8/15【全日本】昨年覇者・宮原が「二連覇」ボードでアピール、初出場・小島、田村が優勝後の三冠獲りに色気 王道トーナメント会見
『#ajpw 王道トーナメント 10th』へ向けた会見が15日、東京・赤坂のGAORA東京本社で行われ、出場15選手(鈴木鼓太郎のみ欠席)が出席し、大会へ向けた意気込みを語った。
王道トーナメントは2013年から開催されてきた無差別級トーナメント。第10回大会となる今年は全16選手が出場して栄冠を争う。開幕を4日後に控えたこの日、出場選手が出席しての会見が行われた。
昨年覇者・宮原は諏訪魔(2016年&2017年優勝)以来、史上二人目の連覇と自身3度目の優勝を狙う。「二連覇 スーパースター 宮原健斗」と書いたボードを掲げてアピールした宮原は「今回で10回目でしょう。数々の激闘が生まれてますからプロレスファンは期待して楽しんでもらえればなと。ただ、その中で2連覇するのは俺ということ」と断言。2018年、昨年と過去2度の優勝後はいずれも三冠ヘビー級王座に返り咲いており、最高男にとってゲンのいい大会といえる。当の本人はその“法則"に気づいていなかったものの、「今の質問で僕はまたモチベーションが二つぐらいレベルアップしましたね。この王道トーナメント優勝した時、俺は三冠ベルトを獲っていると。楽しみが一つ増えました」とその先の頂点返り咲きも見据えた。
三冠王者として臨む青柳優馬はすでに初優勝を遂げて次期挑戦者を指名する構えをみせている。過去の王道トーナメントは全て1回戦敗退。初戦が鬼門となりそうだが、「今まで全日本プロレスの頂点だとかトップだとか、そういうものに全く縁がなかった僕がこうして世界タッグのベルト、三冠のベルトを持ってるんです。もうこれが唯一の自信といえるでしょう」と豪語。「王道トーナメントを制して初めて三冠ヘビーを取ったときと同じように6冠王に返り咲いてやろうと思います」と宣言した。気になる挑戦者候補については「誰を指名するのか正直考えていません。出場している選手なのか、出場していない選手なのか、特に考えていません。出場選手の頑張り次第では僕が直々に指名して差し上げたい」との考えを示した。
小島聡は王道トーナメント初出場を果たす。13年ぶりの出場となった春のチャンピオン・カーニバルでは優勝ならなかったものの、再び古巣・全日本での栄冠獲りに挑む。「今の小島聡を披露する場所というのをできるだけ多くしたい」という小島にとってシングル連戦となるトーナメントはうってつけ。「そのためにはトーナメントを多く勝ち上がって優勝して、自分のプロレスを披露する場を増やしたい。優勝したあかつきにはチャンピオンに挑戦して、三冠ヘビーを獲って黄金期を迎えられれば」とかつて2度戴冠した至宝ベルト獲りに色気をみせた。
GLEATの田村ハヤトも初出場となる。8・12保土ヶ谷大会で全日本初参戦を果たしたばかりで、全日本勢との接点も数えるほどしかないが、「GLEAT代表として出る以上は爪あとを残すとかじゃなく必ず優勝、そこを目指してしっかりやっていきます」と宣言。中でも気になる存在が三冠王者・青柳で「調べたところによるとキャリアは違うんですけど、同学年なので、もちろん意識してる」とキッパリ。「必ず優勝してこのベルトを狙いたいです」とその先に三冠ベルト獲りも視野に入れた。
現在、大日本のBJW認定タッグ王座を保持する野村卓矢と阿部史典はともに勝ち進めば決勝戦でアストロノーツ対決が実現することになる。「僕は意識してるというよりも、僕が思ってる理想の決勝戦」と野村が言い切れば、阿部も「その対決ができることが全日本マットで自分たちの戦いを表現できるチャンス」と口揃えて闘志を燃やしていた。
【会見の模様】
▼鈴木鼓太郎のコメント(欠席)「田村にはジュニアタッグリーグの時に負けている。若いヤツに足引っ張られてる場合じゃない。23日にはでかい二人とのタイトルマッチを控えている。借りは必ず返す」
▼田村男児「何で今日来てないんだ、鈴木鼓太郎選手。何で来てねぇんだ? 開幕戦の相手、倒します。それだけです。絶対借り返す。ぶっ倒してジュニアヘビー級の田村男児が優勝します」
▼石川修司「綾部選手との戦いは今、日本で一番でかい二人の戦いだと思ってる。これを制したら頂点に近づくと思ってるし、全日本で大事なのはでかい。その大事なところを綾部君は所属じゃないけど、そこをみせたいと思ってます。でも、まだ彼には足らない部分があると思うんで、自分が勝って、20周年こないだ終わりましたけど、ここから21、25、30、50、100と歴史を作っていかなきゃいけないんで。必ず新しい頂を奪いたいと思います」
▼綾部蓮「去年に続いて2回目の王道トーナメント出場で、1回戦、石川さん倒して、その先も進んで、結果とインパクトを残したうえで、全日本プロレスはもちろん、他のプロレス界にも自分の存在を響かせる。そのきっかけにこのトーナメントをしてやろうと思います」
