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1/8【新日本/NOAH】拳王屈辱…L・I・Jが金剛撃破で結束誇示 鷹木が奮戦タダスケを粉砕

『WRESTLE KINGDOM 16 in 横浜アリーナ』神奈川・横浜アリーナ(2022年1月8日)
○鷹木信悟&内藤哲也&SANADA&高橋ヒロム&BUSHIvs中嶋勝彦&拳王&征矢学&亜烈破&タダスケ×

 大熱戦となったユニット対抗戦は鷹木が同期・タダスケの奮闘を断ち切って、L・I・Jが金剛に快勝した。拳王にとっては屈辱的な敗戦となった。

 4勝4敗1分のイーブンで迎えたダブルメインイベント。まずはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと金剛のユニット対決が実現した。中でも鷹木と中嶋、拳王は戦前から激しい舌戦を展開。1・5東京ドーム大会にノア勢が総出で殴り込んだ際には「こいつらとの明確な実力の差を見せつけてやる」と豪語した鷹木に対し、拳王も「日本のプロレスの序列を覆してやるからな! いいか! 1・8横浜アリーナ、俺たちプロレスリング・ノアが日本で一番のプロレス団体になってやるからな!」と予告していた。

 鷹木は中嶋と2度シングルで対戦していずれも敗北。内藤は2016年のG1で中嶋と対決して勝利している。まずは先発を買って出た中嶋がリングに座り込んで待ち受けると、内藤が先発で飛び出した。大きな拍手と手拍子に包まれる中、両者は心理戦を展開し合い、なかなか組み合おうとしない。次の瞬間、金剛が奇襲攻撃を仕掛け、中嶋が内藤をいたぶり、拳王は鷹木ともみ合った。内藤も中嶋とめまぐるしい読み合いを展開。ともにマットに寝そべって挑発し合ったが、金剛総出の暴行にあい、「トランキーロ、あっせんなよ。カブロン」と不敵な笑みを浮かべた。

 その後、ヒロムと亜烈破がジュニアらしいスピーディーなせめぎ合いを展開。ヒロムはセコンドの覇王を挑発する一幕も見られた。全日本で同じ釜の飯を食ったSANADA&BUSHIと征矢も対峙。征矢はBUSHIをスイングスリーパーで拷問すると、全日本時代にタッグチーム「es」を結成し、アジアタッグ王者になったSANADAともせめぎ合う。低空ドロップキックを見舞ったSANADAは飛び込んできた中嶋や拳王も蹴散らし、征矢にはプランチャを発射して躍動した。SANADAがスワンダイブ式ミサイルキックを放てば、征矢もブレーンバスターでぶっこ抜いて譲らなかった。

 そして内藤と拳王が対峙。2人は喧嘩腰にやり合うと、拳王は顔面蹴りをぶち込み、「日本一こんなもんかよ? どうしたんだよ?」と挑発する。その場飛びフットスタンプ、後頭部へのランニングニーで攻め立てた。内藤も変型ネックブリーカーで反撃し、変型ネックロックで捕獲。耐えた拳王は内藤のバックエルボー連打を食らって崩れ落ちたが、張り手連打で逆襲するとジャーマン、スピンキックで攻勢に出る。内藤が延髄斬りを放っても、すぐさまオーバーヘッドキックでやり返した。

 中嶋が内藤を蹴りまくって追い討ちをかけるが、内藤も低空ドロップキックで顔面を射抜いて譲らず。代わって鷹木が登場して注目の顔合わせに。逆水平とミドルキックの打ち合いは中嶋が連打で制したが、L・I・Jの連続串刺し攻撃、トリプル低空ドロップキックから鷹木がバックドロップで追い討ち。中嶋もパンピングボンバーをハイキックで食い止め、バックドロップでお返しした。

 ここから征矢のデスバレーボム、拳王の危暴、タダスケのスワントーンボムと金剛が集中砲火を浴びせたが、鷹木は沈まない。地団駄ラリアットを狙ったタダスケをパンピングボンバーで黙らせる。拳王が飛び込んでも内藤がバックエルボー、低空ドロップキックで蹴散らし、中嶋がトラースキックで内藤を撃退したが、SANADAがドロップキックで中嶋を排除。さらに亜烈破がヒロムにトペコンヒーロ、BUSHIが征矢にトペスイシーダを放つ混戦模様となった。

 ワンツーエルボーを乱れ打った鷹木はタダスケがナックルパンチ、ラリアットの打ち合いに持ち込んでも、パンピングボンバーで鎮圧。最後はパンピングボンバー、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンでたたみかけてかつての同期・タダスケを仕留めた。

 ユニット対抗戦は熱戦の末にL・I・Jが金剛に快勝。試合後、内藤と拳王が場外でにらみ合い、拳王が顔面を張ると、動じない内藤は右の拳を掲げた。それを阻んだ拳王に向かってスペイン語で「いつかまたな」と言い放った。一方で鷹木と中嶋もしばしにらみ合い、中嶋は無冠の鷹木に見せつけるようにGHCヘビーのベルトを誇示。ヒロムは覇王を挑発した。混乱が収まるとL・I・Jは拳王に見せつけるように5人で右手を掲げて結束をアピールした。

 勝利した鷹木は「おお痛え。久々だな、この感覚! 中嶋勝彦…中嶋の勝っちゃん! 相変わらず強烈な蹴りしているな」と試合前から比較されていた中嶋との対戦を振り返ったが、「拳王も征矢も、なんだあと一人マスクマンも面白えな。でも、なんと言ってもタダスケだよ」と最後にやり合ったタダスケに興味。「あいつとはこの業界に入る時に同じ時期に入門したんだ、闘龍門に」と明かすと、「18年経ってもこの差がどうやら縮まってないようだな。だがよ、タダスケ、お前にもいい刺激もらった。機会があればまた遊んでやるよ」と再戦にも前向きだった。

