9/11【スターダム】大江戸隊が史上初・生え抜き戦制してアーティストV4 羽南大奮闘も届かず

『5★STAR GP 2022』神奈川・横浜武道館(2022年9月11日)
アーティスト・オブ・スターダム選手権試合 ○スターライト・キッド&鹿島沙希&渡辺桃vsコグマ&葉月&羽南×

　大江戸隊が史上初の生え抜き同士によるアーティスト戦を制して4度目の防衛に成功。初挑戦となった羽南が大奮闘を見せたものの、タイトル奪取には届かなかった。

　3度の防衛を重ねてきたアーティスト王者の大江戸隊・鹿島&キッド&桃。次期防衛戦に向けて、キッドは「史上初の生え抜き同士のアーティスト戦」を熱望した。その言葉にすぐさま反応したのがSTARSの羽南。18歳のフューチャー王者のアピールを受けて、コグマ&葉月とのSTARSトリオが挑戦者に浮上し、生え抜き対決が決まった。

　羽南はアーティスト王座初挑戦。自らのアピールで挑戦を実現させただけに、のっけから気を吐く。先発を買って出て、キッドに猛攻を浴びせると、コグマ&葉月も援護射撃。3人同時に低空ドロップキックを発射した。しかし、桃が加勢に入ると、一転して大江戸隊ペースに。羽南にとっては苦しい時間が続いた。

　だが、コグマが試合を立て直すと、葉月が喧嘩腰ファイトで主導権を奪取。大江戸隊の合体攻撃を立て続けに受けるとピンチに陥り、桃のBドライバーを食らってしまうが、羽南が献身的にカットイン。息を吹き返した葉月はコグマとの連係攻撃で巻き返すと、ここで羽南が再登場する。

　キッドに出鼻をくじかれた羽南だったが、コグマ&葉月が加勢すると躍動。3人同時のドロップキック、3人同時の場外ダイブで勢いを掴む。羽南はキッドにフェイマサー、ブロックバスターホールドと得意技を連発。王者組の総攻撃を受けて守勢に回っても、コーナーに上がったキッドをコグマが足止めすると、羽南は急角度のバックドロップでぶん投げた。コグマ&葉月の合体ネックブリーカードロップを挟んで、羽南はバックドロップホールドで引っこ抜き、決定機を掴む。

　しかし、桃のカットがギリギリで間に合うと、流れは大江戸隊に傾く。鹿島&桃がダブルハイキックを羽南に見舞うと、キッドがムーンサルトプレスから黒虎脚殺(ヌメロ・ドス)に捕獲。羽南も耐え抜いて意地を見せると、変型ラ・マヒストラルで丸め込み、あわや逆転勝利の場面を作った。が、それでもキッドは沈まず、大江戸隊の合体変型ボムがさく裂。すかさずキッドはスタースープレックスホールドで羽南を沈めた。

　大奮闘を見せた羽南だったが、大江戸隊の牙城は崩せず、最後はキッドが激勝してV4。うなだれる羽南にベルトを見せつけたキッドは「大江戸隊が史上初としてやりたかった生え抜き同士によるアーティストの防衛戦。ちょっと危ないところもあったけれど、大江戸隊の連係力が圧倒的に勝ってV4!」とマイクで勝ち誇った。

　気になるのは次なる挑戦者チーム。キッドは「さあ、誰か挑戦者が来るの? 来ないの?」と呼びかけたが、誰も姿を現さない。拍子抜けしたキッドだったが、「じゃあ、今のところ、お蔵入りになってしまっているQueen's Questなんてどうかな?」と次期挑戦者にQueen's Questを指名。「今、QQのヤツらがやる気があるのかどうかは知らんけど、やる気があるヤツらがいれば、誰の挑戦でも受け入れてやるので、お待ちしております」と余裕タップリに言い放った。

【試合後の鹿島&キッド&桃】
▼キッド「V4ですよ、V4」

▼桃「早かったねえ」

▼キッド「羽南の勢いっていうの? ベルトが欲しいんだっていう熱量はメチャクチャ感じたけど…けど、けど、けど、やっぱり連係力といい、大江戸隊に勝る…勝りませんでしたねえ」

▼桃「大丈夫か、キッド?」

▼キッド「首を結構やられて。向こうの葉月とコグマのアシスト力っていうか、羽南に取らせてあげたいんだっていうのが凄い伝わってきたけど、今回は私と羽南がキッカケとなった防衛戦だったから、自分が獲りたいっていう気持ちが強くて。今日、自分がハイスピードをなつぽいから獲ったぶりにスタースープレックスホールドで3カウントを取ったんだよ。前回はその技でベルトを奪取したけれど、今回はその技でこのベルトを守った。この技をもっと出せるように、そこまでの組み立てを。もっともっと格上の人間にも3カウントを獲れるように磨いていかなきゃなって思ったけど、今日はマジで2人のカットとかアシストがなきゃ、ちょっとこのベルトを落とすところだったかもしれない」

▼桃「危なかったよ」

▼キッド「次」

▼桃「次ね、これ、やっちゃう?」

▼キッド「やってもいいのかなって。札幌かどっかでなんか言われたけど。準備が整ってますって」

▼桃「そうだよね。どんだけ待たせてるんだ、こっちを」

▼キッド「お蔵入りになっちゃってたからね。今日、せっかく防衛したし、あいつらのやる気がどうかわからんけど、やってもいいんじゃないかなって思っているんですけど、(鹿島に)どうですか?」

▼鹿島「口内炎が痛くて…」

▼キッド「ちょっと喋れない感じだった。まあでも、Queen's Questのヤツらが来ても、また生え抜き同士の防衛戦になるんじゃない? 2連続いっちゃってもいいんじゃないかなって思うので、やる気のあるヤツらはどうぞ。挑戦表明お待ちしております」