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4/14【wave】田中稔&府川唯未さん夫妻の長女・田中希沙がwave入団 高校卒業後の2023年3月以降にデビューへ

 プロレスリングwaveは14日、東京・飯田橋のGPSプロモーションで会見し、田中稔&府川唯未さん夫妻の長女・田中希沙(きずな)の入団を発表。高校卒業後の2023年3月以降のデビューを目指すことになった希沙は「やるからには女子プロレスの頂点に立てるような選手になりたいです」と夢も大きく誓った。

 稔&府川さん夫妻の娘・希沙は2004年12月3日生まれの17歳で高校3年生。両親が現役プロレスラーと元女子プロレスラーという環境で育ち、テニス、ダンス、バトントワリングを経験してきた。母・府川さんは自身が急性硬膜下血腫とくも膜下出血によって引退に至ったこともあり、「プロレスから遠ざけるように仕向けてきた」という。希沙が高校に進学した頃に「プロレスラーをやりたい」と打ち明けられ、アルシオン時代から旧知の間柄にある二上美紀子(GAMI)に相談。希沙のwave入団の運びとなった。

 プロレスラー夫妻の二世レスラーは日本においてはまれなケース。これから両親と同じ道に進むことになった希沙は緊張の面持ちで会見に出席。waveを選んだ理由は「私に夢を与えてくれたのがwaveさんのプロレスだったので、私もwaveさんで戦いたいと思いました」というもの。2・13後楽園大会を観戦に訪れ、「やっぱり私の好きなプロレスはwaveのプロレス」との思いを強くしたという。緊張もあって取材陣から質問を受けて言葉に詰まる場面もあったものの、「やるからには女子プロレスの頂点に立てるような選手になりたいです」と大きな目標を立てた。

 両親への尊敬の念はあるが、憧れの女子プロレスラーは母・府川さんではなく栗原あゆみ。すでにwave道場での練習も開始しており、これから本格的に女子プロレスラーを目指していくことになるが、府川さんが「高校在学中はデビューさせないでほしい」と要望し、デビューは高校卒業後の2023年3月以降となる。

 愛娘の決断に当初は反対していたという稔&府川さん夫妻だが、本人の意思を尊重。「本人の中でなりたい姿、目標があると思うので、僕らからこうなってくれというよりは、それに向かって努力してくれれば」(稔)、「本当にやると決めたからにはタイトルを獲ったりとか、そういう実績を残すことももちろん本当に大事だと思うんですが、自分の居場所をしっかりと作れるレスラーになってほしいですね。田中希沙というブランドをプロレス界に残してほしいです」(府川さん)と期待を込めた。

 waveにとってもサラブレッドである希沙の入団は起爆剤となる可能性を秘めている。桜花由美代表は「こんなにかわいいアイドルみたいな子が初めて入ってきて、この15年間でどんどんwaveの色が変化していくなと思ってます」と話した。

 奇しくもこの日は父・稔が93年、藤原組に入門した記念日。父と同日にプロレスラーとしての第一歩を踏み出した希沙は「デビューまであと1年ぐらいありますが、いつか凄い選手になれるように一生懸命頑張ります」と誓った。


☆田中希沙(たなかきずな)

▼生年月日
2004年12月3日
※現在高校在学中

▼身長/体重
153cm/48kg

▼血液型
O型

▼特技
ピアノ、歌

▼趣味
お菓子づくり
テニス
ダンス
バトントワリング

▼憧れの選手
栗原あゆみ

▼両親
父:田中稔
母:府川唯未


【会見の模様】
▼二上(GAMI)「本日は重大な記者会見ということでお集まりいただきました。実はですね、私の元同僚の方から『娘がプロレスをやりたい』と相談を受けまして。そういう時代になったのかなというのもありますけど、入門することになりましたので、仰々しくはありますけど、入門会見をさせていただきたいと思います。さっそく入っていただきましょうか」

※稔、府川さん、希沙が登壇

▼二上「私の元同僚といいますか、アルシオン時代に一緒に仕事をしていました府川由美さんの娘さんが入門したいということで、大竹しのぶとさんまさんの娘のIMALUみたいな、そんな感じじゃないですか。ちょっと私的に大事なので会見をさせていただこうかなと思いまして。一言ずつお願いします」

▼府川さん「今日はお集まりいただきまして、ありがとうございます。本日はよろしくお願いいたします。我が家の長女・希沙ですが、このたびwaveさんにお世話になることが決定いたしました。よろしくお願いいたします。私個人としては、この子をお腹に授かった時からプロレスラーには絶対させないという気持ちで育ててまいりました。ピアノを習わせたり、ダンスを習わせたりと、プロレスから遠ざけるように仕向けてきたんですが、この子の気持ちは冷めず、小学生ぐらいの時から思い続けて、高校に上がるタイミングで実はプロレスラーをやりたいんだと打ち明けられました。やる気と気持ちが伝わってきまして、本人の人生なので、ここはGAMIさんにご相談させていただいた次第です。よろしくお願いいたします」

