4/28【ZERO1】『大谷晋二郎エイド』6・4大田区で開催 永田、真壁らの参戦が決定 応援募金も開設
6・4大田区大会『大谷晋二郎エイド』の開催が28日、発表され、新日本、ノア、全日本などが協力。大谷の同期・永田裕志、後輩・真壁刀義らの参戦が決まった。また、大谷を支援すべく「何度でも立ち上がれ!大谷晋二郎 応援募金」が開設された。
4・10両国大会で頚髄損傷の重傷を負った大谷は現在、病院で治療中。意識はあるものの手足がマヒして動かせない状況にあるという。一日も早い回復が待たれる中、全国から支援申し入れの声が多数届いたといい、このほど「何度でも立ち上がれ!大谷晋二郎 応援募金開設」が開設されることになった。
大谷と親交の深いパブリックビジネスジャパンの萩原宣社長がまとめ役となり、新日本時代の先輩である藤波辰爾が応援団長を務める。妹・大谷葉月さん名義の口座が窓口となり、集まった募金はすべて大谷の治療費に充てられる。
新型コロナ陽性判定を受けて欠席となった藤波だが、コメントを寄せた。「僕にプロレスラーになる夢を伝え、その夢を叶えた大谷選手が一日も早く日常に戻れることを心から願っています」と祈りつつ、「今回、大谷選手の力になれればと思い、皆さんとともにプロジェクトに参加させていただきます」との意向を示した。ジャガー横田も「今回の募金で少しでも助けられることがあればと思っています。選手たちに呼びかけ、募金活動を頑張りたい」と協力を表明。ディアナ4・29後楽園大会で募金活動を行うことも決めた。元女子プロレスラーのライオネス飛鳥も同席し、「必ず立ち上がってくれると私は信じております。そのために私たちができることがあれば、本当に思う存分、立ち上がってもらえるように協力したい」との意向を示した。
兄・裕一郎さんは「これからの戦いに向けて、またここで立ち上がるために、その立ち上がる道をどんな道であろうと、永遠に戦える場所を作ってあげる。そのための支援だと思っています」と支援に対する感謝を表した。「今も家族も面会できる状況ではないのですが、やられて歯を食いしばって立ち上がる姿で頑張っていると思います」と涙ながらに話し、「いつの日か何かしらいいご報告が皆様にできた時には、本人の口から心からの御礼が言える日が来ることを祈っております」と弟の回復を願った。一方で、4・10両国大会で大谷の対戦相手となった杉浦貴を気遣い、「杉浦選手は晋二郎を信頼して全力でぶつかった。当然のことだと思います。だから胸を張って『こら、大谷。何年でも何十年でも待っててやるから立ち上がって向かってこい』という言葉を伝え続けていただくことが晋二郎にとって何よりのエネルギーになると思っております。晋二郎の名誉のためにも、今後の変わらない杉浦選手の活躍を家族一同、心から願っております」とメッセージを送った。
そして、大谷を支援する興行『大谷晋二郎エイド』の開催が決まった。6月4日、大田区総合体育館で、売上から諸経費を差し引いた収益の全額が大谷に寄付される。新日本、ノア、全日本、大日本、FREEDOMS、2AW、ガンバレ☆プロレス、OZアカデミー、ディアナ、ドラディションが協力の名乗りを上げ、大谷の古巣である新日本から同期・永田、後輩・真壁、アニマル浜口ジムの後輩・本間の参戦が決まった。
神尊仁社長は「彼の歴史の一つの証で仲間たちが集まってくれて、プロレスで表現をすることで笑顔になってもらいたいですし、笑顔になることがもっとその先の希望にも力にもつながっていくことになる」と願い、「そういう一つのきっかけにしていきたいし、大会もこの一回で終わることなくやっていきたいとも思いますので、そういったすべての活動において彼の耳にも入れて、本人の力になってくれたらうれしいなと思ってます」と継続開催も見据えた。
☆6/4(土)東京・大田区総合体育館『押忍PREMIUM ONE TEAM ZERO1! 大谷晋二郎エイド!!何度でも立ち上がれ!』14:30開場、16:00開始
[主催]
株式会社ダイコーホールディングス
[共催]
株式会社ダイコーZERO1
[協力]
新日本プロレス
プロレスリング・ノア
全日本プロレス
大日本プロレス
FREEDOMS
2AW
ガンバレ☆プロレス
OZアカデミー
ワールド女子プロレス・ディアナ
ドラディション
[参加決定選手]
永田裕志
真壁刀義
本間朋晃
アジャコング
☆何度でも立ち上がれ!大谷晋二郎 応援募金
[振込先]
ゆうちょ銀行 五五八(ゴゴハチ)支店
普通口座 0227704
口座名義:オオタニハヅキ
[応援募金公式サイト]
https://otanishinjiro.com/
【神尊仁社長、オッキー沖田リングアナの話】
