【ZERO1】田中が稲村の「追い上げ」実感も真っ向粉砕 2022/3/6 10:00
『大谷晋二郎デビュー30周年記念イヤー ZERO1・21周年記念大会「旗揚げ記念日」』東京・後楽園ホール(2022年3月6日) ○田中将斗vs稲村愛輝× 田中がノア・稲村の「追い上げ」に苦戦しながらも真っ向勝負で勝利した。 ノア・稲村は昨年、火祭りに出場。7・24大阪大会では田中との公式戦が組まれていたものの、その直前に左腓骨骨折によって欠場。この時、消滅した田中との一騎打ちが約7ヵ月の時を経て、仕切り直しで実現することになった。 先手を取ったのは田中。タックル合戦に持ち込むと、低空ドロップキックで左ヒザを射抜いて虚を突いた。場外戦にいざなうと、稲村は田中の腰をエプロンや鉄柱に叩きつけて逆襲したが、田中は突進を回避して鉄柱に誤爆させる。左の肩口から鉄柱に激突させてダメージを増幅させた。 ここから田中は左腕攻めを展開。ショルダーアームブリーカー、ギロチンドロップと狙い撃ちして稲村の怪力を封じにかかる。スイングDDTで突き刺したが、稲村は旋回式ボディスラムで豪快に反撃を開始。串刺しボディアタック、ジャンピングボディプレスで攻め立てた。 だが、田中がDDTで突き刺し、稲村の攻勢を止めた。串刺し、対角線を走ってとラリアットを連発。稲村も屈伸式ブレーンバスターで叩きつけて譲らず、田中がエルボーを乱れ打ってもラリアットで応戦する。コーナーに上がった稲村を田中が雪崩式ブレーンバスターで叩き落とせば、稲村もスーパーフライを狙う田中をデッドリードライブで撃墜。田中がラリアットを叩き込んだ次の瞬間、稲村がフライングショルダーをぶちかまし、意地の張り合いが繰り広げられた。 さらに両者はエルボー合戦で火花を散らし、稲村がショルダータックル、スライディングショルダーを立て続けに浴びせ、ぶちかましでコーナーに吹き飛ばした。勝負をかけた無双は田中が不発に終わらせ、エルボーを叩き込む。稲村がジャーマンでぶん投げても、すぐさま立ち上がってスライディングDをグサリ。スーパーフライで追い討ちをかけた田中は2発目となるスライディングDをぶち込んで3カウントを奪った。 田中が真っ向勝負で稲村を粉砕。ノア3・21博多大会ではGHCヘビー級王者・藤田和之への挑戦を控え、「ノアさんでのタイトルマッチ決まってる中で、同じノアさんの人とシングルやるにあたって負けるわけにはいかない」との意地でつかんだ勝利だった。 7ヵ月越しの仕切り直しで実現した一戦で感じたのは稲村の「追い上げ」だった。「これで決まったって思うシーンは自分の中では試合中に何度もあったけど、それで決めきれなかった。ヒジ応えある一発は何発もぶち込んだんで、それで決めれなくなってきてるっていうのは凄く伸びてる証拠だと思う」とその成長ぶりを肌で実感し、「力強くなっとるし、倒しにくくなってるっていうのが正直な感想」と評した。 試合後、田中は「まだやるんだったら、もっとやりたいんだったら、ここで握手しよう」とのメッセージとともに稲村と握手を交わした。「1年、2年、そう遠くはないうちにまたやる時がくるんじゃないですか」と話したように当然、稲村との戦いはこれからも続くはず。田中は「負けられない相手の中に入ってきてるというのはありますね。田中将斗のプロレス、真っ向勝負できる相手の一人になってくる」と続きを見据えていた。 【試合後の田中】 ▼田中「力強くなっとるし、倒しにくくなってるっていうのが正直な感想ですよ。認めたくはないけど、俺の伸びしろより、彼の伸びしろの方がずっと大きいというか長いだろうし。でも、そこに負けないだけの努力っていうのは常にしていかないと、ああいう凄いヤツには勝てないし、勝ったとしても田中将斗として説得力ある勝ち方じゃないとやる意味ないと思ってるし。