▼大森北斗「おい! 卓矢。俺は前回の保土ヶ谷からずっとずっとずっとイライラしてたぞ、お前。あの時はよくもやってくれたな。ホントは落ち着いてクールに、華麗に王道トーナメント優勝してやろうと思ったけど、前回お前にあんな目に遭わされてよ、最高にむかついてた。それに何よりおめぇにほっくんって言われる筋合いねぇんだよ。おい、次の1回戦。お前はボコボコにされてな、ほっくんって呼んだことを後悔するよ。そして次の日からお前は俺のことを大森北斗様って呼ぶんだ。わかったな?」
▼野村卓矢「王道トーナメント2年連続ということで1回戦のほっくんはリング上でしばき倒すとして、今年は大日本プロレスの代表として優勝を目指して頑張っていくので、応援よろしくお願いします」
▼小島「新日本プロレスの小島聡です。今年のチャンピオン・カーニバルに続き、また、このような機会を与えていただき、ありがとうございます。とても楽しみにしています。小島聡のプロレスを披露する場所を与えていただいて感謝しながら、勝ち上がって優勝して、もっともっと先に進めればと思います!」
▼斉藤レイ「いいか、今年の王道トーナメント決勝戦はジュンと俺、二人でやらせてもらう。だいたい今さら宮原、優馬、諏訪魔、こいつらが出てきても何も面白くないだろう。だったらSAITO BROTHERSでやった方がずっと話題になるし、盛り上がるぜ。楽しみにしてろ。そして1回戦で当たるこの小島、こいつがいつも着けてる、よくわかんねぇ謎テープ、俺が引っぺがしてやるぜ。楽しみにしてろ」
▼斉藤ジュン「まぁ、最近はGLEATでよく試合してるが、特にBULK ORCHESTRAよくやってるな。俺自身バチバチやるのを楽しんでる。だが、結果的に言えばSAITO BROTHERSの圧勝だ。それは次も変わらない。田村ハヤト、王道トーナメント楽しみにしてろ。DOOM」
▼ハヤト「GLEAT所属の田村ハヤトです。GLEAT代表として出るからには爪あとを残すとか、インパクトを残すとか、そんなんじゃなく必ず優勝、そこを目指してしっかりやっていきます。そして1回戦の相手、斉藤ジュンとはGLEATでも何度か対戦をしていてベルトも獲られているので、しっかりその借りをこの王道トーナメントで返させてもらおうと思います。SAITO BROTHERS、ジュンは一人でどこまでできるか楽しみながら、真正面からぶつかり合っていきたいと思います。必ず優勝します。よろしくお願いします」
▼本田竜輝「1回戦から青柳優馬ということで。彼は今、5冠王。こんなおいしい相手いないからね。この王道トーナメント通しての俺の目標はまず19日の世界タッグ、そして21日、青柳優馬。そこからどんどん勝ち進んでいって、こいつの持ってるベルト俺が全部奪って、新しい時代の先頭に俺が立ってやろうと思います」
▼青柳「青柳優馬です。今年、王道トーナメント、三冠チャンピオンとして、5冠王として優勝して、9月3日の長岡大会にて行われる三冠戦の挑戦者を指名したいと思います。誰を指名するのか正直まだ考えていません。王道トーナメント出場している選手なのか、それとも出場していない選手なのか、特に考えていません。王道トーナメントに出場する選手の頑張り次第では僕が直々に指名して差し上げたい。皆さんどうか頑張っていただきたいと思います。そして19日、王道トーナメントの開幕戦ではありますが、世界タッグ選手権試合があります。本田竜輝が今、全部奪うと言ってましたが、そんなに甘いものじゃないよと。私、青柳優馬が若い芽を摘み取ろうと思います」
▼阿部「今回、この王道トーナメント、もちろん優勝を狙う。でも、それ以上に諏訪魔を倒したい、諏訪魔を泣かせてやりたい。こういうふうに思っております。とにかくどんな手を使ってでも、どんな姿になってでも私はこの諏訪魔選手を倒します。そして僕が優勝します」
▼諏訪魔「今、隣にいる阿部が生意気なこと言ってるわけで、こないだの試合でも足引っ張るようなことやりやがって両者リングアウトみたいな。何か納得いかない形にされたんでね。うるさいヤツはリング上で黙らすと。それしか考えてない。当然、阿部をひねり潰して優勝して、また三冠ベルトに挑戦できるように、まだまだ自分自身に打ち勝っていきたいなと思います」
▼青柳亮生「青柳亮生です。1回戦に宮原健斗、全日本プロレスのエース、誰もが認めるエース。そんな相手に僕はジュニア、ヘビー関係なく青柳亮生が宮原健斗にどこまで戦えるのか、はたまた超えてしまうのか。そんなところを楽しんでいただければと思います。そして僕自身が一番楽しんで王道トーナメント駆け抜けたいと思います。(ペットボトルの水を宮原にかけるそぶりを見せてから飲んで宮原のポーズを真似てから)すいません」
▼宮原「全日本プロレス満場一致で最高の男・宮原健斗です。今回の王道トーナメント、この俺、スーパースター宮原健斗には(『二連覇』と書かれたボードを持ち出して)2連覇がかかっている。準決勝、優勝決定戦の舞台、名古屋で勝って2連覇。そして反対ブロックから誰がこようが俺が勝って2連覇。そこでマスコミの皆さん並びに、全日本プロレス公式YouTube記者会見生配信をご覧の皆さんに聞きたい。今回の王道トーナメント、この俺スーパースター宮原健斗が優勝すると何連覇でしょうか? そう、2連覇です」
――過去2回の優勝後、いずれも三冠王座に返り咲いているが?