 内藤は「予想以上に楽しかったよ。いや、金剛の選手たちにはいい刺激をもらいましたよ。予想以上の刺激をね。もっとあの刺激を感じたいな。また彼らが来るのを待つか? もしくは我々が彼らのリングに乗り込むか? さあどうしようかな? まあでもさ、答えは分かるでしょ? そう、まさにトランキーロ、あっせんなよ!」とニヤリ。会社主導ではなく、選手個人の動きから実現する対抗戦を希望し、「俺が金剛の選手たちの名前を出す、もしくは金剛の選手たちが俺たちの名前を出すのもそう遠くない未来にあるんじゃない?」と将来的な再会を示唆。とはいえ、IWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカとのタイトルマッチが浮上しているだけに、まずはそこに集中する構えを見せた。

 ヒロムも対戦が実現しなかった覇王にラブコールを送るなど、L・I・Jにとっては刺激に満ちた対抗戦となった一方、金剛は屈辱の敗戦となり、全選手ノーコメントに。中嶋も拳王もタイトルマッチが決まっているだけに、即座に動くことは難しそうだが、L・I・Jへのリベンジは今度の課題となりそうだ。

【試合後のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン】

▼BUSHI「まだまだ足りないぞ。刺激が全然足んないよ。そうでしょ?ねえ、ノアさん。いや、金剛の皆さん。こんなもんじゃないはずだよね。次はいつ?それは俺も分からないけど、それを楽しみにしているよ。また会う日まで」

▼鷹木「おお痛え。久々だな、この感覚!中嶋勝彦……(ことさらに声を張り上げて)中嶋の勝っちゃん!相変わらず強烈な蹴りしてるな。オイ、スカしやがって。お前の発言を俺は逃げと捉えているから。鷹木には勝ったことがあるから興味ない?バカ野郎!最後に試合してから10年経ってんぞ。お前のその発言、俺は逃げだと思ってっかんな。まあでも拳王も征矢も、なんだあと一人マスクマン(亜烈破)も面白えな。でもなんと言ってもタダスケだよ。タダスケ、ただのスケベじゃねえぞ?タダスケだよ、あいつは。何を隠そう、あいつとはこの業界に入る時に同じ時期に入門したんだ、闘龍門に。だがあの時は差がとんでもなく開いていたが、タダスケッ!18年経ってもこの差がどうやら縮まってないようだな。だがよ、タダスケ、お前にもいい刺激をもらった。機会があればまた遊んでやるよ」

▼ヒロム「最高ーーに楽しい交流戦が終わりました。オーーイ、覇王!(絶叫)。なんで何も喋ってくれないんだ?それとも何ですか?覇王は喋ってはいけないんですか?俺があれだけアピールして、覇王、覇王、覇王、覇王、覇王って言ってるのに。俺が誰だか知らないんですか?『BEST OF THE SUPER Jr』2連覇の高橋ヒロムですよ。これほど美味しい相手が他にいると思いますか、覇王選手!どうして無視するんですか?俺は覇王選手、あなたと試合したい。あなたと思いっきりぶつかり合いたい。なんでかはそうファンの皆さん、あなたたちで調べたらいいです。わざわざ俺から言うことではありません。でも、覇王選手、俺はめちゃめちゃあなたに興味がある。そして、いつの日かあなたに…リベンジ…リベンジ?そう、リベンジがしたいんだ。戦いたいんだよ、お前と。なあ、覇王選手、いい加減、なんか答えをくれよ。『俺もお前と戦いたい』みたいな、熱いやつくれよ!それとも俺に全く何も興味がないのであれば、その程度のプロレスラーなんでしょう。あなたは変わってしまったのかもしれません。でも俺はあなたにラブコールを送り続ける。それでないと今日、俺がここに来た意味は何もありません。そう、ロード・トゥ・覇王の始まりです」

▼内藤「俺は今回の対抗戦、『なんであんな奴らとやらなきゃいけないんだ』、『ここは新日本のリングだぜ』、『なんでノアの選手とやらなきゃいけないんだ』みたいな発言はしてない。むしろ普段味わえない刺激を味わえるということで、今回の対抗戦楽しみにしてたよ。楽しみにしながらここ横浜アリーナに来たし、楽しみにしながら花道を歩いてリングに立ったよ。そうしたら予想以上に楽しかったよ。いや、金剛の選手たちにはいい刺激をもらいましたよ。予想以上の刺激をね。もっとあの刺激を感じたいな。また彼らが来るのを待つか?もしくは我々が彼らのリングに乗り込むか? さあどうしようかな?まあでもさ、答えは分かるでしょ?そう、まさにトランキーロ、あっせんなよ!ただ次あるとしたら、今回のような会社主導での対抗戦ではなく、選手個人が相手選手の名前を出すような、そういう対抗戦を俺はしたいっすね。まあ、俺が金剛の選手たちの名前を出す、もしくは金剛の選手たちが俺たちの名前を出すのもそう遠くない未来にあるんじゃない? いや、それにしてもいい刺激をもらった。次のシリーズ、おそらく次のシリーズは俺とオカダのタイトルマッチが組まれるはずなんでね。俺にとって大事な大事なシリーズになるわけで、この刺激をいい方向に向けていきますよ。じゃあ、次は1月20日、後楽園ホール大会。シリーズ開幕戦でまたお会いしましょう。アディオス!」

※SANADAはノーコメント
※金剛は全選手ノーコメント

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