2/18【スターダム】KAIRIが3・26&27両国2連戦に参戦 岩谷とのタッグでたむ&ウナギと対戦へ 襲撃・大江戸隊に「お仕置き」宣言
スターダムは18日、東京・THE STRINGS表参道で会見し、カイリ・セイン改めKAIRIの3・26&27両国大会2連戦参戦を発表。4年9ヵ月ぶりのスターダム復帰へ向けて岩谷麻優と組んでCOSMIC ANGELS中野たむ&ウナギ・サヤカとの対戦が決定的となったKAIRIは会見後、大江戸隊の襲撃を受け、「私がお仕置きして、真の強さとは何か証明したい」と宣言した。
謎の女性が1・29名古屋大会における映像で登場。その時、上谷沙弥だけが中身を目撃していたが、この日、ついにその素性が明らかとなった。宝城カイリ、カイリ・セインことKAIRIだ。
KAIRIは2012年1月にスターダムでデビュー。ワールド・オブ・スターダム王座を筆頭に、ワンダー、ゴッデス、アーティストとタイトルを総なめにし、主力選手として活躍した。2017年3月を最後にスターダムを退団し、WWEと契約。同年9月の第1回メイ・ヤング・クラシックに優勝し、2019年10月にはアスカとのカブキ・ウォリアーズでWWE女子タッグ王座を戴冠している。
このほどWWEとの契約が満了となり、3・26&27両国2連戦で4年9ヵ月ぶりとなる古巣・スターダム復帰を果たすことになった。この日、発表会見に臨んだKAIRIは「日本に帰ってきて長い時間がかかってしまったんですけど、今こうして皆さんの前に立っています。とても私の中で戦いたい気持ちがずっとずっとあって、もう待ちきれなくて」と高ぶる気持ちを抑えきれない様子。離れていた間もスターダムの動向を気にしていたといい、「ホントにスター選手がそろって、実力もあって、キラキラしてて、激しくやり合っていて、そんなみんなを見て本当に私自身も勇気をもらってきたし、スターダムがどんどん大きくなっていくのを見て凄く大興奮してました」と今のスターダムを評した。
誰と当たっても注目対決となる。KAIRIは両国2連戦へ向けて「私としてはホントに今、全員が気になってるので、誰とでもウェルカム」との意向を示し、「特に中野たむさん」と具体名を挙げた。すると当のたむがウナギとともに会見場に登場。これまで新参戦選手を何度も迎え撃ってきたウナギが大胆不敵にも「何なら両国でウナギ・サヤカが査定してやってもいいぞ」と上から目線で相手に名乗りを上げた。
ウナギの無礼な態度にたむが困惑しながら謝罪したが、KAIRIは「ウチ、勢いある子大好きだから、よかったらタッグマッチとかどうです?」と歓迎しつつ提案。パートナーには岩谷麻優を指名した。ロッシー小川エグゼクティブプロデューサーも承諾し、「岩谷&KAIRIvsたむ&ウナギ」が決定的となった。
COSMIC ANGELSはKAIRIがスターダムを離れていた間に生まれたユニット。4年9ヵ月の空白を埋める意味でもうってつけの相手と言えるかもしれない。スターダム復帰戦のカードが事実上決まり、KAIRIは「どっちかぶっ倒れるまでやっちゃおうよ」とたむ&ウナギに呼びかけた。「はい、もちろん」と呼応したたむが「KAIRIさん、そして岩谷麻優。スターダムの歴史を作った偉大な先輩であることは重々承知です。けど、今のスターダムのナンバー1ユニットのCOSMIC ANGELSが迎え撃ちます」と宣言すると、KAIRIは「女として絶対負けないから。かかってこい。全部出してこいや。待ってるよ」と通告した。
「一発目ということで私もめっちゃくちゃ気合が入りすぎて、ここで今すぐ戦いたいぐらい」と話したKAIRIだが、思わぬ事態に見舞われた。写真撮影の際、大江戸隊の刀羅ナツコ、スターライト・キッド、渡辺桃に襲撃されたのだ。大江戸隊の3人は集団暴行を働くと「てめぇ今さら何しに帰ってきた?」(桃)、「おめぇがよ、WWEでどれだけ活躍してたかなんてウチらには関係ねぇしよ、今のスターダムはここにいる大江戸隊が支配してんだよ。お前も大江戸隊に潰されてぇのか?」(キッド)、「もうお前の知ってるスターダムはねぇ。お前の知ってる大江戸隊じゃねぇから! KAIRI、震えて眠れ」(刀羅)と罵倒した。
