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12/26【DRAGONGATE】KAIがドリームゲート初挑戦初戴冠、正攻法でYAMATO粉砕 「これが正真正銘の完全決着」

『THE FINAL GATE 2021』福岡国際センター(2021年12月26日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○KAIvsYAMATO×

 KAIが真っ向勝負の正攻法で因縁のYAMATOを粉砕し、ドリームゲート王座初挑戦初戴冠。「これが正真正銘の完全決着だ!」と吠えた。

 YAMATOは11・27仙台大会で同門のBen-Kを下し、ドリームゲート王座V3を果たしたが、この試合で特別レフェリーとして介入を狙ったのがKAIだった。挑戦表明は一旦拒否されたものの、12・5札幌大会で王者を直接ピンし、年の瀬の博多大会で団体の至宝に初めて挑むことになった。かつては共闘していた2人も今や怨敵同士。普段は極悪ファイトが目立つKAIだが、今宵の決戦に向けて「間違いなくDRAGONGATEのプロレスは世界最高峰」と熱い思いを吐露し、遺恨決着戦に臨んだ。

 KAIはいつものTシャツ姿ではなく、上半身裸で登場。R・E・Dのメンバーをセコンドに連れず、たった1人で現れた。試合が始まっても反則攻撃を封印し、荒々しくもあくまで正攻法でYAMATOを攻め立てる。YAMATOも負けじと捨て身のトペコンヒーロなどで反攻。サンダーファイヤーパワーボムを狙われてもスリーパーで切り返すが、なりふり構わないKAIはYAMATOを背負ったまま場外に転落する破天荒な動きでピンチを脱する。そして、場外で垂直落下式ブレーンバスターを決めると、さらにラリアット、サンダーファイヤーパワーボムとたたみかけた。

 粘るYAMATOはメテオインパクトをスリーパーで絡め取って防ぐと、そのままスリーパースープレックスでぶん投げて反撃ののろし。得意の串刺しドロップキックを2連続で浴びせる。「落とすぞ!」の雄叫びから雪崩式ブレーンバスターへ。体勢が崩れてともにダメージを負うと、ラリアットは相打ちに。直後にKAIがラリアットを再度振り抜いて、両者大の字になった。

 四つん這いで頭突きを打ち合い、エルボーを打ち合うと、KAIはトラースキック、延髄斬りを連続して見舞う。負けじとYAMATOは全知全能のフランケンシュタイナーをカウンターで仕掛けるも、踏ん張ったKAIは、強引に抱え上げてのメテオインパクトで王者を追い詰めた。意識もうろうとするYAMATOに対し、KAIは再びメテオインパクトを仕掛ける。

 YAMATOはスリーパーで切り返しを図るも、背負ったままコーナーに上がったKAIは後方に押し潰してまたも捨て身の脱出。「YAMATO立て!」と絶叫し、ラリアットで突っ込んだ。正面から受け止めたYAMATOは再びエルボー合戦へ。左右のエルボーを乱射した。KAIのラリアットを食らっても沈まず、ギャラリア2連発で勝負に出る。

 しかし、KAIは意地のキックアウト。3発目のギャラリアを切り抜け、ファイヤーサンダーで逆にマットに突き刺す。YAMATOはカウント1で肩を上げたものの、KAIはメテオインパクトで追い討ち。それでも王者は沈まなかったものの、KAIはメテオインパクトKAIで3カウントを奪取した。

 KAIはDRAGONGATE初参戦から3年、ドリームゲート初挑戦にして初戴冠に成功。R・E・Dのメンバーに介入させず、あくまでも正攻法でYAMATOを沈めた。KAIは大の字になったYAMATOを踏みつけて勝ち誇ると、感慨深げにドリームゲートのベルトを腰に巻く。

 マイクを持つと、「真っ向勝負で俺が勝った。誰が文句あるヤツいるか? いねえよな。これが正真正銘の完全決着だ!」と絶叫。「俺がこのドリームを獲ったからには、このベルトを最強の称号として高めてやるよ。YAMATO、そして、YAMATOが勝つと思ったお前ら、バイバイ!」と波乱続きの博多大会を締めくくった。入場ゲートまで戻ると、ここでようやくR・E・Dのメンバーが姿を現し、KAIの戴冠を祝福した。

 2021年最後のビッグマッチはフリーのKAIに至宝が流失する波乱の幕切れに。4大王座は全てR・E・Dが手中に収め、極悪集団が完全にDRAGONGATEマットを掌握した。他のユニットが巻き返しに出るのは確実で、当然、KAIから至宝を取り戻すべく新たな動きを見せる選手も現れるだろう。KAIが頂点に立ったことで、2022年のDRAGONGATEマットは新局面を迎えそうだ。

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