ホント最後、まだやるんだったら、もっとやりたいんだったら、ここで握手しようってリング上で言ったら、あいつはちゃんと握り返してきましたからね。1年、2年、そう遠くはないうちにまたやる時がくるんじゃないですかね。ノアさんでのタイトルマッチ決まってる中で、同じノアさんの人とシングルやるにあたって負けるわけにはいかないしね。こっちの意地っていうのは凄く彼にわかったんじゃないですかね。年とキャリアがずっと離れた中で負けてられない気持ちが凄くあるんで。火祭りで流れたカードが周年の大会に組まれたというのは凄く大きいことであるし、なかなか僕のカードが発表されない中、稲村選手がノアさんから出てきてくれたというのは、彼にもそうだし、ノアさんにも感謝します。やりがいのある選手を常にノアさんは用意されてるわけやから、そこをすべて消化しなきゃいけないし、こっちでも消化していかなきゃいけないし、そこは負けるわけにいかないです、ずっと」 ――稲村選手の追い上げは感じた? ▼田中「追い上げというのは凄く感じますよね。これで決まったって思うシーンは自分の中では試合中に何度もあったけど、それで決めきれなかったんで。ヒジ応えある一発は何発もぶち込んだんで、それで決めれなくなってきてるっていうのは凄く伸びてる証拠だと思うんで。僕が老いてるから決められなかったっていうんではないです。彼の伸びしろです」 ――稲村選手と今まで戦ってきた中で一番追い込まれた? ▼田中「彼とは火祭りで当たることがなかったんで、そこでやってたら、簡単に勝てたかもしれないし、そこでやったら、この場っていうのはなかったんで。火祭りで延びたカードがここで実現して、倒すのに苦労したっていうのは、僕は負けるわけにいかないっていう気持ちと焦る状況にはなりました」 ――今後、稲村選手と戦うのが楽しみ? ▼田中「楽しみっていうか、負けられない相手の中に入ってきてるというのはありますね。田中将斗のプロレス、真っ向勝負できる相手の一人になってくるんだと思います」
『大谷晋二郎デビュー30周年記念イヤー ZERO1・21周年記念大会「旗揚げ記念日」』東京・後楽園ホール(2022年3月6日)
○田中将斗vs稲村愛輝×
田中がノア・稲村の「追い上げ」に苦戦しながらも真っ向勝負で勝利した。
ノア・稲村は昨年、火祭りに出場。7・24大阪大会では田中との公式戦が組まれていたものの、その直前に左腓骨骨折によって欠場。この時、消滅した田中との一騎打ちが約7ヵ月の時を経て、仕切り直しで実現することになった。
先手を取ったのは田中。タックル合戦に持ち込むと、低空ドロップキックで左ヒザを射抜いて虚を突いた。場外戦にいざなうと、稲村は田中の腰をエプロンや鉄柱に叩きつけて逆襲したが、田中は突進を回避して鉄柱に誤爆させる。左の肩口から鉄柱に激突させてダメージを増幅させた。
ここから田中は左腕攻めを展開。ショルダーアームブリーカー、ギロチンドロップと狙い撃ちして稲村の怪力を封じにかかる。スイングDDTで突き刺したが、稲村は旋回式ボディスラムで豪快に反撃を開始。串刺しボディアタック、ジャンピングボディプレスで攻め立てた。
だが、田中がDDTで突き刺し、稲村の攻勢を止めた。串刺し、対角線を走ってとラリアットを連発。稲村も屈伸式ブレーンバスターで叩きつけて譲らず、田中がエルボーを乱れ打ってもラリアットで応戦する。コーナーに上がった稲村を田中が雪崩式ブレーンバスターで叩き落とせば、稲村もスーパーフライを狙う田中をデッドリードライブで撃墜。田中がラリアットを叩き込んだ次の瞬間、稲村がフライングショルダーをぶちかまし、意地の張り合いが繰り広げられた。
さらに両者はエルボー合戦で火花を散らし、稲村がショルダータックル、スライディングショルダーを立て続けに浴びせ、ぶちかましでコーナーに吹き飛ばした。勝負をかけた無双は田中が不発に終わらせ、エルボーを叩き込む。稲村がジャーマンでぶん投げても、すぐさま立ち上がってスライディングDをグサリ。スーパーフライで追い討ちをかけた田中は2発目となるスライディングDをぶち込んで3カウントを奪った。