▼宮原「それは僕の記憶の中から消え去ってましたね。今の質問で僕はまたモチベーションが二つぐらいレベルアップしましたね。この王道トーナメント優勝した時、俺は三冠ベルトを獲っていると。ほぅ、楽しみが一つ増えましたね。ありがとうございます」
――そういう意味で王道トーナメントはゲンのいい大会では?
▼宮原「ねぇ。今回で10回目でしょう。数々の激闘が生まれてますからね。今回の王道トーナメントもプロレスファンは大いに期待してどんな戦いが生まれるかを楽しんでもらえれたらなと。ただ、その中で2連覇するのは俺だということですね」
――所属時代になかった王道トーナメントという大会にどんな印象がある?
▼小島「王道トーナメントに関しては何も正直ないんですけど、ただ、今の小島聡を披露する場所というのをできるだけ多くしたいと思っています。そのためにはトーナメントで1回でも多く勝ち上がり優勝して、もっともっと自分のプロレスを披露する場所、それが欲しいと思っています」
――例年、優勝者が三冠ベルトに挑戦しているが?
▼小島「もちろん優勝したあかつきには三冠チャンピオンに挑戦して、三冠ヘビーを獲って、また黄金期を迎えられればと思っています。とにかく明るく元気にやっていきたいと思います!」
――全日本のタイトルを狙うモチベーションは?
▼ハヤト「もちろん、この王道トーナメント優勝して、今、三冠のベルトを持ってる青柳優馬選手は調べたところによるとキャリアは違うんですけど、同学年なので、もちろん意識してるので、必ず優勝してそのベルトを狙いたいです」
――全日本の印象は?
▼ハヤト「普段、僕が所属しているGLEATにはないスーパーヘビー級の選手たちが揃ってるので、そういう大きい選手とバチバチやるのは凄く好きなので。1回戦の斉藤ジュンに関しては誰が見てもメチャクチャでかい選手なので、その選手と真っ向勝負でバチバチにやり合えるのが凄く楽しみですね」
――野村選手と阿部選手は勝ち進めば決勝戦でアストロノーツ対決が実現するが意識する?
▼野村「僕は意識しているというよりも、僕が思ってる理想の決勝戦だと思います」
▼阿部「野村さんと同じく、自分もその対決ができることが全日本プロレスのマットで自分たちの戦いを表現できる大きなチャンスなので、必ず決勝までたどり着きたいと思ってます」
――警戒する相手はいる?
▼青柳「警戒する相手ですか? 特にいません」
――これまで1回戦敗退が鬼門だが不安要素はない?
▼青柳「不安しかありません、正直。今回10回目で僕が10回連続で出てるわけじゃないですし、何回出たか忘れてしまいましたけど、今まで一回も1回戦突破したことがありません。ただ、今まで全日本プロレスの頂点だとかトップだとか、そういうものに全く縁がなかった僕がこうして世界タッグのベルト、三冠のベルトを持ってるんです。もうこれが唯一の自信といえるでしょう。これだけのものがあるんです。王道トーナメントを制して僕が初めて三冠ヘビーを獲った時と同じように6冠王に返り咲いてやりたいと思います」
※写真撮影後
▼レイ「楽しみにしてろ。ぶちのめしてやる」
※レイが小島の胸を小突くと
▼小島「おいおい、お前、何勝手に触ってんだ。お前、何歳だ? お前いくつだよ? お前16歳も年下のくせに何偉そうなことばっか言ってんだ、このヤロー!」
▼レイ「よく知ってんな」
▼小島「知ってるよ、お前の年なんか、そんなの! ふざけんな、てめぇ! 年取ってからもっと偉そうなこと言え、このヤロー!」
▼レイ「ぶっ倒してやる。(残っていた青柳に向かって)てめぇもだ」