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5/20【全日本】ATでオカダと初遭遇 宮原が「存在感の勝負」見据えて「ワクワク」

『ベルク&レックpresentsスーパーマーケットプロレス』川越プリンスホテル 3階プリンスホール(2023年5月20日)
○青柳亮生&青柳優馬&安齊勇馬vs宮原健斗&石川修司&井上凌×

 宮原がALL TOGETHERで実現するオカダ・カズチカとの初遭遇へ向けて「存在感の勝負」を見据えつつ「個人的に凄くワクワクしてますよ」と今から昂っている。

 2012年2月以来、11年4ヵ月ぶりとなるALL TOGETHERが6・9両国大会で開催される。新日本、全日本、NOAHの合同興行で宮原は棚橋弘至&清宮海斗とエーストリオを結成し、オカダ&青柳&拳王と対戦する。

 中でも注目されるのが宮原とオカダの初遭遇。デビューはオカダが4年先だが、34歳・宮原と35歳・オカダの同世代対決が実現する。これまで接点がなかったものの、オカダは新日本のみならず今の日本プロレス界を代表するトップレスラー。宮原にとっても「同じ時代を生きる以上は意識せざるを得ない存在」で、「非常に楽しみですね。個人的に凄くワクワクしてますよ」と胸を躍らせている。

 初遭遇だからこそ、宮原は「何の因縁もないですからね。何かを言い合うとか、煽るとかもないですしね」と純粋な競い合いを描いている。そこで見据えるのは「存在感の勝負」だ。NOAH2・21東京ドーム大会への参戦で存在感を示したのは記憶に新しいところ。「このALL TOGETHERっていう舞台での存在感の勝負っていうのは僕の真骨頂の見せ所かなと。僕を見たことない人たちに対してアピールする大チャンスだと思ってる」と考える最高男はプロレスファンの注視が集まる大舞台でレインメーカーを存在感で上回り、自身の存在を今以上に広く知らしめるつもりだ。

 「勝負ですよ、本当に。だからプロレスファンは宮原健斗とオカダ・カズチカさんが向かい合った絵を見たいんじゃないかと。逆に聞きたいですね。もっと声を上げていい」。そう双方のファンをあおった宮原は「好き放題やって宮原健斗を知ってもらう」と宣言。この日も存在感をみせつけたように、ALL TOGETHERでも誰よりも輝きを放つ。


【宮原の話】
――ALL TOGETHER6・9両国大会で発表会見で並んだ棚橋選手、清宮選手とトリオを結成する。棚橋選手とはこれまで戦い、組んできたが?

▼宮原「そういう部分でもまたいろいろお互い紆余曲折あって、こういう舞台で会うのも縁がある選手なのかなという感じはしますよね」

――宮原選手にとっても目標のような存在では?

▼宮原「リスペクトする存在だったんですけど、もう僕の中でリスペクトはあるけど、数年前とはまたちょっと形が変わってきてるのかなというのは去年の還暦祭で感じましたね。会見で『元気で負けた』とおっしゃってましたけど、正直あの時、勝ったなと思ってましたから。そういう嗅覚という意味ではさすがだなと思いましたね。相手の勝ち負けプラス。やっぱりあのレベルの選手になると、そういう発想力があるんですよね」

――宮原選手もそうかもしれないが、一番俺が目立ちたいという欲望が強いのかもしれない。

▼宮原「だから逆に凄いなと。やっぱり年齢、キャリアを重ねてもそういう感覚を持ってないと。10年前も棚橋さん、会見に出てるわけじゃないですか。僕もやっぱりそういう気持ちを持ち続けないとなという思いは出ましたけどね。ただ、現在進行形として負けるわけにいかないなと」

――清宮選手とは初遭遇だが、どんな印象がある?

▼宮原「初めてですね。全然、面識もなかったですけど、さわやかですね。会見でも言いましたけど。今NOAHを背負って立つんだっていうかね、そういう選手ですよね。僕にはないさわやかさを持ってるなというのがありますね。でも僕があのキャリアの時に三冠巻いてるんですよね。僕、会見で若い若いと言ってたけど、調べたら26、7歳ですよね。それまでの過程は違うんでしょうけど、自分の年齢の時を考えたら、ああいう舞台の会見は出たことなかったんでね。それぐらいNOAHに期待されてる選手なんだろうなという印象ですね」

――チームワークは問題なさそう?

▼宮原「あの会見の雰囲気のまま行けそうな感じしますよね。あの会見も柔らかい雰囲気でしたし、今、日本を代表する明るい3人じゃないですか。明るいというか陽というか」

――3人とも世代が違うが?

▼宮原「面白いですね。10年前は諏訪魔、潮崎、棚橋と同世代のイメージありますからね。それも今のプロレス界を代表するような、業界の流れというか、そういうものを感じますね。20代でも第一線でやってるし、30代でも第一線でやってるし、40代でも第一線でやってるし」

――特に棚橋選手は我の強さで今の位置をキープしている部分があるかもしれない。

▼宮原「それはありますね。それがないとたぶん、あの年齢でALL TOGETHERの舞台で10年越しでやれないでしょうね」

――相手はオカダ&青柳&拳王組だが、やはりオカダ選手との初遭遇が注目されるが?

