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5/5【大日本】関札がBJWジュニア最多防衛記録V7達成 3周年記念日・佐藤との接戦制す

『BIG JAPAN WELCOME BACK』神奈川・横浜武道館(2022年5月5日)
BJW認定ジュニアヘビー級選手権試合 ○関札皓太vs佐藤孝亮×

 デビュー3周年記念日となった佐藤が肉薄したものの関札が接戦を制してBJWジュニアV7.同王座の最多防衛記録を更新した。

 佐藤は王者・関札からベルト挑戦を迫られながらも拒否し続けてきたが、最終的に挑戦を決意。デビュー3周年記念日となったこの日、昨年2・5新木場大会以来1年ぶり2度目のジュニア王座挑戦を迎えた。関札は昨年7月の戴冠以来、6度の防衛を重ね、初代王者・忍と並ぶ最多防衛タイ記録を作ってきた。

 先手を取ったのは佐藤。ドロップキックを突き刺し、サッカーボールキックで蹴り飛ばす。フロントネックロックへの布石となる首攻めを展開したが、関札は佐藤をエプロンに追いやってのロープ越し変型ネックブリーカーで反撃を開始。キャメルクラッチでひねり上げ、ジャンピングボディプレスを投下した。

 その後も関札がコブラクラッチで絞め上げてスタミナを奪ったが、佐藤はブレーンバスターでぶん投げて反撃に転じる。串刺し、正調とドロップキックを連射し、フロントネックロックで捕獲。即座に関札がロープに逃れて逆水平とエルボーの打ち合いとなっても、佐藤がヘッドバットで競り勝った。

 関札はドロップキックをカウンターでさく裂させ、トルニージョを放ったが、ダイアモンドカッターをキャッチした佐藤が胴締めスリーパーで捕らえた。後頭部への串刺しドロップキック、ジャーマン、ランニングローキックの猛攻。関札もコブラクラッチクロスフェースで捕らえるものの、リング中央に戻したところで佐藤がフロントネックロックに切り返した。

 関札が耐え抜くと、両者は無数の張り手を打ち合う意地の打撃戦で火花を散らした。佐藤がみちのくドライバーIIを敢行すれば、関札はロープに乗せてのバッククラッカーで応戦。フロッグスプラッシュは佐藤が両ヒザで迎撃し、フロントネックロックで捕らえた。耐えた関札に変型フェースバスター、左右の張り手連打、クラッチ式ファルコンアローでたたみかけたが、関札は3カウントを許さない。STFで捕らえると、コブラクラッチクロスフェースへと移行。そのままコブラクラッチスープレックス、バッククラッカーでたたみかけると、フロッグスプラッシュを発射してようやく3カウントを奪った。

 関札が接戦の末、佐藤を返り討ちにしてBJWジュニア王座V7を達成。最多防衛記録を樹立してみせた。「佐藤、今日、楽勝だったなんて死んでも言えねぇよ。死んでも言えねぇけど、今日勝ったのはこの俺だ」と佐藤を称えつつ勝ち誇った関札は「そしてBJWジュニアのベルト、最多防衛記録更新しました!」と喜びを爆発。「ここ横浜武道館とともに、BJWジュニアのタイトルの歴史をこの俺が作っていきます!」と誓ってみせた。

 バックステージでも「楽勝でも何でもなかった。最後の最後までめちゃくちゃ危うかったよ」と薄氷勝利を強調した関札。「前から言ってんだろ。俺はこの団体の枠だけで収まるつもりはねぇって」と言い切ったジュニア王者は「やりたい相手はまだ俺の中にいっぱいいる」としたうえで、「いつでも準備はできてます」と意中の挑戦者へ向けて投げかけていた。

【試合後の関札】
▼関札「戦う前からわかってたことでもあるけど、これまでの挑戦者の中で佐藤、あいつはやっぱり一番強かったんじゃねぇかなと思うよ。佐藤に何か心震わされて、普段使わねぇ張り手とかもやっちゃってたけど、それは向こうに引き出されたっていうか、一本獲られちゃったかなとも思うんですけど、これまで6回防衛してきてるからね。しかも同じ相手じゃねぇよ。バラエティーに富んだいろんなヤツらと防衛戦してきた。今日は経験の差でこのベルト防衛できたんじゃねぇかなと思います。楽勝でも何でもなかった。最後の最後までめちゃくちゃ危うかったよ。でも今日防衛して、最多防衛記録更新しました! おい、誰も拍手ねぇじゃねぇかよ。おめでてぇことだろ? まだまだ第7代で7回目の防衛? 歴史浅ぇけど、この初開催の横浜武道館とともに俺がこのベルトの歴史を作っていく。そしてこのベルトを持ってるだけでな、全然違ぇんだよ。発言権が違ぇんだよ。前から言ってんだろ。俺はこの団体の枠だけで収まるつもりはねぇって。どこかで見てる…おい、見てんだろ? いつでも準備はできてます」

――次にやりたいことは?

▼関札「次にやりたいことっていうか、やりたい相手はまだ俺の中にいっぱいいるんで。それは今、明言することじゃないと思うんで、追々、追ってください」


【佐藤の話】「ベルトまであと一歩でした。だけど、その一歩が自分にとってはとても長くて遠くて、今日は手の届かないところにありました。今日は関札皓太に完敗です。この一言に尽きます。ただ、今日見ていた人、チャンピオンにも言いたいです。僕だってキャリア3年ですが、キャリアとかそういうクソみたいなものは大嫌いなのですが、僕だって大日本プロレスを背負ってるんですよ。大日本ジュニアを背負って戦ってるんですよ。他団体でやりたいとか、いろんなことを言ってよそ見してるなら、俺はいつだって後ろに回らずに、あんたを引きずり下ろしてやるからな。油断するなよ。今日で終わりじゃないんだぞ。大日本ジュニアの連中をもう一回、俺が片っ端からぶっ倒して、もう一回あのベルトに最短で挑戦してやるからな。今日は完敗です。ありがとうございました」

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