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10/23【スターダム】フワちゃんがプロレスデビュー戦で大奮闘「プロレス大好き!」 敗戦も再出場に意欲

『ゴッデス・オブ・スターダム〜タッグリーグ開幕戦〜』東京・アリーナ立川立飛(2022年10月23日)
フワちゃんデビュー戦 ○上谷沙弥&妃南vs葉月&フワちゃん×

 フワちゃんがプロレスデビュー戦で大奮闘。最後は上谷のファイヤーバードスプラッシュに敗戦したものの、再出場にも意欲を見せ、「プロレス大好きです」と語った。

 タレントやYouTuberとしてマルチな活躍を見せているフワちゃんが『行列のできる相談所』(日本テレビ)の密着企画として、プロレスデビューに向けてトレーニングを開始したのが5ヵ月前。"スターダムのアイコン"岩谷麻優率いるSTARSのメンバーとともに厳しい練習を重ねてきた。

 9・11横浜武道館大会ではリング上であいさつし、「最高の試合を皆さんにお届けしたい」「プロレスファンのみんなが感動するような試合ができるよう頑張ります」と意気込むと、受け身まで披露して、スターダムファンからも歓迎された。

 そして迎えたデビュー戦。フワちゃんは師匠・葉月と組んで、Queen's Questの上谷&妃南と対戦した。上谷はワンダー・オブ・スターダム王座を保持する現役バリバリのチャンピオンで、妃南は女子高生ファイター。フワちゃんはデビュー戦直前にtwitterで「ボコボコにするのもボコボコにされるのも、生まれてはじめて! すごい人生だ!最高の日にするぞ」とつぶやいていた。

 フワちゃんはらしさ全開のカラフルなコスチュームにマントを羽織って登場。葉月と背中合わせでポーズを決めると、場内は大きな拍手に包まれた。相手チームと礼儀正しく握手を交わす。

 実況席からプロレスファンとして知られるくりぃむしちゅーの有田哲平さんが見守る中、試合はスタート。先発こそ葉月に譲ったものの、緊張した面持ちながら自らタッチを要求し、妃南と対峙。基本に忠実なリストの取り合いを披露すると、自らロープに走って懸命にドロップキックを連発した。しかし、動きを読まれて自爆。ロープに張りつけにされて、相手2人に顔面を踏みつけられると、上谷のドロップキックをもらってしまい、厳しい展開に。

 しかし、STARSの仲間たちのゲキや観客の手拍子を受けると奮起。胸を突き出す上谷に絶叫しながらエルボーを浴びせた。上谷に一撃でねじ伏せられたものの、ロープに振られたのを利用してドロップキックを発射。自力でピンチを逃れた。

 葉月が試合を立て直すと、勢いを取り戻したフワちゃんは師匠とともに顔面ウォッシュを披露。再びタッチをもらうと、妃南にショルダータックルを浴びせる。ボディスラムで投げ捨てられたものの、エルボー合戦で必死に食らいつく。ガムシャラにドロップキックを放つと、タメを作ってのボディスラムから逆エビ固めに捕らえて千載一遇のチャンスを掴んだ。

 妃南にしのがれると、上谷の容赦ないドロップキックに被弾するが、フワちゃんも負けじとドロップキックを返して王者相手に奮戦。一瞬のスキを突いて卍固めに捕らえると、場内はドッと沸いた。止まらないフワちゃんは葉月とともに同時フロントハイキックを放つと、見事なブレーンバスターから連続して上谷を押さえ込んでいく。その奮闘ぶりに実況席の有田さんも「フワちゃんいけ!」と思わず叫んだ。

 負けられない上谷はニールキック、ノーザンライトスープレックスと得意技を連発してフワちゃんを鎮圧。粘るフワちゃんは首固めであわやの場面を作って大きな拍手を浴びたものの、上谷はこん身のフロントハイキックを一閃。粘るフワちゃんを急角度の逆エビ固めで捕獲する。フワちゃんはロープに逃れて意地を見せたが、上谷は妃南と同時ドロップキックを放つと、最後はファイヤーバードスプラッシュを投下。粘ったフワちゃんも3カウントを聞くしかなかった。

 上谷の得意技を食らってフワちゃんは大の字。その前で、マイクを持った上谷は「フワちゃん、デビューおめでとう。フワちゃんは立派なプロレスラーだよ。スターダムからデビューしてくれて、本当にありがとう」とフワちゃんを称賛。妃南も「私、JKなんですけど、JKの中で流行っているフワちゃんと試合ができて、本当に嬉しかったです。明日、学校なんで、フワちゃんが強かったってことを学校のみんなに伝えたいと思います」とメッセージを送った。