だが、KAIRIは動じない。「いいね。ウチもちょっと狂いたかったし、ああやって調子に乗ってるキッちゃん、ナツコもいいね。嫌いじゃない」と歓迎し、「絶対、ちょっとね、私がお仕置きして、真の強さとは何か証明したいと思います」と大江戸隊討伐を宣言した。
今年に入ってスターダムは1・29名古屋大会でワールド王座に挑戦したMIRAIを筆頭に新顔が次々に参戦。世羅りさらプロミネンスも2・21後楽園大会から本格参戦することになり、群雄割拠の様相を呈している。そこに元WWEのKAIRIも加わるとなれば、それに拍車がかかることになるのは間違いない。
【会見の模様】
▼小川EP「本日は3月26、27日、両国国技館におけるスペシャルな参戦選手を発表したいと思います。なかなかここに至るまで結構、時間がかかりましたけど、そういう意味では再びスターダムで暴れてくれるっていう感じがしてなりません。紹介します。4年9ヵ月ぶりにスターダムに復帰するKAIRIです」
▼KAIRI「小川さん、先に言っちゃいましたね。ちょっと待ってください。ここでバーッとやりたかったんですよ」
▼小川EP「知らなかった」
▼KAIRI「ちょっと溜めよう、焦らそうと思ったのに」
▼小川EP「お久しぶり」
▼KAIRI「お久しぶりです。KAIRIです」
▼小川EP「今月の頭で元いた団体との契約が正式に終わりまして、またスターダムの両国大会に参戦していただけるという話で非常にうれしく思っています」
▼KAIRI「小川さんの頼みなら喜んで受けさせていただきます。宝城カイリでも、カイリ・セインでもなく、KAIRIです。久々に皆さんの前に登場するんですけど、私は今年デビューして10周年になります。私はスターダムでデビューして5年半、スターダムで選手としてやってきました。2017年から3年半、アメリカに渡ってフロリダでカイリ・セインとしてプロレスをやってきました。そして日本に帰ってきて長い時間がかかってしまったんですけど、今こうして皆さんの前に立っています。とても私の中で戦いたい気持ちがずっとずっとあって、もう待ちきれなくて。コンディションは今、たぶん一番今までの中でいいかなと思ってますよ。なのでスターダムずっと見てましたけど、ホントにスター選手がそろって、実力もあって、キラキラしてて、激しくやり合っていて、そんなみんなを見て本当に私自身も勇気をもらってきたし、スターダムがどんどん大きくなっていくのを見て凄く大興奮してました。で、小川さん、両国、誰と戦いましょうか?」
▼小川EP「そうですね。タッグでもいいし、シングルでもいいしね。そういういい相手がいたら」
▼KAIRI「私としてはホントに今、全員が気になってるので、誰とでもウェルカム。ウェルカム・レッスルという感じなんですけど、特に中野たむさん…」
※会見場に中野たむとウナギ・サヤカが登場
▼ウナギ「お前は誰だ!? 何か両国国技館の参戦選手の発表があると聞いたんですけど、誰だ? お前」
▼KAIRI「KAIRIです」
▼ウナギ「何なら両国でウナギ・サヤカが査定してやってもいいぞ」
▼たむ「待って、待って。KAIRIさん、お目にかかれて光栄です。ウナギが変なこと言ってすみません。この子は何もわかってないので許してあげてください」
▼KAIRI「でも査定されたいな」
▼たむ「え? (ウナギに向かって)この方は元WWEのスーパースターだから。あんた逆に査定されるよ」
▼KAIRI「でもね、たむちゃん。ウチ、勢いある子大好きだから、よかったらタッグマッチとかどうです?」
