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6/4【スターダム】世代闘争第1Rは熱戦ドロー、7・9イリミネーション戦で決着へ 詩美が新世代離脱もMIRAI加入

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Jun.』後楽園ホール(2023年6月4日)
世代闘争 △上谷沙弥&林下詩美&舞華&鈴季すずvs中野たむ&朱里&ジュリア&岩谷麻優△

 世代闘争第1ラウンドは決着つかず、30分時間切れドローに。試合後、両軍が猛アピールし、7・9後楽園大会でのイリミネーションマッチが決定的に。新世代に名を連ねていた詩美は世代闘争に背を向け、代わりにMIRAIが加わることになった。

 世代闘争の口火を切ったのは、プロミネンスから独り立ちしたすずとパートナーのひめか引退で次なる動きを模索している舞華だった。5・21富山大会で詩美&上谷に対し、舞華が「上の世代をぶっ潰そうよ」と世代闘争を提案。返す刀ですずは、たむ、岩谷、朱里、ジュリアをリングに呼び出し、「お前らのそのでけえツラ見るの飽きたんだよ。お前らの時代はもう終わり」と宣戦布告した。赤いベルト戴冠経験があり、ユニットのリーダーも務める4人も受けて立つ構えを見せ、“スターダム四天王"と“黄金世代"による4対4の世代闘争マッチが行われる運びとなった。

 気がかりなのがQueen's Questの同門・詩美と上谷の関係。意見の相違から不協和音が生まれると、誤爆などが続いて亀裂が深刻化。一抹の不安を漂わせながら、世代闘争マッチに臨んだ。

 スターダムを代表する8人の戦いは序盤からヒートアップ。最近タッグを組み機会の多い舞華とすずは連係で二冠王のたむを狙い撃ちにした。ライバル関係にあるたむとジュリアのタッチが成立すると場内は大きくどよめく。朱里が上手く間に入り、四天王が同時の低空ドロップキックも披露した。一方、亀裂が表面化している詩美と上谷もサンドイッチ低空ドロップキックなど連係を決めて、関係良化をアピールした。

 刺激的な顔合わせが次々と実現。DDMの同門・舞華とジュリアも対峙する。舞華はジュリアの髪の毛を鷲づかみにすると、コーナーマットに連続して叩きつけ、「いつもなめてんじゃねえぞ!」と吠えると、ジュリアも勝ち気に反攻。エルボー合戦はまったくの互角に終わった。

 ジュリアはたむとの連係を狙ったものの、たむがいざジュリアを前にすると感情が爆発してしまい、殴りかかってしまう。ピンチを脱したジュリアはビンタでたむにスイッチした。しかし、その後、再びリングに揃って飛び込むと同時ドロップキックを披露。4人での絞め技競演から、たむとジュリアはミサイルキックとダイビングボディアタックを同時発射する。元タッグパートナーのジュリアと朱里も同時ロケットキックや同時エルボードロップを決めた。

 接戦が続いたが、上谷のドロップキックが詩美に誤爆すると、リング上は大混戦に。新世代軍は4人で合体パワーボムを岩谷に決めたものの、負けじとたむと岩谷もDDT→ジャーマンの王者連係で譲らず。合体技や連係、得意技が次々に連鎖して8選手がリング上で大の字に。最後は四天王軍が合体ドライバーを上谷に決めると、岩谷がムーンサルトプレスを投下し、勝負あったかと思われたが、フォールに入った瞬間、時間切れ引き分けとなった。

 世代抗争は決着つかず、時間切れ引き分けに。提唱者のすずが「全然時間が足りないよ。こんなんじゃ納得できない。お前らもそうだろ?」とアピールすると、舞華も「もう一度だよ。昔、新日本プロレスの世代闘争でイリミネーションマッチやったみたいだけど、私たちは新しい令和の世代闘争イリミネーションマッチで白黒つけようぜ。場所は次の後楽園ホールで決まりだ!」と断定した。

 さらに、MIRAIがリングに現れ、「自分のことを忘れてもらっちゃ困るんですよ。次は自分も一緒に戦わせてもらいたい」と名乗り。God's Eyeの同門・朱里に「朱里にはいつも感謝しています。けど、いつまでも朱里の下、God's Eyeの2番手3番手じゃ自分もいられない。だから、次は朱里の対角で魂込めて戦わせてもらいたい」と宣戦布告した。朱里も「いいね。そういう言葉、待ってましたよ、MIRAIちゃん。ゾクゾクするね」と歓迎した。

