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1/8【新日本/NOAH】丸藤&小川とザック&金丸がさすがの達人勝負 “ノア再会"対抗戦は丸藤制す

『WRESTLE KINGDOM 16 in 横浜アリーナ』神奈川・横浜アリーナ(2022年1月8日)
○丸藤正道&小川良成vsザック・セイバーJr.&金丸義信×

 小川とザックの再会が対抗戦の舞台で実現し、ハイレベルな技巧戦を展開。最後は丸藤が各種虎王からの不知火で金丸を料理して“ノア再会"対抗戦を制した。

 新日本の主力選手として活躍するザックだが、初来日を果たしたのはノア。小川との技巧派タッグでGHCジュニアタッグ王座を2度戴冠(第19代、21代)したことがある。その二人が対抗戦の舞台で再会。金丸、丸藤をパートナーに、対角線上に向かい合った。金丸と丸藤もかつてGHCジュニア王座を争った間柄。“ノア再会"対抗戦となった。

 ザックと小川が先発で対峙。相手の両腕をクロスしてのスリーパーで絞め合うと、ともにあの手この手で逃れて譲らず。ザックがネックロックで執ように絞め上げれば、小川も投げを打って脱出。ハイレベルな技巧戦に期せずして拍手が起こった。

 丸藤が要求する形で金丸と対峙したが、場外戦に持ち込んだ金丸が左足への集中砲火で主導権を握る。低空ドロップキックで左ヒザを射抜けば、ザックはフロントインディアンデスロックで丸藤を捕獲すると同時にカットに入った小川をコブラツイストで捕らえた。その後も金丸がストンピングを連発し、ニークラッシャーで左足を徹底攻撃。ザックもトーホールドでねちっこく絞め上げた。

 丸藤がドロップキックで打開すると、小川が再びザックと向き合った。ヒップトスでザックと金丸をなで斬りにすると、同士討ちを誘ってからザックとめまぐるしい読み合いを展開したが、ザックが左足をひねり上げて先をいった。

 金丸も低空ドロップキックで続いたが、小川はその場飛びフットスタンプで逆襲。コーナーからダイブした金丸をヒザで迎撃しての急所攻撃でもん絶させる。金丸も急所蹴りで応戦したが、丸藤がコーナーに追い込んでの逆水平、時間差ラリアットで鎮圧した。

 粘る金丸も低空ドロップキックからの足4の字固めで捕らえたが、丸藤はギブアップせず。ならばとムーンサルト、急所攻撃、延髄斬りと硬軟自在に攻め立てたが、ウイスキー噴射は丸藤が口をふさいで阻止。フックキック、虎王、トラースキック、虎王とめった打ちにした。サムソンクラッチで粘る金丸のボディに虎王をねじ込み、コブラクラッチで固めての後頭部への虎王、真・虎王でたたみかけると、最後は不知火をさく裂させて3カウントを奪った。

 敗れたザックは試合後、GHCタッグのベルトを手にした丸藤を指さし、小川には何やら語りかけてからリングを降りた。

 試合を制した丸藤は「見ての通りだ、あぁ。まぁ懐かしい空気も確かに感じたけど、オイ、金丸先輩、どうした!」と懐かしさ以上に先輩の変貌ぶりに驚いた様子。「オイ、一つだけ、大先輩にもの申す。酒は、飲むもんだ」と苦言を呈した。

 一方、ザックは「ナツカシイナー」と日本語で口にするほど感慨深げ。ノアに参戦していた時期を「俺の人生での中で最も大事な経験だ。4年半、プロレスリング・ノアの道場で過ごした。中でもヨシナリ・オガワとタッグを組んでいた2年半は俺にとって一番大事な思い出だ。彼は史上最高のレスラーの一人だよ。そう思わないヤツがいたら、間違いなくバカだ」と振り返り、小川への変わらぬリスペクトを示した。パートナーの丸藤に対しても「ヒサシブリ・マルフジ。マルとはまだ一度しかシングルで当たったことがない。GENIUS OF THE ARK(方舟の天才)…その通りだよ」と称賛しつつも、「でも、俺はザッキー・ビッグ・テッカーズ。イイネ。世界最高のテクニカルレスラー vs GENIUS OF THE ARK、どうだ? オモシロイネ」と将来的な一騎打ちを希望していた。

 小川と金丸はそれぞれノーコメントだったものの、再会マッチは変わらぬ実力と新たな進化・変化を互いに確認し合った一戦となったようだ。

【丸藤の話】「見ての通りだ。あぁ。まぁ懐かしい空気も確かに感じたけど、オイ金丸先輩、どうした!オイ!どこ行っちゃったんだ、金丸義信は?なぁ。オイ、一つだけ、大先輩にひと言もの申す。酒は、飲むもんだ」

※小川はノーコメント

【ザックの話】「ナツカシイナー。(以下英語)『WRESTLE KINGDOM』でニュージャパンのリングだけど、またあのグリーンのマットに立ってる感じがした。舟に戻ってきたような感覚だったよ。俺が初めて来日したのは23歳の時で、当時はNOAHにいた。(NOAHで過ごした時間は)俺の人生の中で最も大事な経験だ。4年半、プロレスリング・ノアの道場で過ごした。中でもヨシナリ・オガワとタッグを組んでいた2年半は俺にとって一番大事な思い出だ。彼は史上最高のレスラーの一人だよ。そう思わない奴がいたら、間違いなくバカだ。それだけじゃない、彼は俺が出会った中で最も性格が良い人なんだ。彼のタッグパートナーとして活動していたことを俺は一生嬉しく思い続ける。2年半の中で俺は彼から本当にたくさんのことを教わった。彼には借りがある。でも俺もこんなに成長した!ザッキー・ビッグ・テッカーズ!プロレス界最高のテクニカルレスラー!誰も俺のレベルには届かない。トーキョードームでタッグ王座から陥落したからって、俺の実力を甘くみるなよ。この俺が世界一だってことをもう一度オマエらにしっかり思い出させてやる。それから…ヒサシブリ、マルフジ。マルとはまだ一度しかシングルで当たったことはない。GENIUS OF THE ARK(方舟の天才)…その通りだよ。でも俺はザッキー・ビッグ・テッカーズ。イイネ。世界最高のテクニカルレスラーvs GENIUS OF THE ARK(方舟の天才)、どうだ?(日本語で)オモシロイネ。オモシロイ」

※金丸はノーコメント

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