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7/9【スターダム】たむ&岩谷&ジュリア&朱里が聖地締め 世代闘争は5★STAR GPに飛び火

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Jul.』後楽園ホール(2023年7月9日)
○ジュリア中野たむ&岩谷麻優&朱里vs上谷沙弥&MIRAI&鈴季すず&舞華×

 世代闘争イリミネーションマッチは現世代のたむ&岩谷&ジュリア&朱里が激勝。豪華カルテットで後楽園大会を締めた。世代間の戦いは5★STAR GPに飛び火する形となった。

 舞華とすずの提唱によってぼっ発した世代闘争。6・4後楽園大会では赤いベルト戦線で戦ってきた現世代の“スターダム四天王"たむ&岩谷&朱里&ジュリアと、“黄金世代"とも言われる新世代の詩美&上谷&舞華&すずが8人タッグで対戦したものの、結果は30分時間切れ引き分けに。

 そこで舞華が「昔、新日本プロレスの世代闘争でイリミネーションマッチをやったみたいだけど、私たちは新しい令和の世代闘争イリミネーションマッチで白黒つけようぜ」と提案。世代闘争に背を向けた詩美に変わってMIRAIが加わり、ワールド王者・たむ、ワンダー王者・MIRAI、IWGP女子王者・岩谷、STRONG女子王者・ジュリアと4人のシングルチャンピオンが並び立つ豪華イリミネーションマッチが行われる運びとなった。

 オーバー・ザ・トップロープありの一戦は、刺激的な顔合わせが次々と実現する。10分過ぎに試合は大きく動いた。新世代4人がたむに合体パワーボムを敢行。負けじと現世代もたむ&岩谷の同時プランチャで反攻する。さらに、岩谷の援護を受けたたむはタイガースープレックスからバイオレットスクリュードライバーの体勢に。上谷はこれをスタークラッシャーで切り返して逆転。エプロンでの攻防に移ると、たむはタイガースープレックスを決めたものの、上谷はカウンターのフランケンでやり返し、同体で場外に転落。2人同時に脱落となった。

 続いて岩谷とMIRAIの王者2人がシングルマッチさながらの激闘を展開。コーナーに上がってエルボーを打ち合うと、よろめいて2人同時に転倒。揃ってオーバー・ザ・トップロープで姿を消した。

 流れを変えようとかつてタッグを組んでいた朱里&ジュリアが連係へ。ジュリアがすずに雪崩式ダブルアームスープレックスを狙うと、ジュリアごと朱里がバックドロップで投げる。舞華にも合体変型バックドロップを繰り出すが、舞華&すずも譲らず、スープレックス合戦で4選手がリングで大の字に。朱里とすずはコーナー上でもやり合うと、戦場はエプロンへ。朱里は鋭いミドルキックを連打したが、すずはトラースキックで反撃。ジャーマンの体勢のまま場外に転落して2人も姿を消し、残るは舞華とジュリアに。

 フロントネックロックで絡みついたジュリアをアバランシュホールドでぶん投げた舞華は起き上がり小坊師式ラリアットで追撃する。ジュリアもナックルパンチやヒザ蹴り、ロケットキックなど厳しい攻撃を連発した。下がらない舞華は雪崩式ブレーンバスター、炎華落とし(変型サイドバスター)と大技ラッシュ。みちのくドライバーIIで仕留めにかかるが、ジュリアが不意を突く雁之助クラッチで技ありの3カウントを奪った。

 世代闘争は現世代に凱歌。すずは「舞華。おい、なんで最後負けてんだよ。お前はやってくれると思ったのに。せっかく世代闘争をぶちあげて、盛り上がったと思ったのに、なんで負けちゃうんだよ」と詰め寄ると、舞華は「ガタガタうるせえんだよ。おめぇだって朱里とダブルで落ちてんだよ。そんな言うんだったら、5★STARあがってこいよ。そこでてめぇとは決着つけてやるよ」と言い返してにらみ合う。

 この試合で激しくやり合ったたむと上谷、朱里とすずは5★STAR GP開幕戦となる7・23大田区大会での対戦を控えている。たむが「ねえねえねえ、上谷。赤いベルト、狙ってるんだったら……。でも、まずは5★STAR開幕戦があるからね。そこで決着つけよう。まずはね。赤いベルトのチャンピオンは手強いよ」と言い放てば、上谷は「今日戦ってもっと欲しくなったこの赤いベルト。この赤いベルトを何が何でも奪い取ってやるし、今日みたいにどん底まで引きずり下ろしてやるよ。だから、覚悟しておいてね。たむちゃん」と公式戦の先に赤いベルト獲りを見据えた。

 すずは「今日、ちょこっとだけ当たった朱里さん。あんた面白いじゃん。5★STAR開幕戦、お前とシングル。鈴季すずは開幕戦で爆速で上まで上がってやるから。最強女子の称号はこの鈴季すずがいただきます」と豪語。受けて立つ朱里は「鈴季すず、新しい刺激をありがとうございます」と返答。現在は映画『家出レスラー』のプロレス指導を担当しているが、「自分もみんなに負けないように指導頑張ります。もちろん5★STAR開幕戦、最高の状態にしてくるから」と約束した。

 ジュリアは「この世代なんちゃらはどこに向かっているんでしょうか? 私にだって意地がある。舞華もまだまだ勝ちを譲れないから」と闘争心を燃やすと、9・9後楽園大会で5★STAR GP公式戦として「ジュリアvs舞華」「たむvsすず」「朱里vs上谷」が組まれていることに着目。「5★STAR公式戦、世代闘争3番勝負でどうでしょうか。いいですか?」と世代闘争第3Rに指定した。その上で「ジュリアはSTRONGのベルトを獲ってきました! いっぱい防衛戦やりたいから、日本中、世界中の挑戦者、誰でもいいよ、誰とでも戦ってやる。ただし、強いヤツのみで挑戦者待ってます」と後楽園ホールのファンの前でSTRONG王座戴冠を報告して大きな拍手を浴びる。

 最後にマイクを持った岩谷は「ジュリアはSTRONGのベルトおめでとう。でも、自分のIWGPのベルトとSTRONGのベルト、ちょっとあんまり区別わからないし、この5★STARの初戦の対戦相手いないし、3番勝負に自分に入っているのかわからないし、何を喋っていいかわからないけど……この4人が今日勝ったんで、この4人で締めていいですか?」とアピール。「今を信じて明日に輝け。We are STARS」の雄叫びで締めようとするも、他の3人が同意せず。最終的に地声でそれぞれの決め台詞を叫び、強引ながらも豪華4人の競演で後楽園大会は幕を閉じた。

 世代闘争は今回の試合を機に5★STAR GPに飛び火。個人闘争に舞台を移してさらなる熱を生みそうだ。

プロ格 情報局