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9/2【RIZIN】木村“フィリップ"ミノルがドーピング検査陽性、半年間の出場停止処分

 RIZINは2日、木村“フィリップ"ミノルのドーピング検査結果が陽性だったことを公表し、半年間の出場停止処分、罰金処分を課したことも併せて発表した。

 木村は6・24札幌大会に出場し、ロクク・ダリに1ラウンドKO勝ちを収めていた。RIZINではこれまで公表してこなかったものの、タイトルマッチ、GP出場選手に限定してドーピング検査を実施してきた。ドーピング疑惑がささやかれてきた木村に対しては「検査を受け、違反があれば受け入れられない」と強い姿勢で本人了承のもと、6・24札幌大会の前に検査を行った。

 国内で検査できる機関がないため、アメリカの世界ドーピング防止機構(WADA)に検査を依頼。このほど結果が出て、木村の陽性が判明した。筋肉増強剤に該当する成分が複数確認されたという。これを受けてRIZINでは6・24札幌大会のダリ戦を無効試合とし、契約書に基づいて木村に罰金処分、そして半年間の出場停止処分を下した。

 ドーピング検査陽性の結果に木村は「今回ドーピングをした状態で試合をしてしまい、ロクク・ダリさん、関係者の皆さん、RIZIN関係者の皆さん、応援して下さるファンの方々、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。「正直に話すと、K-1を離脱してからずっと試合ができなくてモチベーションが保てない時期があって、トレーニングを続けてたんですけど、僕が使用したのはクレンブテロールという成分で、試合がない期間、トレーニングのパフォーマンスを上げたり、自分のモチベーションを上げたり、体をいい状態に保つために摂取していました。RIZINに出ることが決まってから、もちろんRIZINは検査があると知っていたので摂取をしていなかったんですけど、当日の尿検査をした日にはまだ体内に残っていて検出されたという形で」と説明。「僕自身、凄く反省しています。いつになるかわからないんですけど、またRIZINの舞台で試合をさせていただくことができるなら、その日までにクリーンな体を作って、正々堂々、格闘技に向き合ってファンの皆さんの前で戦いたいと思います」と続けた。

 これを受けて榊原信行CEOは「もし本当に復帰することがRIZINにおいてあるのであれば、当然、試合前に陰性を証明していただいてクリーンだと認められない限り、RIZINに上がることはない。そういうことになります。疑わしいまま、また出場はできない」と木村に潔白の証明を求める意向を示した。

 7・30さいたまSA大会でタイトルマッチを行ったヴガール・ケラモフ、朝倉未来、伊澤星花、クレア・ロペスの4選手の検査結果が陰性だったことも併せて発表された。榊原CEOは「RIZINのアンチドーピングの基準は日進月歩で作っていきたい。今回の木村選手の陽性の結果を受けて、我々も一歩進化させる必要があるかなと。タイトルマッチ、GP含めて、今後は検査をした結果は公表していこうと、そう思ってます。仮にチャンピオンに陽性が出た場合は契約書の内容に基づいて罰金を科していきます。試合結果は無効になると今後、明確になっていくと思います」と今後について説明した。

 また、9・24さいたまSA、10・1名古屋両大会の追加カードも発表となった。さいたまSA大会はキックボクシングルール「安保瑠輝也vs宇佐美正パトリック」が新たに決定。名古屋大会は「井上直樹vs太田忍」、「イゴール・タナベvsANIMAL☆KOJI」のMMAルール2試合、「梅野源治vs斉藤祐斗」のキックボクシングルール1試合が決まった。


☆9/24(日)さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.44』10:00開場(予定)、12:00開始(予定)

▼RIZINキックボクシングルール(70.0kg)
宇佐美正パトリック
vs
安保瑠輝也


☆10/1(日)愛知・ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』10:00開場(予定)、12:00開始(予定)

▼RIZIN MMAルール(84.0kg)
ANIMAL☆KOJI
(84.0kg)
イゴール・タナベ

▼RIZINキックボクシングルール(61.5kg)※肘あり
斉藤祐斗
vs
梅野源治

▼RIZIN MMAルール(61.0kg)
太田忍
vs
井上直樹

プロ格 情報局