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9/20【全日本】30周年・大森が10・22三条で5年9ヵ月ぶり三冠挑戦 「馬場さんが見てると思うと恥ずかしい試合はできない」

 10・22三条大会で三冠ヘビー級選手権試合を争う王者・宮原健斗、挑戦者・大森隆男が20日、東京・湯島の全日本事務所で会見。5年9ヵ月ぶりの三冠挑戦となる大森は「ベルトは30年のお祝いとして僕がいただいて、馬場さんの故郷の皆さんに最高の試合をお見せできるように頑張りたい」と誓った。

 9・19後楽園大会で宮原が野村直矢を下し、三冠初防衛を果たした試合後、大森が10・22三条大会での挑戦を表明。この日、正式決定を見た。大森の三冠挑戦は2017年1・15博多大会(王者は宮原)以来、実に5年9ヵ月ぶり。舞台が全日本創始者で師匠・ジャイアント馬場(故人)の生まれ故郷で、当日は全日本の旗揚げ記念日。そして自身のデビュー30周年記念日の6日後。「このシチュエーションで自分の30周年の集大成ができたら最高の花道じゃないか」との思いで名乗りを上げた大森は2014年6月に第48代王者から陥落以来、8年4ヵ月ぶり2度目の戴冠に挑む。

 全日本50周年記念9・18日本武道館大会では征矢学との復活GET WILDで世界タッグ王座獲りを逸したものの、鬼気迫る戦いぶりが光り、健在ぶりを見せつけた。自身と団体の節目、そして師匠生誕の地で久々に頂へと挑む大森は「馬場さんの故郷だから、馬場さんが見てると思うと恥ずかしい試合はできない」と気を引き締めるばかり。「もちろんベルトは30年のお祝いとして僕がいただいて、三条の皆さん、馬場さんの故郷の皆さんに最高の試合をお見せできるように頑張りたい」と誓った大森は三冠ベルトを「30周年の記念品」として宮原から奪い取る構えをみせた。

 迎え撃つ宮原は3度目の防衛戦。全日新時代を宣言したばかりで旗揚げ記念日、馬場さんの故郷で三冠戦を行うのも意義深いものがある。最高男が三冠初戴冠を果たしたのは2016年2月。同年3・21沖縄・豊見城大会で迎えた初防衛戦の相手が大森だった。宮原はその時、大森が発した言葉を忘れていない。それは「全てにおいて満足できない。欲求を持ってリングに上がり続けたい」というもの。「果たして今はどうなんでしょうか? 現状に満足してるんじゃないですか? あなたの奮起を待ってるファンはたくさんいるでしょう」と投げかけた宮原は、「大森隆男さんはリング上で言った。ノーフィアー、GET WILD全て俺だと。その言葉通り、あなたの30年全てこの三冠戦にぶつけてこい」と改めて注文。「その全てを受け切ったうえで新潟・三条で防衛するのは俺だ」と豪語してみせた。


【会見の模様】
▼宮原「宮原健斗です。まずは日本武道館大会、そして後楽園ホール大会と応援していただいたファンの皆様、本当にありがとうございました。間16時間という初めての三冠戦。そんな時間がない中での三冠戦、僕にとっても非常にいい経験となりました。そして何より一番大事な全日新時代が始まったと、この2日間で僕自身、感じてるので、非常にこれからが楽しみだなと思う2日間でした」

▼大森「本日はお足元の悪い中、お集まりくださいまして、誠にありがとうございます。日本武道館で世界タッグに挑戦しまして完敗。ベルト獲れなかったです。そして三条で三冠戦。このシチュエーションで自分の30周年の集大成ができたら最高の花道じゃないかなと俺は思って。そしてリングで宮原選手が三冠防衛して挑戦名乗り出ました。全くためらわないで俺の挑戦を快諾してくれて、最高のチャンピオン。凄い試合を見せたうえで華もあって、実力もあって、最高のチャンピオンに挑戦できることが、これ以上ない自分にとっての30年の祝いになるんじゃないかなと。そんな試合にしたい。もちろんベルトは30年のお祝いとして僕がいただいて、馬場さんの故郷・三条の皆さんに最高の試合をお見せできるように頑張りたいと思います」