田中が真っ向勝負で稲村を粉砕。ノア3・21博多大会ではGHCヘビー級王者・藤田和之への挑戦を控え、「ノアさんでのタイトルマッチ決まってる中で、同じノアさんの人とシングルやるにあたって負けるわけにはいかない」との意地でつかんだ勝利だった。
7ヵ月越しの仕切り直しで実現した一戦で感じたのは稲村の「追い上げ」だった。「これで決まったって思うシーンは自分の中では試合中に何度もあったけど、それで決めきれなかった。ヒジ応えある一発は何発もぶち込んだんで、それで決めれなくなってきてるっていうのは凄く伸びてる証拠だと思う」とその成長ぶりを肌で実感し、「力強くなっとるし、倒しにくくなってるっていうのが正直な感想」と評した。
試合後、田中は「まだやるんだったら、もっとやりたいんだったら、ここで握手しよう」とのメッセージとともに稲村と握手を交わした。「1年、2年、そう遠くはないうちにまたやる時がくるんじゃないですか」と話したように当然、稲村との戦いはこれからも続くはず。田中は「負けられない相手の中に入ってきてるというのはありますね。田中将斗のプロレス、真っ向勝負できる相手の一人になってくる」と続きを見据えていた。
【試合後の田中】
▼田中「力強くなっとるし、倒しにくくなってるっていうのが正直な感想ですよ。認めたくはないけど、俺の伸びしろより、彼の伸びしろの方がずっと大きいというか長いだろうし。でも、そこに負けないだけの努力っていうのは常にしていかないと、ああいう凄いヤツには勝てないし、勝ったとしても田中将斗として説得力ある勝ち方じゃないとやる意味ないと思ってるし。ホント最後、まだやるんだったら、もっとやりたいんだったら、ここで握手しようってリング上で言ったら、あいつはちゃんと握り返してきましたからね。1年、2年、そう遠くはないうちにまたやる時がくるんじゃないですかね。ノアさんでのタイトルマッチ決まってる中で、同じノアさんの人とシングルやるにあたって負けるわけにはいかないしね。こっちの意地っていうのは凄く彼にわかったんじゃないですかね。年とキャリアがずっと離れた中で負けてられない気持ちが凄くあるんで。火祭りで流れたカードが周年の大会に組まれたというのは凄く大きいことであるし、なかなか僕のカードが発表されない中、稲村選手がノアさんから出てきてくれたというのは、彼にもそうだし、ノアさんにも感謝します。やりがいのある選手を常にノアさんは用意されてるわけやから、そこをすべて消化しなきゃいけないし、こっちでも消化していかなきゃいけないし、そこは負けるわけにいかないです、ずっと」
――稲村選手の追い上げは感じた?
▼田中「追い上げというのは凄く感じますよね。これで決まったって思うシーンは自分の中では試合中に何度もあったけど、それで決めきれなかったんで。ヒジ応えある一発は何発もぶち込んだんで、それで決めれなくなってきてるっていうのは凄く伸びてる証拠だと思うんで。僕が老いてるから決められなかったっていうんではないです。彼の伸びしろです」
――稲村選手と今まで戦ってきた中で一番追い込まれた?
▼田中「彼とは火祭りで当たることがなかったんで、そこでやってたら、簡単に勝てたかもしれないし、そこでやったら、この場っていうのはなかったんで。火祭りで延びたカードがここで実現して、倒すのに苦労したっていうのは、僕は負けるわけにいかないっていう気持ちと焦る状況にはなりました」
――今後、稲村選手と戦うのが楽しみ?
▼田中「楽しみっていうか、負けられない相手の中に入ってきてるというのはありますね。田中将斗のプロレス、真っ向勝負できる相手の一人になってくるんだと思います」