▼小川EP「タッグマッチいいんじゃないの」
▼KAIRI「ちょっと査定していただきたいなと」
▼たむ「いや、査定はしないんですけど…あの、パートナーは?」
▼KAIRI「パートナー? スターダム3人娘の一人、私の先輩である岩谷麻優選手と私vs中野たむ&…」
▼ウナギ「ウナギ・サヤカ!」
▼KAIRI「ウナギ・サヤカ、カイリ・セイン。ちょっと似てる。どうですか?」
▼小川EP「いいんじゃない」
▼KAIRI「じゃあ、どっちかぶっ倒れるまでやっちゃおうよ」
▼たむ「はい、もちろん。KAIRIさん、そして岩谷麻優。スターダムの歴史を作った偉大な先輩であることは重々承知です。けど、今のスターダムのナンバー1ユニットのCOSMIC ANGELS。中野たむとウナギ・サヤカ…」
▼KAIRI「ナンバー1なの?」
▼たむ「はい。プロレスベストユニット賞、大賞です。私たちが迎え撃ちましょう」
▼KAIRI「強いの?」
▼たむ「強いですよ。アーティスト・オブ・スターダムも最多防衛してます」
▼KAIRI「ふーん。(ウナギの前に立ってバックブローの素振りをみせてから)いいよ、やろうよ。バッチバチね」
▼たむ「バッチバチにぶっ倒れるまでやりましょう」
▼KAIRI「女として絶対負けないから。かかってこい。全部出してこいや。待ってるよ」
※たむが握手を求めるとKAIRIは応じるふりをして拒否
▼ウナギ「WWEだか何だか知らないけど…」
▼KAIRI「知ってるじゃん」
▼ウナギ「リング上でどれだけコズエンが最高だということを知っても、コズエンだけは絶対にダメだからな」
▼KAIRI「ファンでしょ? 傾奇でしょ?」
▼たむ「違う傾奇らしいです」
▼KAIRI「絶対、影響受けてるよね?」
▼ウナギ「受けてないです。私は花の慶次が好きなので、他の傾奇は認めてないです」
▼KAIRI「どうかな。リプでお願いします。ファンの方がどう思うか。とりあえずね、一発目ということで私もめっちゃくちゃ気合が入りすぎて、ここで今すぐ戦いたいぐらいだから」
▼たむ「リングで」
▼KAIRI「しっかり準備しといて」
▼たむ「はい。お願いします」
▼KAIRI「じゃ、両国で」
※たむ&ウナギが退席
▼KAIRI「いいね、小川さん。最近のスターダム、ああやって自己主張する」
▼小川EP「ウナギの場合、若干勘違いしてるところもあるんだけど」
▼KAIRI「あ、そうなんだ。そんな感じがちょっとしたかもしれない。でもね、ああやって勘違いでも勢いがあるってね」
▼小川EP「勢いがあるんだか何だか…」
▼KAIRI「大事、大事。だって人数凄く多いし」
▼小川EP「生き残るのが大変だからね」
▼KAIRI「覚えてもらうのが大事ですからね」
※写真撮影の段となり、大江戸隊の刀羅ナツコ、スターライト・キッド、渡辺桃が乱入。3人がかりでKAIRIを押さえつけて
▼キッド「記念撮影してたんだろ? 撮れよ」
▼桃「KAIRI、てめぇ今さら何しに帰ってきた?」
▼キッド「おい、おめぇがよ、WWEでどれだけ活躍してたかなんてウチらには関係ねぇしよ、今のスターダムはここにいる大江戸隊が支配してんだよ。お前も大江戸隊に潰されてぇのか?」
▼刀羅「よく聞け、KAIRI。もうお前の知ってるスターダムはねぇ。お前の知ってる大江戸隊じゃねぇから! KAIRI、震えて眠れ」
※大江戸隊は去っていく
▼KAIRI「覚えとけよ。すいません、何あれ? 何? あれが今の大江戸隊? あぁ、なるほど。人の復帰会見にああいうふうに入ってくるんだね。OK、OK。いいね、いいね。ウチもちょっと狂いたかったし、ああやって調子に乗ってるキッちゃん、ナツコもいいね。嫌いじゃない。絶対、ちょっとね、私がお仕置きして、真の強さとは何か証明したいと思います。ありがとうございました」