▼稔「今日は足元の悪い中、お集まりいただきまして、ありがとうございます。このたびはウチの長女がwaveさんでお世話になることになりまして、ちょっと大げさな感じになってしまいますけど、会見を開かせていただくことになりました。今日はよろしくお願いいたします」

▼希沙「このたびプロレスリングwaveに入団させていただくことになりました田中希沙です。よろしくお願いいたします」

▼二上「終わりですか? 思いの丈はしゃべらなくていいですか?」

▼稔「車の中で用意してたセリフがこれだけなんで(苦笑)」

▼二上「これこそが府川唯未の娘です。美人社長、何か一言」

▼桜花「今回、記者会見するちょっと前にご家族で会社に来ていただき、希沙ちゃんが本当にプロレスをやりたいんだということをお聞きして、彼女がまだ小学生の頃、学校の自由研究でウチの練習に参加してくれて、その時に『プロレスは15歳から入れるから待ってるね』って言ったら、17歳で本当にウチに来てくれたことを本当にうれしく思っております。今後ともよろしくお願いいたします」

▼二上「私から少しだけ経緯を。去年、府川さんの方から呼び出されまして、ちょっと相談があると、何の話かなと思って行ったら全く想像してなかったのでびっくりして。『やりたいって言い出したんです』と。『別にやりたいことやらせればいいんじゃないの』と無責任なコメントを出したんですけど、いろいろ紆余曲折ありまして、一度2月13日の後楽園大会に見に来てもらって、『やっぱり決めました。waveさんに入りたいです』という一言をいただいて。それから少し練習とかも一緒にさせてもらって。本当は入門テストとかやるべきなんですけど。あとはご両親から言われているのが『高校在学中はデビューさせないでほしい』と。お家がウチの事務所から少し遠いので、できる範囲で練習をする。ご両親がプロレスラーなので、お家でもみっちりとトレーニングは絶対できると思うので、それは先輩レスラーとしていろいろアドバイスを聞いてほしいと。ウチの練習も参加してもらってます。デビューは高校を卒業してからとなってます。なので、どんなに仕上がりが良くても来年の卒業式、3月以降にデビューということになります。私としてはキラキラした団体がたくさんある中で、こういう笑いの絶えないコミカル団体を選んでいただいたことが凄くうれしくて、きっちりと育てて、ちゃんとした受け身の取れる、ちゃんとしたレスリングのできるプロレスラーに育てていこうかなっていう感じです」

――どのような娘さん?

▼府川さん「言っていい? とにかく明るい子で、前向き、明るい、ここは本当に最大の長所だと思います。そうですね。いいところだけにしておきます(笑)」

――反対したとのことだが?

▼府川さん「やっぱりプロレスに限らず、スポーツはケガが付き物なんですが、自分自身が急性硬膜下血腫とくも膜下出血が原因で引退に至っておりまして、その経緯や過去の事故等、娘がいざやるとなると本当に賛成できない状態でした」

▼稔「僕も反対というか、自分が好きなようにやってきたから、男の子だったらプロレスラーになりたいと言ったら、ならせるだろうなと思ったけど、女の子だからあんまりやらせたくないなと思ってたんですけど。ウチの母親とか、母方のお母さんとか、みんなに先に言って、賛成をもらってから最後に僕にきたんで。僕はダメといえない状況を作られてから言われてるので、本人に言われた時は『本気だったら応援するから』ということだったので。本気をみせてくれれば僕らもちゃんと応援してと思ってですね。そんなところです」

――waveを選んだきっかけは?

▼希沙「私に夢を与えてくれたのがwaveさんのプロレスだったので、私もwaveさんで戦いたいと思いました」

――どんなレスラーになりたい?

▼希沙「栗原あゆみさんに憧れています」

――どんな部分に憧れている?

▼希沙「えっと……すいません」

▼稔「(笑)夢を与えてもらったにつながるから。あゆみちゃんを見てだろ? なんで俺が答えてんだよ(苦笑)」

▼希沙「やるからには女子プロレスの頂点に立てるような選手になりたいです」

▼稔「急に大きくなった(笑)」

▼桜花「いいと思います」

――練習に参加しての感想は?

▼希沙「……えっと、これから頑張っていこうと思います」

――お母さんには憧れていない?

▼希沙「はい」

――ご両親の現役時代の試合は映像なりで見たことがある?

▼希沙「はい。あります、みたこと

――感想は?

▼希沙「凄いなって思って。尊敬してます」

▼桜花「でもお母さんみたいにはなりたくない?」

▼希沙「あゆみちゃんみたいになりたいです」

――相談を受けたのはいつ頃?

▼府川さん「高校受験のタイミングで高校選びをしていまして、学校見学で部活紹介などがあったんですが、その時に空手の映像とかを凄く興味があるような感じで見ていたので、その流れで、まさかみたいな流れで切り出してくれたような感じです」

――学校のお友達の反応は?

▼希沙「みんなビックリしてました」

――2・13後楽園大会を観戦した時の感想は?

▼希沙「昔よくwaveさんを見に行ってたんですけど、5年ぐらい行けてなくて。久しぶりに見て、やっぱり私の好きなプロレスはwaveのプロレスだなと思いました」

――どんなレスラーになってほしい?