▼宮原「僕が初めてこの三冠ベルトを巻いた時の初防衛戦の相手が大森隆男さんでした。その時あなたはこう言っていた。『全てにおいて満足できない。欲求を持ってリングに上がり続けたい』と。果たして今はどうなんでしょうか? 現状に満足してるんじゃないですか? あなたの奮起を待ってるファンはたくさんいるでしょう。そこで大森隆男さんはリング上で言った。『ノーフィアー、GET WILD全て俺だ』と。その言葉通り、あなたの30年全てこの三冠戦にぶつけてこい。その全てを受け切ったうえで新潟・三条でV2を達成するのは俺だ」

▼大森「ただの自分にとっての30年の記念試合にするつもりは全くない。俺がこのベルトに挑戦するのは30周年の記念品としてベルトをもらうためだからさ。当然ただの記念試合にするつもりは全くない。常に欲求を持ってリングに上がってる。沖縄で挑戦した時と何ら心境は変わってない。試合で見せつけてやるわ、それは。三条、馬場さんの故郷だから、馬場さんが見てると思うと恥ずかしい試合はできないし、当日会場にいらっしゃる新潟・三条のお客様もプロレスの試合を見る目が非常に肥えてるし厳しいと思うんですね。それは馬場さんがご存命の時、三条で試合で何回も行ってますから、やっぱり馬場さんの生まれ故郷のお客様は目が肥えていらっしゃるなという印象が若い時からあります。内容においても恥ずかしい試合は絶対できません」

――舞台が馬場さんの故郷・三条であることは強く意識する?

▼宮原「この三条という地はジャイアント馬場さんの生まれ故郷なんですよね。その中で馬場さんの最後の教えを受けた大森隆男さんが挑戦者と。シチュエーションは整ってますが、果たしてそのシチュエーションに大森隆男さんがついていけるのか…」

▼大森「厳密にいうと最後は正しくないな。最後の弟子は俺ではないよ。厳密にいうと。ごめんね、話挟んじゃって」

▼宮原「ついていけるのか。そしてファンが求めてる大森隆男さんで当日リングに上がるのか、僕はそう期待してますよ」

――30周年の記念品と表現していたが?

▼大森「非常に感謝してます」

――この節目に何かしらの形を残したい?

▼大森「もちろんですね。それが三冠のベルトだったら、これ以上ない祝福品じゃないですか僕にとって。そしてチャンピンを叩き潰してベルトを俺がかっさらう。そのぐらいの意気込みでもちろんいきます。黙って座っててありがとうございますって記念品いただくよりかは、自分でかっさらいにいった方がノーフィアーでGET WILDじゃありませんか? ですよね?」

――先ほどから宮原選手から厳しい問いかけがあったが?

▼大森「期待値を必ず上回ります」

――宮原選手が全日新時代を宣言しているが、そこに抗いたい気持ちはある?

▼大森「抗いたいという気持ちは特にはないですね。常に時代というのは昨日のことも過去だし、おとといの武道館、昨日の後楽園も今から見たら過去なんですよね。そして今度の三条大会、これは未来ですから。一日一秒先のことも常に動いてる。僕はそのぐらいに思ってますね」

――宮原選手が「オジサンに夢を与えるような試合をしてくれ」といっていたが?

▼大森「オジサンに? オジサン呼ばわりか? 俺のことを。あなたの口から今出た言葉でしょ。俺のことオジサンぐらいに思ってるんでしょ。こうやって記者の人にまで馬鹿にされて、試合で奮起してみせるしかないでしょう。だんだん具合が悪くなってきたな。非常に不愉快です」

――昨日、試合終わりに宮原選手がそうおっしゃっていたので…。

▼大森「宮原選手はそう言ったかもしれないけど、それを今言ったのはあなたでしょ。非常に不愉快だな、その質問」

――大森選手が久しぶりにムキになっている姿を見て?

▼宮原「それぐらいで来ないと。今の宮原健斗のプロレス界での立ち位置はそんな簡単にはぎ取れるものじゃないですよ。ノーフィアー、GET WILD、30年全てかけて挑まないと、僕からこのベルトを引っぺがす光景を見せられるわけないですからね。ファンの人もそういう大森隆男さんを見たいんじゃないですか」

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