▼神尊社長「本当に業界の中でいろんな選手や団体の方から『何かできないか』というお声がけをたくさんいただいてまして、我々ZERO1でも何かできないかと模索する中で、募金は親族の方と大谷が個人的に親交のあった同志の方たちでやっていただくと発表がありましたが、我々団体として何かできないかと、お声がけをたくさんいただいていた中で、ようやく6月4日に大田区体育館を押さえることができて、手を挙げていただいた選手と予定の調整もつきましたので、大会の開催発表に踏み切らせていただき、皆様にお知らせした次第です」
▼沖田リングアナ「新日本プロレスさんからは同期の永田裕志選手、大谷選手が教育係としてずっと指導しました真壁刀義選手、顔面ウォッシュを使っていただいたという情報ももちろん入っております本間朋晃選手。女子の方ではアジャ・コング選手や、今会見に出ていただきましたジャガー横田選手にもご参加いただけると。ありがたいのは当然支払わなければいけないものに対して、『そういうのは気にしないでくれ』と昔の仲間を思っていただける菅林会長や全日本さん、ノアさん、たくさんお声をいただいているので、僕たちとしては、ここで大谷晋二郎に熱さを届けて、そして募金をたくさん集めたいと思います」
――団体として試合の映像の検証、原因究明、再発防止についてどのように考えている?
▼神尊社長「もちろん今回の事故は検証の必要があると思うんですね。今回、初めてじゃなくて亡くなったケースも過去あったことも踏まえると、今回起きたことはしっかり受け止めて検証していかなければいけないと思っています。映像もそうですし、改めて試合を振り返りながら究明というか追っていきたいと思っています。大谷自身も両国の前に2試合やっていましたけど、長期の欠場明けだったというのもあるんで。もちろん欠場明けで体調がいい悪いはそこで判断できないんでしょうけど、大会の前に大谷から個人的に会話の中で『そんなに体調は悪くない』というのは聞いていました。ましてや連戦の疲れもない状態ではあったので、その試合に向けて調整ができていたのは本人からも聞いていたので。想像ですけど、そんなに体調は悪くなかったのではないかと推測しています」
――ファンから今のプロレスは技が危険すぎるなどの声もあるが、禁止技の検討も含めて検証する?
▼神尊社長「我々どうしても業界に長くいる人間だと、そのへんがアバウトになりがちなところもあるんで、検証にあたってはいわゆる第三者的な方に入っていただいて検証する必要があるんじゃないかなと思っています」
――ファンから届いたメッセージをどのようにまとめる?
▼神尊社長「いただいたファンの方のメッセージもそうですけど、大会自体も両国のあとに各方面から皆さん手を挙げていただいたのは、ある意味、大谷が30年にわたって彼なりに実直にプロレスに取り組んできた証だと思うんですよね。それも彼の人徳以外の何物でもないと思いますので。先ほど本人の症状がハッキリ今の段階で大きな進展、説明もなかったようですけど、今、我々の立場からいうと、リングに戻ってくるということよりも、まず本人に元気になってもらいたい。笑顔になってもらいたいですね。本人が大好きだったプロレスをやることで彼の歴史の一つの証で仲間たちが集まってくれて、プロレスで表現をすることで笑顔になってもらいたいですし、笑顔になることがもっとその先の希望にも力にもつながっていくことになると思いますので。そういう一つのきっかけにしていきたいし、大会もこの一回で終わることなくやっていきたいとも思いますので、そういったすべての活動において彼の耳にも入れて、本人の力になってくれたらうれしいなと思ってます」
【応援募金解説発表会の模様】
▼パブリックビジネスジャパン萩原社長「私、パブリックビジネスジャパンという会社の代表者をしています萩原でございます。よろしくお願いします。大谷晋二郎君が今回のアクシデントで大きなケガを負ってしまいました。私は20数年来、大谷晋二郎、また大谷の家族、親族の方々と個人的に関係が長うございました関係で、ケガを負った次の日から私の方に募金をしたい、お見舞い金を渡したいけどどうすればいいんですか?という問い合わせが本当に多く来ました。今所属していますダイコーZERO1さんとも相談をさせていただき、やはりお見舞い金ということであれば、ご家族にお渡しするべきものでありますということで、ご家族と2週間にわたって協議をさせていただき、日本全国から応援募金、お見舞い金等をお預かりする口座、その口座にまつわる管理、どのような形でお受けするかのシステムを立ち上げさせていただきまして、その実行委員会の代表世話人という形で動かさせていただくことになりました。大谷晋二郎の実の兄の裕一郎さん、その隣が私と一緒に今回、世話人を務めていただく臼井さんでございます。