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12/12【大日本】大地ストロング獲りならずも10周年記念大会で「満足感」

『橋本大地デビュー10周年記念興行「十元突破〜tengentoppa〜」』東京・後楽園ホール(2021年12月12日)
BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 ○野村卓矢vs橋本大地×

 大地がストロング王座返り咲きならず。それでも野村との激闘を繰り広げたことで「負けたのにこんな満足感なんてなかなかない」と充実感とともにデビュー10周年記念大会を戦い終えた。

 故・橋本真也さんの長男・大地は2011年3月6日、ZERO1両国大会で蝶野正洋を相手にデビュー。IGFを経て、2016年1月に大日本に入団すると、ストロング王座を2度戴冠し、昨年の一騎当千に優勝するなど第一線で活躍してきた。

 そして今年3月にデビュー10周年を迎え、この日、記念大会に臨んだ。しかもメインイベントでストロング王者・野村に挑戦。昨年10月に岡林裕二に敗れ、第16代王者から陥落以来、1年2ヵ月ぶり3度目の戴冠に挑んだ。

 後輩・野村を相手に真っ向から殴り合い、蹴り合い、投げ合い、極め合う意地むき出しの熱戦を展開した大地。ジャンピングDDTで突き刺し、シャイニングウィザードで追い込む場面を作ったが、仕上げを狙ったライジングDDTを決められず。強烈な張り手を何発も食らって動きが止まった大地はドラゴンスープレックスによって3カウントを聞いた。

 大地のストロング王座返り咲きはならず。自身の記念大会を勝利と3度目の戴冠で飾ることはできなかった。それでも試合後のリング上で「僕、やっとここまで来ました。10年ですよ、10年。もしかしたら怒られるかもしれない。でも、その反面、喜んでくれてるかもしれない。いや、プロレスラー・橋本真也として接したことがなかったんで、正直わかんないです。たぶん僕の10周年、喜んでくれてるんじゃないかと思います」と天国で見守っているであろう父への思いを口に。「やっと10年、されど10年です。これからもっともっとたくさん試合して、いろんな人と当たって、そして神谷英慶と僕と大神でそれぞれベルトもって、タッグも獲って、そういうタッグになって、これからの大日本、時代を変えていきたいと思います」と誓ってみせた。

 敗れはしたものの大地に残ったのは充実感。「ベルトは獲れなかったけどね。もちろんそれは獲りたかったさ。獲りたかったけど、何か凄ぇ満足感があって。たぶんそれは本当に楽しかったからだと思う、俺が。負けたのにこんな満足感なんてなかなかないですね。それはたぶん相手が野村卓矢だったというのもあるだろうし」とすっきりした表情で振り返った。

 コロナ禍の影響もあって記念大会が年末までズレ込み、来年3月には11周年を迎える。「まだ当分あとでいいや、次のタイトルマッチは。また俺の番はいつか絶対くるから。その時のために力溜め込んでおいて、その時、最前線に戻ります」との意向を示した大地は、「俺の機会が次、回ってきて、最前線に戻った時、あいつがチャンピオンだったら、なおいいかもしんないけど、そうじゃなかったとしても俺が獲ったあとにあいつをたぶん指名すると思う」と野村との再戦を見据えていた。

【試合後の大地】
▼大地「楽しかったですね。楽しかったけど、俺、こんなに動けなかったかなと思うぐらい動けなかった。そりゃあいつは強いわ。俺が動けない時、あいつ動くんだもん。マイクでも言ったけど、あんだけダメージ与えたと思ってても無茶苦茶元気だね。チャンピオンって凄いと思うよ。俺もあの領域に2回もいたって思うと驚きだね。でも今はタイトルマッチやったから、ストロングは。まだ当分あとでいいや、次のタイトルマッチは。また俺の番はいつか絶対くるから。その時のために力溜め込んでおいて、その時、最前線に戻ります」

――10周年に関して?

▼大地「10周年ですよ、皆さん。ビックリしちゃいますね。いつの間にか10周年経って、僕個人の感覚では7周年とか5年ぐらいのイメージで、自分がもう10年やってるって、びっくらこきますね。でもマイクでも言ったんですけど、されど10年なんで。まだまだこれから次のまた10年、もっと高みを目指して頑張りたいと思います」

――マイクで真っ先にお父さんへの思いを語っていたが?

