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12/29【スターダム】IWGP女子王者・KAIRIが詩美と熱戦ドロー 「続きはベルトをかけて」

『JRA中山競馬場 presents STARDOM DREAM QUEENDOM 2022』東京・両国国技館(2022年12月29日)
△林下詩美vsKAIRI△

 初代IWGP女子王者・KAIRIと前ワールド王者・詩美が熱戦の末に時間切れドロー。「楽しかった。続きはこのベルトをかけて」、「林下詩美に挑戦してもらいたいって言わせてやります」とともに再戦を見据えた。

 IWGP女子王者・KAIRIは新日本1・4東京ドーム大会でたむとの初防衛戦を控える。この日は前ワールド王者・詩美との注目対決が実現。ドームへの試金石といえる一戦となった。

 ベルトを巻いて登場したKAIRIはお株を奪う青いバラをプレゼントしようとしたが、拒んだ詩美はそれを投げ捨てて足蹴にした。スリーパーに捕まったKAIRIはショルダータックルでなぎ倒されて先制を許してしまう。それでもアルゼンチンを防いで串刺しドロップキックで反撃を開始。お返しとばかりにスリーパーで絞め上げた。ロープを利してのフライングヘッドシザースで吹き飛ばすと、エプロンから場外へのダイビングエルボーを発射。「こんなもんか!」とボディブローを連打した。

 ペースを握ったKAIRIはダイビングエルボー、ローリングネックブリーカードロップと攻撃の手を緩めず。カカト落とし、エルボー連打、ラリアットと打撃で攻め立てたが、詩美はラリアット、ドロップキック、スライディングラリアットの波状攻撃で逆襲に転じた。コウモリ吊り落とし、スイングスリーパーで追撃し、スリーパーで絞め上げた。

 しのいだKAIRIはトーチャーラックボム狙いを不時着すると、スピアーで反撃を開始。ローリングバックブローをカウンターでぶち込み、詩美が狙ったブレーンバスターをDDTで切り返す。すかさずインセインエルボーを狙ってコーナーに上がったが、詩美が雪崩式コウモリ吊り落としを敢行して阻止。一気にハイジャックボムの構えに入った。

 ピンチを迎えたKAIRIだったが、これを食い止めると、ローリングバックブローをさく裂。続くスライディングDは詩美がフロントキックで迎撃。腕決め式アルゼンチンで担ぎ上げると、そのままバックフリップで叩きつけた。逆落としでぶん投げ、腕極め式フロントネックロックで捕獲。何とかロープに逃れたKAIRIはハイジャックボムを敢行されても、ロープ越しのスタナーで反撃。インセインエルボーを発射したもののタイムアップを告げるゴングが鳴らされた。

 試合後、KAIRIはIWGP女子ベルトを詩美に見せつけると、人差し指を立てた。バックステージで「あんたはスターダムの希望でしょ。こんなところで立ち止まってるんじゃないよ」とゲキを飛ばしたKAIRIは「もう一回やろう。楽しかった。続きはこのベルトをかけて」と再戦を視野に。詩美も「あっちから林下詩美に挑戦してもらいたいって言わせてやります」と誓ってみせた。


【詩美の話】「IWGP女子初代チャンピオン・KAIRI、私が欲しかったIWGP女子初代を手にした彼女。手にした初代チャンピオンとやりたくて今日私が頼んだスペシャルシングルマッチ。IWGPは私にとって夢のような存在で、手には届かない遠くにあった。最初につかめるチャンスががあって、遠く感じたけど、今日、初代チャンピオン・KAIRIと戦って、むしろKAIRIがIWGP女子初代チャンピオンだから私を求め始めてるんじゃないですか。あっちから林下詩美に挑戦してもらいたいって言わせてやります」

【KAIRIの話】「この青いバラの花言葉、ご存じでしょうか? 夢叶う、不可能なことを成し遂げる。青いバラにはそういう意味が込められています。今日の試合で私はもちろん、これからどんどん夢を叶えて、不可能なことを実現させていきたいと思っている。林下詩美、あんたもこれから不可能なことを成し遂げなければいけない、夢を叶えなければいけない。あんたはスターダムの希望でしょ。こんなところで立ち止まってるんじゃないよ。もう一回やろう。楽しかった。続きはこのベルトをかけて。必ず勝つ」

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