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6/4【スターダム】奈七永がパッション注入マッチにキッド指名 水森はコズエン入り選択

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Jun.』後楽園ホール(2023年6月4日)
パッション注入マッチ ○高橋奈七永vs水森由菜×

 奈七永がパッション注入マッチの相手にスターライト・キッドを指名。奈七永と激闘を繰り広げた水森はCOSMIC ANGELS入りを選択した。

 7Uppとして奈七永と共闘していた水森だったが、COSMIC ANGELSに急接近。地元凱旋興行となった5・5熊本大会では中野たむ&なつぽいとタッグを結成すると、5・12品川大会では水森に外見が酷似した偽なつぽいまで登場した。そんな言動を問題した奈七永に問い詰められた水森は、戦いたい気持ちとタッグを組みたい気持ちの両方があると複雑な心境を告白。不安定な関係にある2人がパッション注入マッチとして一騎打ちを行った。

 奈七永に負けじと「パッション!」と叫んだ水森は積極的なファイトを展開。奈七永も呼応し、チョップを真っ向から打ち合うなど試合は白熱の一戦に。水森は馬乗りになって、エルボーやビンタを乱射して気を吐く。

 しかし、奈七永も譲らず。豪快な投げ捨てジャーマンや急角度の片エビ固めなどで水森を追い詰めた。そして、ショートレンジラリアットを放つが、仁王立ちで受け止めた水森もラリアットで応戦。意地の打ち合いは水森押し勝つ。ダイビングショルダー、ハリケーンドライバーといった大技も決まった。

 奈七永はブルーサンダーで押し返すと、冷蔵庫爆弾を落とすが、水森はヒザを立てて撃墜。連続して丸め込むと、グラウンド卍固めで絞めに絞めた。しのいだ奈七永が延髄斬りを決めても、絶叫して起き上がり、ビンタを乱打する。倒れない奈七永はラリアットで迎撃したものの、止まらない水森はフィッシャーマンバスターで突き刺した。

 チャンスを掴んだ水森だったが、奈七永は急角度のバックドロップ2連発で逆転。今度こそ冷蔵庫爆弾を落として水森を葬った。

 試合を制してパッションコールを浴びた奈七永は「水森! お前の心にパッションはあるのか?」と問いかける。水森は「パッションは私の心の中にあるよ! パッションは一度感じたらなかなか心から離れないとても熱いもので。でも、そのパッション、水森由菜は高橋奈七永のあとを引き継げるレスラーだと思ってます」と返答したものの、「それは隣ではなく、対角で。水森由菜はCOSMIC ANGELSを選びます」と7Upp離脱とコズエン入りを断言した。

 「おい、1つ聞くよ。コズエン、そこにパッションはあるのかよ?」と再び奈七永が問いかけると、水森は「私はCOSMIC ANGELSの中でパッションを植え付ける戦いをしていきます」と返答し、リングを去っていく。奈七永は「私たちはみんな今という時間を懸命に生きていると思います。だから、お互い今を生きよう!」とエールにも似た言葉を叫んだ。

 さらに、奈七永は「今を生き続けてきたから私はここにいると思っている。そこでだ、スターライト・キッド出てこい」とキッドを呼び出す。奈七永は「言いたいことがあるんだよ。お前、昨日Twitterで私のことを"過去のレスラー"って言いやがったな。ビックリしたよ。私は今でも現役だし、こんなにも今を生きて、パッションをみんなに注入して、こんなにもスターダムを盛り上げているだろうが」と怒りをあらわにし、「お前にはどうやらパッションが足りないらしい。私がお前とパッション注入マッチでやってやるよ」と指名した。