▼大地「デビュー戦の時、一言目がそれだったから、10年経ったからその方がいいのかなというか、一番最初に言うのは父かなと思って言っただけなんで。でさ、僕がやっとここまで来ましたって確かデビュー戦で言ったんですよ。ワーッとくると思ったら、たぶんみんな知らないんでしょうね。仕方ないと思って話続けましたよ。ビックリしちゃった。知らないですよね。知ってるもんだと思ってたけど、大日本の人ってみんな知らないよね。それが逆にいいのかもしれないですけどね、僕の環境が。滑っちゃった、マイクで」

――野村からわがままな生き方をリスペクトすると言われたが?

▼大地「いや、あいつもわがままだよ。あいつも随分わがままになってきたと思うよ。たぶん違うわがままだと思うよ、俺と。あいつも十分わがまま。けど、わかんない。あいつの中での俺のわがままが自分のわがままより上なんだろうね」

――わがままというのは認める?

▼大地「認めるよ。俺、結構、好き放題やってるもん。好き放題できない部分もあるけど、わりかしやってると思う。結構」

――ストロング王座はしばらくいいとのことだが、来年の1月から始まる一騎当千にどんなスタンスで臨む?

▼大地「全く考えてなかった。今やっと終わってちょっと安堵してて、これから考えます。安堵というか、獲れなかったんですけど、まず10周年の大会を終えれたことと、あいつとの試合をしっかりできたこと。ベルトは獲れなかったけどね。もちろんそれは獲りたかったさ。獲りたかったけど、何か凄ぇ満足感があって。たぶんそれは本当に楽しかったからだと思う、俺が。負けたのにこんな満足感なんてなかなかないですね。それはたぶん相手が野村卓矢だったというのもあるだろうし。だって、あいつ、今日、俺との試合で頭突きとか使ってないからね。それで俺が喜んでるのかもわからないけど。だから次もちゃんと勝って防衛してほしい」

――次、獲る時の相手は野村がチャンピオンであってほしい?

▼大地「そうかもしんないし、そうじゃなかったとしても俺がチャンピオンになったらあいつとはやると思う。俺の機会が次、回ってきて、最前線に戻った時、あいつがチャンピオンだったら、なおいいかもしんないけど、そうじゃなかったとしても俺が獲ったあとにあいつをたぶん指名すると思う」

――野村が頭突きを出さなかったのはメッセージを感じた?

▼大地「メッセージじゃなくて、ある意味、リスペクトだと思う。僕も向こうのことをリスペクトしてるし、向こうもリスペクトしてくれてるであろうと思った表れがあれだと思ってるんで」

――11周年目を迎えるにあたっても含めてこれからのレスラー生活へ向けて?

▼大地「細かく言っちゃったらもう11年目なんですけどね。3月6日デビューで、コロナとかいろいろあって、本当は自主興行もやろうかなと思ってたけどやれなくて。実は来年の3月で11年になっちゃうんです。この時期にやって10周年と言ってるけど、もうあと3ヵ月強で11年。だから12周年に向けて頑張ります。12年目に向けて」

――10年前、この団体で10周年を迎えることは考えてなかった?

▼大地「もちろん。よかったんじゃないですか。さっきも言ったですけど、ある意味、僕が僕でいられる団体。別に悪口じゃないですけど、たとえあのままZERO1にいたら橋本真也は抜けてないでしょうね。だから僕が僕でいられる団体で、父のことも話しちゃったけど、橋本大地でいられるのはここなのかもしれないですね。そこで10周年迎えられたのはよかったと思いますね。大きいですよ、だから」

――入場時のガウンについては?

▼大地「アリストトリストに頼んだんですよ。そしたら、じゃあプレゼントしてあげるよって。ホームページにたぶん今日か昨日かおとといぐらいにアップしてると思うんですけど、そこで贈呈式みたいのをやったよってあるんで、ぜひとも見てください」

――今後も着ていく?

▼大地「着たいんですけど、あれ長いじゃないですか。今までのと二つ種類持っておこうかなと。せっかく作ってもらったのに引きずったら嫌なんで、もしかしたら着ないかもしれない。場所を選びます。場所を選ばせてください。せっかく作ってもらったんで、キレイに着たいんで。すいません、場所を選びます。だから会場に来て、着てなかったとなっても汚したくなかったと思ってください」

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