▼宮原「逆にどうですか? あのメンツを見てプロレスファンがあのカードを見て抱くものっていうのはそれが一番でかいんですかね?」

――新鮮味も含めてそうなるかもしれない。

▼宮原「パッと見た時にオカダ・カズチカ、宮原健斗が同じ対戦カードにいる。プロレスファンはどう思うんだろうなと逆に思ってましたね。だから、あえて自分から口にしなかったんですよ。でも確実に夢があふれるマッチアップですよね」

――オカダ選手は今の日本プロレス界を代表する選手だが?

▼宮原「そういう部分で非常に楽しみですね。個人的に凄くワクワクしてますよ。何の因縁もないですからね。何かを言い合うとか、煽るとかもないですしね、この対戦に関しては。逆に当日までプロレスファンの後押しが欲しいですね。みたいんだっていう」

――オカダ選手の印象は?

▼宮原「同じ時代を生きる以上は意識せざるを得ない存在じゃないですか。そういう意味ではプロレスファンのいろんな声があるんじゃないですか。オカダ選手を応援する人たちは『さすがオカダ』っていうのを見たいでしょうし、宮原健斗を応援する人たちは『宮原、何か荒らしてくれよ、イメージを崩してくれよ』というのを僕に期待されてるんじゃないかなと思ってるんですよ。だから当日にならないと全くイメージがわかないですね。そういう部分でもワクワクですよ」

――オカダ選手とどの部分で勝負したい?

▼宮原「やっぱり存在感でしょうね。存在感の勝負になると思います。常に僕はそうやってるんですけど、このALL TOGETHERっていう舞台での存在感の勝負っていうのは僕の真骨頂の見せ所かなと。僕を見たことない人たちに対してアピールする大チャンスだと思ってるんで。だから一番はそこですね。対戦相手はもちろんあるんですけど、その後ろのファン。『宮原健斗いいじゃん』みたいな。顔と名前は知ってても会場で見たことない人って多いと思うんですよ。それが僕の中では第一っていうか、一番はもちろん日本を元気に。これからプロレス界をまた盛り上げようというのが一番なんですけど、その次ぐらいに楽しみですね。僕、そういう舞台大好きですからね。ゴッソリもっていくっていう。そういう部分ではワクワクしてるんですけど、勝負だなっていうシリアスな部分もありますね」

――NOAHの東京ドーム大会で全日本の評価を上げたが?

▼宮原「今、時代的にそれぞれの団体を応援する人たちがいて、その団体しか見ない人たちもいると思うんですね。好き放題やると言ってから、そういう層にこの2023年、宮原健斗を届ける、そういう舞台を踏んできてるんで。そういう意味では絶好の舞台ですよね。日本中のプロレスファンが注目してる舞台ですから」

――それが全日本の底上げにもつながると?

▼宮原「そこまで考えてないですけどね。好き放題やって宮原健斗を知ってもらう。それが一番ですね。全日本プロレスを知ってもらおうとは思ってないですね」

――そこは好き勝手やると決めた意識の変化かもしれない?

▼宮原「それは大きいかもしれないですね。今までは下を引っ張り上げるというのがありながら、2022年はライバルを作ったりしようとしてたんですけど、今の全日本にそれ必要ねぇな、俺が壁になった方が面白いなと思って、僕は2023年、シフトチェンジしたんですよ。2022年の宮原健斗、生ぬるいな。そう感じて。だから2023年の宮原健斗の方が面白い気がしますね」

――自ずと誰が宮原健斗を超えるのかというテーマも出来上がると?

▼宮原「引っ張り上げようとしたんですけど、それは間違いでしたね。その過程があったから今があるんですけどね。僕が大きな大きな壁になるためには、そういう舞台で一個人としてもっと跳ねないといけないんで。そういう部分では2023年、自分のことしか考えてないですからね。団体を盛り上げようなんて言うのは二の次、三の次。宮原健斗がいけば自ずとついてくると」

――勝負の大舞台になりそう。

▼宮原「勝負ですよ、本当に。だからプロレスファンは宮原健斗とオカダ・カズチカさんが向かい合った絵を見たいんじゃないかと。逆に聞きたいですね。もっと声を上げていいんじゃないですかね。遠慮しないでくれと。言いたいけど、言っちゃいけないかなというプロレスファンの日本人的なところあるじゃないですか。ALL TOGETHERは遠慮することないですから。ノーサイドで皆さんで盛り上げるわけですから。プロレスファン同士のあれは関係なく楽しめばいいんですよ。夢のカードですから。だって普段見れないカードを見れるチャンスですから。プロレスファンは言いたいこと言えばいいんですよ。今の日本のプロレスファンは宮原健斗とオカダ・カズチカが向かい合ったら面白いでしょう。異次元だから面白いし、団体同士、ここのストーリーがないから面白いんじゃないですか。年齢もキャリアも上ですけど、同じ時代を生きる同世代ですから」

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