12/15【DRAGONGATE】YAMATOがKAI眼前でドリーム前哨戦制して豪語 「このベルトは俺の腰でこそ最高に輝く」

『FANTASTIC GATE 2021』東京・後楽園ホール(2021年12月15日)
○YAMATO&Ben-KvsKAI&B×Bハルク×

　YAMATOがハルクを破ってKAIとのドリームゲート前哨戦に快勝。「このベルトは同じく団体の象徴である俺の腰に巻かれてこそ最高に輝くんだ」と豪語してみせた。

　年内最後のドリームゲート王座戦となるのが12・26福岡国際大会。12・5札幌大会で王者YAMATOから直接勝利を奪ったKAIが挑戦を決めた。年内最後の後楽園大会となったこの日、両者がそれぞれBen-K、ハルクと組んでの前哨戦が組まれた。

　序盤から対峙した両者は意地を張り合う。ショルダータックル合戦で何度も正面衝突し、YAMATOがドロップキックで先制。その後も串刺しドロップキックを突き刺し、エルボー合戦をKAIが延髄斬りで制しても、すぐさま延髄斬りでやり返し、ブリザードで投げ飛ばした。

　その後、Ben-Kとハルクが一進一退のせめぎ合いを展開。中盤にはYAMATOがKAIに延髄斬りを放ち、Ben-Kのアシスト付きでギャラリアを仕掛けたが、KAIも決めさせず。両腕ラリアットでまとめてねじ伏せて逆襲した。

　ここからYAMATOが劣勢に。ハルクのカカト落としを何発も食らったが、KAIとハルクのダブルトラースキックをかいくぐると、追撃を狙って突っ込んできたハルクを全知全能のフランケンシュタイナーで迎撃して逆転の3カウントを奪った。

　YAMATOがKAIの眼前でハルクを仕留め、前哨戦を制した。KAIから「YAMATO! 12月26日、福岡国際センターで行われるドリームゲート戦、いよいよだな。負ける覚悟はできてるか? 俺の腰に巻かれるそのベルト、年末の大掃除はいいからさ。レックの激落ちくんで当日までにピッカピカに磨いといてくれよ」と挑発されると、YAMATOは「KAI、このベルトはDRAGONGATEの歴史が詰まった大事な大事な宝物だ。よそ者のお前にこのベルトを巻く資格はない」と言い切った。

　するとKAIは「そんなふうに言うなって。俺もよ、今までいろんなリングに上がってきたんだよ。老舗の団体、新しい団体、インディー、海外とな。で、今、このリングに上がって思うことは、間違いなく間違いなくDRAGONGATEのプロレスは世界最高峰だ。お前とのよ、完全決着も大事だけど、DRAGONGATEの象徴である、そのドリームのベルトを俺が巻くこともかなり重要だ。俺のこの熱い、この熱い、この熱い! リスペクトの気持ちがあれば、俺でも巻く資格あるだろ? あるよな?」と熱弁をふるってアピール。これにはYAMATOも「KAI、お前、柄にもなく熱いじゃねぇか。そうか。お前もようやくこのベルトの価値が理解できたようだな。その熱い気持ちがあるなら、お前がこのベルトに挑戦する資格があることは認めよう」と譲歩。一方で「だがな、このベルトは同じく団体の象徴である俺の腰に巻かれてこそ最高に輝くんだ」と豪語してみせ、「12月26日、福岡国際センターではこの俺がお前を返り討ちにして、この俺からバイバーイ」とKAIの言葉を拝借して通告した。

　そしてYAMATOは後楽園に集まったファンに今年1年の応援を感謝。「2022年はDRAGONGATE、間違いなく激動の年になるだろう。このベルトはDRAGONGATEの大黒柱。その激動の時代の中で大黒柱を揺るがせるわけにはいかない。その役割はKAIには無理だ。2022年1月の後楽園ホールもこの俺がドリームゲートチャンピオンとして、この後楽園に帰ってくる!」と誓って年内最後の後楽園大会を締めた。

【YAMATOの話】「リング上で言ったことが全てじゃないですか。このコロナ禍の中で大変な時期に、このベルトをYAMATOが巻いてる。このことに意味があるんであって、よそ者が色気出してこのベルトに挑戦しようなんてちゃんちゃらおかしい。さっきも言ったけど、2022年は間違いなくDRAGONGATEのリング上、激動の年になります。その中で大黒柱が揺らぐわけにいかない。そのために26日、これは大げさでも何でもない。僕は命を張りますよ。そうKAIに言っといて。俺は死んでも死なないから」