個人的に大谷晋二郎と付き合いのある我々がご家族と話をして、今回、応援募金というものを立ち上げさせていただきました。藤波さんにも趣旨をご理解いただきまして、応援団長をお受けいただきました。そして、ほぼ2週間が事故から経ちましたけど、その間、様々な各団体、選手の方々、そしてアメリカの方からも寄付をしたい、お見舞い金を差し上げたいというご連絡を私も直接お受けしております。口座とは別にカードなど、海外から決済できるようサイトが立ち上がっているはずでございます。皆様からの温かいお心添えをご家族にお届けすると、私が代表世話人をさせていただくことになりました。今日この場で会を立ち上げ、1時から募金を受け付けをスタートしますので、こういった趣旨を皆様方から全国の大谷晋二郎のファンにお伝えいただければ幸いでございます。この応援募金、様々な形でこれから展開していくと思います。もちろんダイコーZERO1さんは大谷晋二郎選手、そのご家族に対するご支援に関しては様々なことをしていただいているとご家族から聞いています。ファンの気持ちをいかにお届けするかということの応援募金ですので、そのへんの趣旨もご理解いただければと思います。お預かりしたお金は実の兄・裕一郎さんと妹の葉月さんの口座に送金されるようにシステムを組みましたので、そこから先はご家族の方に、今後の大谷晋二郎復活のための費用としてお使いいただくことを重ねてご報告させていただきます。我々の気持ちをぜひ全国の大谷晋二郎のファンにお届けいただければ幸いでございます」
▼大谷裕一郎氏「大谷晋二郎の兄の裕一郎でございます。親族を代表して、この場に立たせていただきます。親族からの言葉としては、皆さんにもお配りしているかと思いますが、ちょっと口下手なものでメモ書きさせていただいたものを読ませていただきます。このたびは本当に大谷晋二郎のために皆様方から温かいご支援の申し出をたくさんいただき、このような応援募金を立ち上げていただくことになったこと、心より感謝しております。ご尽力いただきました関係者の皆様、温かい声援を送り続けてくれるファンの皆さん、親族を代表して心より御礼申し上げます。プロレスラーである限り、このようなことが起こるのは本人も家族も心の……片隅には覚悟はしていたはずです。しかし、実際に……これほどつらいものとは……でも、つらいのは晋二郎本人ですので、我々はそれをしっかり支えていきたいと思っています。それをご支援いただける皆様に感謝しております。幼少期から晋二郎はわりと大きな病気をしたりとか、高校生の時には足の骨を折ったりとか、いろんな試練を乗り越えてきました。それも小学校の頃からの……夢であるプロレスラーになるため……そして今、これからそれよりも何よりも最も過酷な戦いに挑むことになります。プロレスへの愛情が並々ならない晋二郎ですので……晋二郎は決してチャンピオンになって何十回も防衛するようなチャンピオンではなく、何度やられても立ち上がっていく、歯を食いしばって立ち上がっていく、その姿でファンに訴えかけるようなレスラーでした。今も家族もまだ面会できる状況ではないのですが、やられて歯を食いしばって立ち上がる姿で頑張っているんだろうなと思っています。もう口癖でした。あきらめたら負け。やられても立ち上がって、もう一回やればいいし、何回でも立ち上がれば永遠に負けないって。そんな屁理屈が彼の持論で、ある意味、共感できて、彼のプロレスとしてファンの皆さんに届けるメッセージではなかったかと思います。これからの戦いに向けて、またここで立ち上がるために、その立ち上がる道をどんな道であろうと、永遠に戦える場所を作ってあげる。そのための支援だと思っています。ありがたく支援をいただいたおりには、その道が閉ざされることなく、永遠に戦っていけるよう、そのように使わせていただく支援だと思っています。そしていつの日か何かしらいいご報告が皆様にできた時には、本人の口から心からの御礼が言える日が来ることを祈っております。最後になりますが、対戦相手の杉浦選手へ言葉を送らせてください。いろいろご心配をいただくとともに、凄く心を痛めていらっしゃるのではないかとお察ししております。しかし、大谷晋二郎は逆に杉浦選手本人に申し訳ないと思っているはずです。プロレスとは互いに信頼し合うことで全力でぶつかり合い、その戦いでファンに訴えかけ、感動を与えるものだと思っております。もちろん杉浦選手も信頼して全力で晋二郎にぶつかってきて、当然のことだと思います。だから胸を張って“こら、大谷。何年、何十年かかっても立ち上がって向かってこい"という言葉を風化することなく伝え続けていただけることが晋二郎の何よりのエネルギーになると思っております。晋二郎の名誉のためにも、今後の変わらない杉浦選手の活躍を家族一同、心より願っております。そのことだけはぜひ杉浦選手に伝えていただきたいと思っております。言葉足らずで申し訳ありませんが、本日はどうもありがとうございました」