▼府川さん「さっき本人も言っていましたが、本当にやると決めたからにはタイトルを獲ったりとか、そういう実績を残すことももちろん本当に大事だと思うんですが、自分の居場所をしっかりと作れるレスラーになってほしいですね。田中希沙というブランドをプロレス界に残してほしいです」

▼稔「僕の場合は、たぶん本人の中でなりたい姿だったり、目標があると思うので、僕らからこうなってくれというよりは、それに向かって努力してくれれば」

――デビューまで時間があるが、お二人から手ほどきする考えはある?

▼稔「考え方とかも自分でいろんなプロレスを見ながらて考えてくれればなというところで。トレーニングは家で一緒に走ったいとか、首のトレーニングとか一緒にやれることはやってるんですけど。あとはwaveさんの練習に参加したりとか、自分で積極的にどっか練習できる場所を探して。デビューまであと1年あるのは間違いないんで、デビューする時には仕上がってるように自分で努力してほしいなと」

▼府川さん「1年、長い時間だとは思うんですが、その時間を無駄に使うのか、どこまで頑張れるのかによって、3月なり4月なりのデビューに関わってくることなので、そこは本気で頑張るという話を常日頃しております」

――希沙さんが入団すると聞いた時の感想と期待することは?

▼宮崎有紀「私は府川さんと団体も違ったし、そこまで面識があったわけではないんですが、府川さんと田中選手の娘ということは期待するしかないですよね。凄いことなんじゃないかなみたいな。waveの選手は平均年齢が高めなので、狐伯が入ってちょっとグッと下がり、希沙ちゃんが入ったらもっとグッと下がり、楽しみです」

▼旧姓・広田さくら「私もやっぱり子供がいるので、一番最初に思った印象は正直『本当にいいんですか?』って思いましたね。自分の子供もどの団体にせよプロレス界に入れるっていうことの親の決断とか、そういう覚悟とかというものは計り知れないものがあります。本人は乗り越えてくれると思うんですが、これから二世と言われる立場になります。そこで分かっていながらも、かかってくる重圧とかプレッシャーとか、いろんな思いがあると思いますが、そこを私たちはこれからサポートしていきたいと思いました」

▼野崎渚「2月の後楽園の時にGAMIさんから『女子高校生が見に来るから、その子たちが憧れるような試合をしてくれ』と。こんなこと初めて言われたので何だろうなと思ったら、それが希沙ちゃんで。見に来てくれたんだ、うれしいなと思ったら、なりたいと言ってくれたことに凄く驚きましたし、うれしかったです。練習も一緒にやった時に、凄くガッツのある、いい子だと思ったので、これからが本当に楽しみです」

▼狐伯「自分はwaveに入団して、さっそくちょっと危機を感じております。抜かされないように頑張ろうと思いました(苦笑)」

▼桜花代表「waveにこんなにかわいいアイドルみたいな子が初めて入ってきて、この15年間でどんどんwaveの色が変化していくなと思っています。希沙ちゃんにはお父さんとお母さんなんですけど、プロレスラーとしては大先輩だから、プロレスの話については絶対聞いてくれと。素直に受け入れて、プライベートなことはお父さんとお母さんだから反発してもいいけど、プロレスのことは絶対反発しないでねってことは伝えてあります。こんな偉大な先輩が近くにいる希沙ちゃんはどんな選手になるんだろうと凄く期待しています。よろしくお願いします」

▼二上「私は府川の娘でというのはあるんですけど、私、練習とか全く見ないんですね。何でかっていうと情が入ってマッチメークに影響してしまうので練習は一切見ないようにしてます。府川は友達なんですけど、娘やからって、じゃあいきなりデビュー戦でRegina戦にするかと言ったら、そんなことはたぶんしないと思いますし、私はイチレスラー・田中希沙として、一人のウチの選手として、ちゃんとしたレスラーとして育てていければなと。それしかないです。あとは聞いた時は本当にびっくりしたんで。だって『ウチ弱小団体やで、しかもコミカルやで』って言っても、『waveがいいみたいなんです』というから。じゃあいいんじゃない、じゃあいただきます。そんな感じでした」

▼Tommyレフェリー「初めて聞いた時は本当にびっくりしまして。期待してます。頑張ってください。ケガのないように。よろしくお願いします」

――デビューへ向けての決意表明を

▼希沙「あと1年ぐらいありますが、いつか凄い選手になれるように一生懸命頑張ります。よろしくお願いします」

▼二上「デビューは1年後ですが、皆さん末永く見守っていてください。よろしくお願いします。今回15周年の記念ジャージを作ったんですけど、きーたん(希沙)の分も作ったので、プロ野球入団の時みたいなやつやってもいいですか?」

▼稔「余談なんですけど、今日、僕プロレスラーになるために藤原組に入った日なんですよ。29年前の今日」

▼二上「わざと?」

▼稔「じゃないです。たまたま空いてる日が今日だったんですけど。日にち決めてから4月14日、プロレス入った日だと思って」

▼桜花代表「今日、入った日だ。凄い」

※二上から希沙にジャージを贈呈。希沙がその場で袖を通して写真撮影

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