 対するキッドは「高橋奈七永さんからご指名ですか。初遭遇、やっとだね。まあ、正直私は今、もっともっと強いヤツ、格上のヤツと戦いたい。でも、パッション注入マッチ? そのタイトルはお断りだなあ。奈七永が今までパッション注入マッチをやってきたヤツらと私は比べものになんねえんだよ」とプライドをあらわに。そして、「今年で私はキャリア8年目になる。奈七永からしたらたった8年かもしれねえけどな。キャリア27年目になる奈七永のプロレスを、女子プロレスを見て育った、全女魂を持った私のプロレスで飲み込めるってことを証明してやるよ」と断言。「ていうことで、高橋奈七永vsスターライト・キッド、決定! このシングルマッチはデカい箱で組め。よろしく」と続け、両者の対戦が決定的となった。

【奈七永の話】「いろいろとありました。パッション注入しましたが、水森はコズエンを選ぶということで、まあ、どうなるのかな。7Uppはもともと優宇と2人でここのスターダムに牙を剥いて、タッグリーグに名乗りを上げて、凄い快進撃見せて。それは優宇がいたからできたことで、今隣には優宇はいない。それはなんでかって? 今はおにぎりたくさん食べてパワーを食べてんだよ。あんまり食べ過ぎるなよ、優宇。待ってるから私は。2人の7Uppだ。そして、私がいる限り、奈七永がアップサイドしていくんだよ。奈七永がここで。だから、水森はコズエンにパッションを注入するみたいなことを言ってたから、それはそれで私のパッションの枝が広がって、いいんじゃねえの。ネズミ講みたいなもんで。でも、私に背を向けたんだから、それがどういうことか、また対戦した時にわかると思う。そして、キッド。私からしたらまだ8歳のお子ちゃま過ぎるんだけど、スターダムではなんか偉そうにしてるよね。でも、最近パッション足りないと思う、マジで。だから私がキッドにパッション注入してやる。パッション注入マッチだ。あいつが認めないかもしれないけど、それが大きな意味を持つことを、試合を持って証明してやりますよ。それでは、グッバイ・パッション!」

【水森の話】「今日のシングルマッチ、プロレスラーになってから3度目のシングルマッチで。スターダムに来てからも、一緒に組むだけじゃなくて、本当はもっともっと高梨奈七永と戦って、自分を高めていきたかった。だから、シングルができたことが本当に嬉しくて。でも、同時にやっぱり負けて悔しくて。自分でしっかりこの道を選んだからには、言ったように、自分の信じた道でこの奈七永さんから強い強いパッションを、どんどん水森由菜として出していきたいと思います。これからも水森由菜を、自分の先を見といてください」

【キッドの話】「高橋奈七永からご指名いただきましたSLK、スターライト・キッドです。まあ、私は今、NEW BLOODタッグチャンピオンではあるけど、キャリア8年目になるかもしれねえけど、今、私はもっともっともっと刺激的なヤツと本当は戦いたい。でも、高橋奈七永、練習生時代にちょっと時期が被ってたんだけど、このスターダムマットからいなくなって。ちょっと戦えるの楽しみにしてたのに、いなくなっちゃって、ちょっと残念だった。私は女子プロレスを見て育ちました。全女も見てました。高橋奈七永がパッションレッドでメチャクチャやっている時もずっと見てます。だから、こうしてスターダムのマットに戻ってきて、やっと実は初遭遇できるのは、とてもありがたいことだと思う。だけど、パッション注入マッチというタイトルは断固拒否。認めない。今までパッション注入マッチしてきたヤツらと私は比べものになんねえんだよ。まあ、奈七永がパッション、パッション、パッション、パッション、パッション、あの勢いだけでどこまでこの女子プロレス界に居続けるのか。なんでスターダムマットに戻ってきたのか。パッション注入するだけのために戻ってきたのか? 私が逆にこのスターダムマットにキャリア8年目でキャリア27年目の高橋奈七永を沈めてやりたいと思います。私のプロレスで奈七永の27年を飲み込めるってことをこの一戦で証明してやるよ。女子プロレス見てきた私をなめんなよ」

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