 葉月の肩を借りて立ち上がったフワちゃんは「フワちゃんです! ああ! やられた。負けました。すいません、いっぱい来てもらったのに、負けた! 負けた! 悔しい」と悔しさを爆発させたものの、「新人がこんなこと言うの生意気かもしれないですけど、これがアドレナリンか! 楽しかった! 頭も首も肩も腰も痛いし、ネイルの先まで痛いんだけど、一番最初に思ったのは楽しかったってこと」と充実感をあらわに。「痛すぎたけど、プロレス本当に私、本当にメッチャ好きかも。プロレスメッチャ好き。プロレス大好きです」と"プロレスLOVE"を口にした。

 さらに、「どうしよう、本当に私もみんなみたいに、葉月さんとか上谷選手、妃南選手みたいに本物のプロレスラーになりたいと思った」と本格参戦まで視野に。慎重な姿勢を見せつつも、「嫌だよ。フワちゃんがテレビでプロレスして負けた、いい話でしたって編集してもらって、それで終わりじゃ嫌です。もう1回やりたいです」「自分の必殺技も欲しい」と再出場に意欲を見せた。

 バックステージでは「きついけど終わりたくないっていう凄い大切な時間でした」と振り返っていたフワちゃん。有田さんに勧められて、2005年7月のノア東京ドーム大会で行われた「小橋建太vs佐々木健介」の映像を見たと明かし、「プロレスファンが魂を揺さぶられるって、技ももちろんあるけど、技よりも気持ちなんだなっていうのをちゃんと自分の頭で理解しました」とコメント。「小橋vs健介みたいな試合をしたいなと思うから。やっぱ本気で来て、本気で行かせてくれる人。2人で伝説を創れる人とシングルマッチしたいなって思ってます」と今後に思いを馳せると、「ちょっと生意気だけど、プロレスの歴史に名を刻んじゃったりしちゃおうかなって。したいなって思ってます」とプロレス再挑戦にどこまでも前向きだった。


【試合後のフワちゃん】

▼フワちゃん「ありがとうございました。終わった! 初めての、憧れの囲み取材だ。ワクワクしちゃうな」

――初めてリングに上がった感想は?

▼フワちゃん「最高でした、本当に。ずっと夢みたいだった。凄い痛いし、疲れるし、嫌だなって思うかもしれないんだけど、それを上回るぐらいのアドレナリンの正体って本物だったんだって思って。凄い量のアドレナリンが出た。痛いのに、その痛いのがキラキラ感じられるような。でも、それは終わってハイになってるからかもな。やっぱ試合中は痛かったな、結構。本当に凄い時間だなって思いながら、きついけど終わりたくないっていう凄い大切な時間でした」

――会場の雰囲気はどう感じた?

▼フワちゃん「この声援が出せない環境で凄い熱気を私も感じて。奥の奥から全部の熱気が私にちゃんと届くような。みんなの頑張れという気持ちが伝わったので、私以上に会場の皆さんも震えるような思いで応援してくれたんだなっていうのが凄い伝わりました。マジでありがとうございます。マジで、会場が(観客)ゼロで、白い中でやれと言われたら、たぶんあんなにできなかったと思います。本当にありきたりでハズいけど、マジでみんなのおかげだよ。ありがとう」

――練習の成果はどれぐらい出た?

▼フワちゃん「結構自分の中では練習を見ていただいてたSTARSの先輩たちがセコンドにグルッとついていたので、環境がいつも通りで。いつものみんながいつも通りいてくれてるという環境でできたので、試合中だけどちょっとホッとできる顔を見れる空間や時間とかはあったんで。そういう意味でいうと、いつも通りの練習してきたことは出せたかなと思います。細かいこと言うと、ちょっと失敗があったんですけど、でも今までで一番よかった。本物の感情で試合できたなと思います。だから、大合格点をあげたいなって思う。ちょっと甘いかな? 大丈夫かな? 怒られないかな? でも、凄いよかったです。葉月さんもサポートしてくれて、いい試合できました」

――デビュー戦に点数をつけるなら、100点満点?

▼フワちゃん「点数つけるとしたら、まだまだ伸びしろがあるから、73点ぐらい」

――卍固めも見せたが、プロレスラーとしても飛躍できた?

