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4/24【全日本】めんそーれ緊急挑戦で奮戦も光留が世界ジュニアV2 児玉が奇策で挑戦表明

『2022 Champion Carnival』東京・後楽園ホール(2022年4月24日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○佐藤光留vsブラックめんそーれ×

 緊急挑戦となっためんそーれが奮闘し、世界ジュニア初戴冠に迫ったものの、王者・光留が返り討ちにして2度目の防衛を果たした。試合後、リング下に潜んでいた児玉裕輔が光留を襲撃し、奇策を使って次期挑戦者に名乗り。5・15札幌大会でのタイトル戦が急浮上した。

 当初、この日の世界ジュニア戦は元全日本の大和ヒロシが挑戦する予定だったが、新型コロナ濃厚接触者認定のため欠場。一度はタイトルマッチ自体が消滅したが、めんそーれが名乗り。ツイッターで1000以上の「いいね」による後押しを受けると、ドリー・ファンク・ジュニアPWF会長の承認も得て、前日に挑戦が決まった。

 自らの手でつかんだ千載一遇のチャンス。めんそーれは王者・光留の牙城に迫った。序盤から光留のサッカーボールキックが猛威を振るうが、めんそーれも逆水平チョップを乱れ打って一歩も引かず。トペスイシーダはジャンピングハイキックで撃墜されてしまったものの、果敢にダイビングフットスタンプや卍固めで王者を攻め立てた。光留をコーナーで逆さ吊りに固定すると、そこにスネークスパイク(コーナー最上段からのダイビングフットスタンプ)を投下して決定機を掴む。

 たまらず光留が転落すると、めんそーれはコーナーから場外めがけて決死のダイビングフットスタンプを敢行。リングに戻っても、バズソーキック、延髄斬り、跳後廻蹴と一気呵成にたたみかけた。光留の反撃をものともせずに、回転十字固めやジャーマンスープレックスであと一歩のところまで追い詰めた。

 しかし、光留はめんそーれの両手を掴んだ状態で、ゴツン!と頭突きを叩き込んで逆転。めんそーれも同じく頭突きで反攻し、2人の頭が正面衝突して同時にヒザをつくと、続いて壮絶なビンタ合戦に。めんそーれは再び頭突きを狙うが、読んだ光留はフロントネックロックに捕獲。そこからブレーンバスター、バックドロップ、デスバレーボムと猛チャージへ。めんそーれも粘りに粘ったものの、光留は強引に豪快な頭突きをねじ込み、熱戦に終止符を打った。

 めんそーれの奮闘が熱戦を生み、王座移動劇もちらついたが、最後は光留が快勝。世界ジュニアV2を果たした。熱闘のダメージを引きずりながらも勝ち名乗りを受けた光留がリングを降りたその瞬間、事件は起きた。

 突然、リング下から手が伸びてきて、光留を引きずり込む。物騒な衝撃音が場内に響くと、エプロンから姿を現したのは児玉だった。いつの間にかリング下に潜んでいて、試合直後の光留を襲撃したのだ。

 ベルトを片手にリングに上がった児玉は、リング下で動けない光留に対して「もしもし! もしもし! 光留さん、児玉です。聞こえてますか? 防衛おめでとうございます。なんかさっき告知してましたけど、5月15日かな、北海道で世界ジュニアのタイトルマッチをやるらしいんで、児玉が挑戦してもいいですかね?」とアピール。光留は大の字になって反応できなかったが、児玉は自ら声色を変えて勝手に「いいよ」と返答すると、「OKもらいました。ということなんで、このベルトを僕が奪います」とベルト奪取を予告した。

 セコンドの肩を借りてバックステージへと下がってきた光留は「今日だけ頑張ったヤツと、いつも真剣に生きているヤツの違いだよ。辿り着かなかったヤツには挑戦権すら与えられねえんだよ。好感度? SNS? 知るか、ボケ!」とめんそーれに向けて言い放つと、「最後、知ってるぞ。児玉だろ? やってくれるぜ。いいよ。かかってこいよ。誰もブルって来れなかったんだろ?」と児玉の挑戦を受諾。5・15札幌大会でのV3戦が決定的となった。

【光留の話】「今日だけ頑張ったヤツと、いつも真剣に生きているヤツの違いだよ。辿り着かなかったヤツには挑戦権すら与えられねえんだよ。好感度? SNS? 知るか、ボケ! 最後、知ってるぞ。児玉だろ? やってくれるぜ。いいよ。かかってこいよ。誰もブルって来れなかったんだろ? なにが速えジュニアだ。聞いてるぞ。亮生、お前もだ。何が自分なりの方法でだ。その自分なりの方向性を見せてくれよ。俺が言いてえのは1つだけだ。大和ヒロシは死んだんだ。ちゃんと書けよ。伏せ字にするなよ。大和ヒロシは死んだんだ」

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