▼藤波のコメント「同じ団体に長く所属し、僕にプロレスラーになる夢を伝え、その夢を叶えた大谷選手が一日も早く日常に戻れることを心から願っています。大谷選手がプロレス界にもたらした『熱さ』はいつも先輩である僕にも大きな影響を与えています。大谷選手の懸命なファイトに心を打たれたファンの方々も多いと思います。今回、大谷選手の力になれればと思い、皆さんとともにプロジェクトに参加をさせて頂きます。焦らず、じっくりと治療をしてください。ぜひ温かいご支援、応援のほど宜しくお願い申し上げます」
▼ジャガー横田「私は日ごろからZERO1、大谷晋二郎選手に本当によくしていただいて。腰の低い方で、一緒に地方の巡業に行った時に、いじめ撲滅の運動をされている姿を見て、本当に心を打たれ、私もこんなんじゃダメだなという反省をいつもさせられる方でした。今回、両国大会で一緒のリングに上がらせていただいて、こんな大きな、なっていはいけない事故に見舞われてしまい、撲滅の運動を見ている限りで、今回も大谷晋二郎、絶対に立ち上がってくると信じております。私の口から言えることは先ほどもお兄さんが申していたように、プロレスは信頼関係で成り立っております。なので、技をかけた方が悪い、かけられた方が悪いはないんですね。信頼で技をかけ合っておりますので、どちらがどうというのはないと思っています。そして大谷晋二郎選手もそのように今現在、思っていると思います。とにかく今回の募金で少しでも助けられることがあればと思っております。選手たちに呼びかけ、募金活動を頑張りたいと思っております。そして明日29日、ディアナの後楽園大会があるんですが、募金一発目というか頑張りたいと思いますので、ぜひ明日ご来場の皆様、マスコミの皆様、ご協力いただければと思います。今日はありがとうございました」
▼ライオネス飛鳥「私と萩原社長が30年以上の付き合いで、その中で大谷選手と現役時代はお付き合いがなかったんですが、自分が引退してから萩原社長に紹介していただきまして、個人的にも仲良くさせていただく仲でありまして。今回このようなことになりまして、ぜひ協力させていただきたいということで、こういう形になりました。大谷選手は本当にとてもとてもとてもいい方で、プロレスに対する真摯な思いがある中で、このようなことになって残念に思いますが、大谷選手なので必ず立ち上がってくれると私は信じております。そのために私たちができることがあれば、本当に思う存分、立ち上がってもらえるように協力したいと思っています。大谷晋二郎選手を応援している方、プロレスを愛してくれている方、ご協力のほど、どうぞよろしくお願いします。引退している身ではありますが、私が思うには、今一度、今の選手の方々にプロレスを見直す時なんじゃないかなと思います。このようなことは絶対に起きてはならないことであり、先ほどお兄さんもジャガーさんもアクシデントは付き物だというふうに…私もそう思っておりますが、そのアクシデントをゼロに近い状態にもっていくのがプロの定義ではないかと思っております。全くないというのはないと思いますけど、そのための練習であり、プロという名のもとにやっているんじゃないかなと思うんですね。お客さん、ファンの方が求めている過激さを提供するのではなく、自分たちのプロレスをお客様に楽しんでもらう。そういう方向にもっていくべき時なんじゃないかなと。それを大谷選手が教えてくれてるんじゃないかと私は思っております。引退して勝手な意見かもしれないですが、今一度、選手の皆様にそういうふうに考えていただければなと思います。大谷選手、もう一度、立ち上がってくれると確信しております」
▼萩原社長「今お手元のチラシにQRコードがあると思います。それにアクセスしていただきますと募金サイトが立ち上がります。チラシには妹の葉月さんの口座名しか出てないんですが、サイトの方には裕一郎お兄さんの口座も立ち上げております。それと同時にメールアドレスも準備をさせてもらいました。そちらの方にもちろん大谷晋二郎に対する熱い応援のメッセージがあれば送っていただければ、機会を見て本人にもしっかり届けていきたいと思いますし、チラシやポスターが欲しいという要望があれば、なるべくお応えしたいと思っております。先ほどジャガー選手からもお話がありましたが、明日ディアナさんの後楽園大会がございます。実はこれに大谷晋二郎出場予定でした。今回のケガで出場できませんので、代わりに田中将斗に出場いただきます。そこのリング上、または開始前に、ディアナさんのご厚意で募金活動第1回目を行わさせていただくということで準備をしております」
――各団体での募金活動については?
