プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

6/3【闘龍門】ダイヤがスケボー奪回ならず フジイ暴挙で屈辱敗戦も髪の毛かけて再戦へ

『闘龍門大会第2弾 闘龍門、再び vol.2』東京・後楽園ホール(2022年6月3日)
○ドン・フジイvsドラゴン・ダイヤ×

 ダイヤがフジイの暴挙に屈辱のピンフォール負け。スケートボード奪回に失敗したものの、7・7後楽園大会で髪の毛をかけた再戦に臨むことになった。

 前夜の後楽園大会でフジイがダイヤのスケートボードを強奪した。明らかに盗難だが、本人は「落ちていたから拾った」と主張。ダイヤはトレードマークを取り戻すべくこの日の一騎打ちに臨むことになった。フジイは理不尽にも髪をかけるよう要求していたが、さすがに斎藤了GMが却下した。

 前夜に続いてスケボーに乗って登場したフジイだが、やはり乗りこなせず。危なっかしい動きで何とかリングサイドにたどり着いた。怒りに燃えるダイヤは「スケボー返せ!」と叫びながらフジイに殴りかかり、スリーパーで絞め上げた。さらにその場飛びシューティングスタープレスも投下したが、フジイはロープに足をかけてのスクールボーイで3カウント寸前に追い込み、ダイヤをレフェリーに激突させると、スケボーで殴打する暴挙。すかさず首固めで丸め込んであっという間に3カウントを奪った。

 屈辱の敗戦を喫したダイヤは頭を抱えて呆然。それでも「僕はこの試合に負けたことが悔しいんですけど、それ以上にスケボーをそんな扱いされたことが一番悔しいです! 許せないです! みんなが楽しく乗って遊ぶもの。人を殴るものじゃないんですよ! そんな使い方をしてるのをスケボーを愛する少年少女が見たら悲しむじゃないですか! そんな使い方をする人にスケボーを持っててほしくないです。返してほしいです!」と怒りを爆発させ、「返してください! もう一回、スケボーかけて僕とシングルマッチやってください!」と訴えた。

 だが、フジイは「俺はこのスケボー、昨日取って一晩中こいつと寝てたんだよ。だからこの愛おしい愛おしいスケボーは絶対返さねぇ。そして明日4日は大阪で天龍プロジェクトに呼ばれてるんだよ。そのメインでこのスケボーで滑って明日入場するんだよ」と拒否。フジイの言う愛着を物語るように、よく見るとスケボーに貼ってあったダイヤの写真の上にフジイの写真が重ねて貼ってあった。

 それでもあきらめないダイヤは「フジイさん、シングルマッチやってくれないって言うんでしたら、条件呑んででもやらせてくださいよ。フジイさんが昨日望んでた僕の髪の毛をかけてでも、スケボーかけて試合してくださいよ! それならいいでしょ」と自らリスクを背負う覚悟を示した。

 見かねてやってきたのが斎藤了GM。「もう泥棒に絡むな。いいか、22年前、この闘龍門のリングで俺はフジイさんに自転車を盗まれ、抗争し、やっとの思いで自転車を取り返した。取り返したその先に待ってたのは、フジイさんを好きになる気持ちだった。お前にフジイさんを好きになられたら困るんだ。いいか、好きになってスケボー兄弟なんかやられたら…そんなの絶対ダメだから。まっさらのスケボー買ってやるから、あきらめろ!」と説得した。

 だが、ダイヤはあくまでもフジイに盗まれたスケボーへのこだわりが強く、「そういうことじゃないんですよ! 大事なスケボー返してほしい。そのためだったら髪の毛かける覚悟ありますよ」と考えを曲げない。斎藤GMが「本気か? 去年の年末からいろいろかけてばっかりだぞ。お前、ホントにそのリスク背負うのか? 」と問うと、ダイヤは「本気です。背負いますよ。スケボー大事なんで」と言い切った。

 観客もダイヤの決意を拍手で支持し、斎藤GMは「そしたらお前の髪の毛、そしてスケボーをかけてもう一回シングルマッチ組んでやる。カベジェラ・コントラ・スケボー、来月7月7日、DRAGONGATE後楽園ホールのリングで組んでやる」と約束。「ただし今日みたいな反則されたら困りますから、そのカベジェラ・コントラ・スケボーのレフェリーはこの俺がやります」と宣言し、フジイの反則行為を断固阻止する構えを見せていた。

【ダイヤの話】「昨日、スケボーを盗まれて、正直どう考えても今日取り戻せるもんだと思ってました。これから1ヵ月間、僕どうやって入場すればいいんですか? 髪の毛かけてでもスケボー取り返す覚悟があるんで、次の7月7日、後楽園ホール。髪の毛も守って、スケボー取り戻して、いつも通りの颯爽な入場みせますんで、見ていてください」

プロ格 情報局