9/12【スターダム】岩谷が初対決・すず料理で5勝目 4年ぶりVで「ひと味違う岩谷麻優見せる」

『5★STAR GP 2022』東京・後楽園ホール(2022年9月12日)
ブルースターズ公式戦 ○岩谷麻優vs鈴季すず×

　岩谷がプロミネンス・すずとの初対決を制して5勝目。4年ぶりの優勝を遂げて「ひと味違う岩谷麻優を見せる」と宣言した。

　岩谷はここまで4勝3敗1分。前夜の横浜武道館大会ではジュリアと熱戦ドローを繰り広げた。9戦目となったこの日の相手はプロミネンスのすず。前夜、ワンダー王者・上谷を破って初白星を挙げたばかりだった。

　目まぐるしい読み合いを経て、先手を取ったのはすず。場外戦でサッカーボールキックを見舞い、リングに戻ってもヒザ蹴りを打ち込む。岩谷が低空ドロップキックで反撃すると、エルボー合戦に突入。すずが連打を浴びせれば、岩谷はローリングソバット、トップロープを後方回転してのアームホイップと攻め立て、低空ドロップキックを見舞った。

　すずもコーナー上での攻防をヘッドバットで制し、雪崩式フランケンシュタイナーで逆襲。延髄斬りもさく裂させ、得意のジャーマンでぶん投げた。ならばと岩谷はスリングブレイドで反撃し、トラースキック、ダイビングダブルニードロップで押し返す。ドラゴンはすずが食い止め、岩谷の強烈なエルボーを食らっても後頭部へのランニングニーで応戦。雁之助クラッチの要領で叩きつける荒技から、再びジャーマンで引っこ抜いた。すると岩谷も意地。すぐさまドラゴンスープレックスで徹底抗戦した。

　意地の攻防はさらに白熱する。岩谷がトラースキックを後頭部に見舞えば、すずもすぐさまトラースキックで対抗。ヘッドバットを叩き込むと、ジャーマンの体勢から前方に叩きつける変型フェースバスターを敢行。ジャーマンで追い討ちをかけたが、岩谷はギリギリでキックアウト。2発目のジャーマン狙いをサムソンクラッチで切り返して3カウントを奪った。

　岩谷が外敵・すずを破って5勝目。勝ち点を11に伸ばした。試合後は疲労困ぱいながらもすずの目の前で3本指を立てて勝ち誇った。マイクを持つと「後楽園ホールの皆さん、こんばんは!」と絶叫したが、「最後、メインイベントで勝ったんですけど、マイクする気力が残ってないです。もう帰りたい。昨日、横浜武道館でジュリアと15分ドローして、今日も…」とその場に倒れ込んでしまった。それでも「無事に勝ち点2ポイントゲットしたんで、まだ岩谷麻優が優勝する可能性、全然ありますよね?」とアピールした。

　公式戦は残り3試合で次戦は9・23後楽園大会。首位・葉月とのSTARS対決を控える。「まだまだ岩谷麻優、優勝する可能性、全然あります」と改めて強調した岩谷は「この夏、駆け抜けてひと味違う2022年の岩谷麻優を見せつける。それだけ」と2018年以来4年ぶりの優勝を描いてみせた。

【岩谷の話】「無事に無事に2点ゲット。ちょっともうきつい。最後もう気持ちの丸め込みというか。何としてでも鈴季すずと初対戦、ドラゴンかムーンサルトを決めてバチっと勝ちたかったけど、丸め込みだけど勝てたからよかった。まだまだ岩谷麻優、優勝する可能性、全然あります。わかんないけど、みんなの点数がどうなってるか。でもこの夏、駆け抜けてひと味違う2022年の岩谷麻優を見せつける。それだけ。あぁ、きつ。ありがとうございました」