 誤爆を引きずる上谷と詩美は互いに文句を言い合うが、詩美は「勝手に私をこんな世代闘争に入れるな」と新世代を残してリングをあとに。詩美が世代闘争に背を向けたため、代わりにMIRAIが加入する形となり、7・9後楽園大会ではこの8人によるイリミネーションマッチが決定的となった。

 世代闘争を起こした張本人である舞華は、バックステージで「正直、今日DDMを抜けるつもりでしたが、ジュリアと戦ってみて、私はあえてジュリアの隣でジュリア超えをしてやろうと思います」とDDM残留を明言すると、「スターダムの天下を獲るのはこの私だぞ」と改めて宣言。すずは「私は最初に言ったこのスターダムに来た目標。スターダムで天下を獲る。プロレス界の顔になる。その目標が果たせる時が近いんじゃないかと思います。次の後楽園、お楽しみに」と四天王超えに自信を示した。

【試合後の上谷&舞華&すず】

▼すず「世代闘争一発目、ちょっと30分以内に決めきれなかったけどね。時間が足りなすぎるよ。ていうか、お前らも喧嘩しすぎなんだよ」

▼上谷「まあまあまあ。調子よく昨日からなったと思ったけど、また誤爆しちゃって、上手くいかなかったけどどうなるか。なに考えてるかわからないからね、詩美さんは。まあ、次が決まったということで。今日、自分は相手全員が元・赤いベルトのチャンピオン、そして現IWGP女子、そして赤白のチャンピオンがズラリと並ぶ中で戦えたということで、私は凄く刺激的で。また次の夢が見つかっちゃったかな。だから、ここからまた私は再出発していきたいと思います」

▼舞華「正直、今日DDMを抜けるつもりでしたが、ジュリアと戦ってみて。朱里、MIRAI、なつぽい、そして引退したひめか。私はあえてジュリアの隣でジュリア超えをしてやろうと思います。そして、スターダムの天下を獲るのはこの私だぞ」

▼すず「いや、私だよ。まあ、プロレスは個人闘争だなんだってあるけどね。今日、ここで戦って、個人個人、こっちのチームも個人個人みんな新たな目標ができたんじゃないか。そして、私は最初に言ったこのスターダムに来た目標。スターダムで天下を獲る。プロレス界の顔になる。その目標が果たせる時が近いんじゃないかと思います。次の後楽園、お楽しみに」


【たむ&岩谷&ジュリア&朱里】

▼朱里「なかなか組めないこの4人で組めたこと、私は凄く嬉しいです。やっぱりいつも組まないから、凄い刺激をもらえるし、凄く嬉しかったです。そのあと、試合後にMIRAIが来てくれたこと、私は凄く楽しみだなと思いました」

▼ジュリア「まずは完徹時間が間もなくで、とってもソワソワしています。自称黄金世代のヤツら、お前らそういう時間も気にしろよ。じゃないと、一生そのくだらない黄金世代の枠の中から抜けれねえんだよ。それとな、プロレスはこういう世代世代のそういうのもあるけど、私たちぶっちゃけまだそんなにお前らとキャリア変わらねえんだよ、バカが。それと、私はプロレスって最終的には個人闘争だと思ってるから。そこに気づかない限りは、それ以上はないんじゃないでしょうか。ていうか、お前(たむ)殴ったよな、私のこと試合中に」

▼たむ「殴ってない。殴ってないよ。殴ってないし、そっちこそプランチャを持っておけって言ったのに、持ってなかったよね」

▼ジュリア「は? 知らねえよ、そんなこと。聞いてねえよ」

▼たむ「は? 聞いとけよ」

▼朱里「まあまあ、まあまあ」

▼岩谷「この2人は試合中にお互い殴り合ってましたけど、こんなにチャンピオンが揃っている中で、この試合を決めれなかったというところがちょっとまだ…。世代が上と言っても、決めきれなかった事実はここにあるので、次を提案してくれたことが逆にありがたいです。次こそ必ずこのスターダム四天王って言われるのかな。ちょっとわからないですけど、スターダム四天王がちゃんと壁になって。そこに誰かが脱落して、違う四天王のメンバーが来るかもしれないから、自分たちも気を抜かずに、ちゃんとスターダムのトップを張っていけるように、頑張っていきたいなと思います。あくまでもこの四天王の中で、スターダムのアイコンは岩谷麻優なんで、よろしくお願いします(先に去っていく)」

▼ジュリア「私はお前(たむ)を見てるからな」

▼たむ「指をくわえて、ヨダレ垂らして見とけ。コノヤロー」

※2人が言い争いながら去っていき、朱里が残ると

▼朱里「ものが違う女です〜」

プロ格 情報局