▼フワちゃん「卍固めは凄い練習しました。関節技を凄い練習したんですけど、関節技ってその形を覚えることができても、試合中に出すのって凄い難しいんですよ。タイミングないかな、タイミングないかなとずっと思ってて。頭を下げてという、試合の中で組み込めたのが嬉しかったなって。(明石家)さんまさんにさ、『フワちゃんはギャルだから、マジ卍とか言って、卍固めしたらええんちゃうの?』とか言われたけど、そんなふざけたことはやっていませんって。本物の、正真正銘の卍固め。マジなしの卍固めで」


――ドロップキックも綺麗だった

▼フワちゃん「ありがとうございます。一箇所だけ失敗しちゃったんだけど。ドロップキックは特に自分の中で、今回臨むうえで必殺技というか、大事にしてた技だったんで、凄いいっぱい出せて嬉しかったなと思います」

――応援に指原莉乃さんも来ていたが、試合に向けて印象に残っている言葉は?

▼フワちゃん「本当に近くで応援してくれてて。あと、さっしーはそんなにプロレスを知らないんです。プロレスを知らないから、一番最初は『えっ、プロレスやるの? 危なくない? 大丈夫なの?』とか、『芸能人がやるんだったら、危なくなくしてくれるんだよね?』みたいな、ちょっと保守的な見方だったのが、今日こんな練習をしたとかいう動画を送っているうちに、結構ガチ具合が伝わってから、『怪我ないように。応援しかできないけど、頑張って来てね』っていうのが本気で伝わるようになったり。あと、私が選手の話ばっかしてたから、さっしーまで『葉月さんが』とか、最終的に言うようになってて。選手の名前を覚えてくれたり、プロレスの話をいっぱいしてもらったのが嬉しかったです」

――有田さんも解説に来ていたが?

▼フワちゃん「有田さんはかなりお世話になりました。スターダムの皆さんと有田さんの二本柱で凄い応援してもらったんで。あとは番組と。有田さんはマジで凄いメンタルの面で支えられましたね。やっぱ派手なもん好きだから。YouTuberだし、結構スターダムの皆さんに空飛んでいる写真を見せたり、あとはWWEの選手が凄い変な風にワーッとやっている動画を見せて、『私はこういう技をやりたいんですよ』と言ったら、有田さんが『お前、バカ言うな。お前、調子に乗るなよ。この小橋vs健介戦を見ろ』って見せてくれて。それは派手なことをやっているわけじゃなくて、本当にラリアットを魂で打ち合って、シンプルな試合なのに、凄い魂が揺さぶられて。有田さんは『こういう試合をしてほしい』という風に言ってきて。それを聞いて、動画を見て、プロレスファンが魂を揺さぶられるって、技ももちろんあるけど、技よりも気持ちなんだなっていうのをちゃんと自分の頭で理解しました。有田さんは本当にプロレスが好きなんで、私に言っている言葉以外にも、YouTubeだったり、本とかにも書いてある言葉もあって。今日のマイクパフォーマンスも何を言おうかなって。勝ったらこうやって言って、負けたらこんなこと言わなきゃいけないなって考えようと思ったんだけど、有田さんの本に『考えてきたヤツはわかるぞ』って書いてあって。だからもう今日は感じたことを素直に言おうっていうのは、有田さんの影響で言わせてもらいました」

――心を揺さぶる試合ができたという気持ち?

▼フワちゃん「できたかな? 一生懸命頑張りました。私も変な小細工しないで、正真正銘プロレスに向き合ったので、みんなが心を揺さぶられてたりしたら嬉しいなって思うな。どうだったかな? みんなに聞きたいな」

――今後も参戦したいと言っていたが、どんな相手と戦いたい?

▼フワちゃん「やっぱり魂を感じたいから。小橋vs健介みたいな試合をしたいなと思うから。やっぱ本気で来て、本気で行かせてくれる人。2人で伝説を創れる人とシングルマッチしたいなって思ってます」

――目指すは伝説のレスラー?

▼フワちゃん「目指せ伝説のレスラー。ごめんね。これタレントの癖。ディレクターの言ったことをオウム返しするタレントの癖。でも、本当に伝説のレスラーに。小橋vs健介戦のいいところって、YouTubeでいまだにコメントが新しいんですよ。昔の動画で昔のコメントじゃなくて、昔の動画なのに今も回っている。今も見ている人がいるっていうのって、凄い伝説の試合だなって思うから。私も今だけじゃなくて、どんな歴史ができても、まだまだ新鮮で楽しい、ワクワクするような試合を歴史に作っていきたいなって。ちょっと生意気だけど、プロレスの歴史に名を刻んじゃったりしちゃおうかなって。したいなって思ってます」

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