▼萩原社長「今、各団体様の方からさっそく私の方に来たのは、ガンバレ☆プロレスさんが5月3日の大会から会場で募金活動、それと大谷選手のポートレートを千円で発売し、それを全額この基金に入れたいとご希望をいただいております。ほかにも大日本プロレスさんとかいろんな団体からご要望をいただいているところで、各団体からご要望がくると思いますので対応していきたいと思っております」
――長い戦いになるので支援を募りたいとなった?
▼萩原社長「その通りでございます」
――大谷選手が慈善活動をされてきた先からの支援の申し出もある?
▼萩原社長「今日ここで発表するまで情報が出ておりませんので、そういった形は具体的にたくさんあるわけではございませんが、今日一緒に活動している臼井さん。栃木プロレスの代表を務めていただいておりまして、栃木プロレスから団体として様々な奉仕活動をされていますので、その活動の中から募金をという話も具体的にいただいております」
▼栃木プロレス臼井伸太郎代表「私は個人的に言いますと、今日は大谷晋二郎ファンとして来ているつもりです。去年、大谷晋二郎選手とプロレスが大好きで大谷チルドレン、大谷晋二郎の息子と言っても過言ではない選手たちが栃木に来ました。その選手たちと一緒に私もファンに戻って大谷晋二郎が何としても復帰するリングを守りたいということで立ち上がりました。その中で栃木プロレスもいじめ撲滅を掲げて大谷イズムというか大谷道をしっかり受け継いで、皆さんに大谷晋二郎の気持ちを代弁してプロレスで伝えていきたいと思っております。私どもも30日に宇都宮のオリオンスクエアで大谷晋二郎が育てた若手と一緒に大会がございます。その中で大谷晋二郎募金を立ち上がらせていただきますので、最後の最後まで大谷晋二郎をしっかり支えて、そして大谷晋二郎が帰るリングをしっかり守って頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」
▼萩原社長「実はZERO1は20年前からサポーターズクラブという会社とは別の動きをする応援団があります。私も臼井社長もそこの役員を務めてきたわけですが、千葉支部であったり、広島支部だったり、静岡、たくさんの支部がありまして、岐阜にも大きい支部があります。そういったところの方々も実際にもう募金活動を始めていただいていまして、それを早く受け入れ先を作れと温かい言葉をたくさんいただいて、今回、本当に私なんかでいいのかなと思いながら世話人を受けさせていただいて、準備をさせていただいたという流れでございます。このサポーターズクラブも日本全国にありますので、そういった方々を中心に動いて、支援をまとめていきたいと思っております」
――医師から大谷選手の状態について話すことはないとの報告だったが、手足が動かない、マヒの状態が続いている状況から進展はあった?
▼萩原「主治医の先生とも私、昨日の夜、結構な時間お話をさせていただきました。これは私どものような素人が発表できる状態ではない。ペーパーをもらって読み上げることは可能かもしれませんが、そういう問題ではないんですよと厳しく叱咤されました。そこをしっかり記者の方々も汲み取ってくださいということを主治医から言われています。緊急搬送されて首から下は麻痺ということはいろんなところで報道済みでございます。そういう状況を今、改善に向けて治療中であると。私から言えることはこれ以上、何もありません。あとは本当にわかりませんし、あとは主治医にお願するところでございますので、この発言だけでご理解いただければと思いますので、よろしくお願いします」
――医師が簡単に説明できないというのは現状について簡単に言えないということ?
▼萩原社長「私が昨日お話ししてとららえたのは、素人の私が説明できるような簡単なことではないんですよと。そのへんをしっかりわかってくださいとはっきり言われました。私が病名を言って今こういう状態ですと言うことが正しい伝え方にはならないよと釘を刺されたと思っています」
――大谷選手自身は会話はできるが首から下が動かない状態?
▼萩原社長「会話ができる、できないも私は面会しておりませんし、兄の裕一郎さんも一回だけちょっと顔を見ただけで、家族も会えてないんですね。明確に会話ができると肯定も否定もできません」