダラスに行くことが決まってます。2月はイギリスですね。そのイギリス、ヨーロッパでもこのベルトのタイトルマッチをやってくれってオファーがいっぱい来てるんです。東南アジアからも来てますよ実は」


【亮生の話】「クソ。世界はちょっと僕に早かったみたいですね。でも世界の青柳亮生になるまではまだまだあきらめないんで、狙っていきますよ。ありがとうございました」

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