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9/9【スターダム】ジュリアがDDM対決制して5★STAR GP連覇に前進 舞華はすず&ベーンとアーティスト挑戦へ

『5★STAR GP 2023 in KORAKUEN』後楽園ホール(2023年9月9日)
BLUE STARS公式戦 ○ジュリアvs舞華×

 ジュリアが5★STAR GP公式戦でDDMの同門・舞華を下して連覇に一歩前進。一方、敗れた舞華は鈴季すず&メーガン・ベーンとのトリオでジュリアらが保持するアーティスト王座挑戦をアピールした。

 6・4後楽園大会から勃発した世代闘争は、7・9後楽園大会でのイリミネーションマッチを経て、5★STAR GPに飛び火。今大会では公式戦を世代闘争3番勝負(「朱里vs上谷沙弥」は負傷のため、朱里の不戦勝)として行うことになった。

 メインでは3勝2敗1分の前回覇者・ジュリアと2勝1敗1分の舞華が激突するDonna del Mondo対決が実現。舞華は7・9後楽園大会での世代闘争イリミネーションマッチでジュリアに敗れており、雪辱戦だった。

 序盤から試合は大きく動いた。場外乱闘になると、ジュリアは舞華をステージ席に連行。パイプイスを無造作に重ねたジュリアはそこめがけてブレーンバスターを狙う。しかし、投げたのは舞華。パイプイスに豪快に叩きつけて、ジュリアに大ダメージを与えた。

 ジュリアも反撃を仕掛けるが、その後も舞華が存在感を発揮。雪崩式ブレーンバスターからクラッチを外さず、ブレーンバスターをこれでもかと連発して、どよめきを巻き起こす。ジュリアのジャーマンを食らっても止まらない舞華は炎華落とし(変型サイドバスター)で叩きつけると、みちのくドライバーIIの体勢に。

 防いだジュリアは監獄固め&フロントネックロックや腕極めノーザンライトスープレックスで巻き返したものの、舞華はうるさいとばかりにパワーボムで鎮圧。再びみちのくドライバーIIを仕掛ける。ここでも防いだジュリアはナックルパンチ、バックドロップと猛攻。ビンタでメッタ打ちにすると、グロリアスドライバーで突き刺した。舞華はカウント1でキックアウトして「舞華」コールを巻き起こす。ならばとジュリアはコーナー最上段から雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行。そして、ノーザンライトボムで突き刺して3カウントを奪った。

 ジュリアが同門対決を制して4勝目。勝ち点を「9」に伸ばし、連覇に一歩前進した。試合後、マイクを持ったジュリアは「舞華、お前は本当に強えよ!」と盟友にメッセージを送り、「だからさ、もう覚えている人いるかわからないけど、世代闘争はもうやらなくていいんじゃないの」と世代闘争終了を明言。「舞華がDDMにいることが私は何よりも心強くて、舞華のことは本当に最高の仲間だと思っているから、これからもよろしくお願いします。これからもバチバチやろうよ」と呼びかけた。

 しかし、ここで舞華とともに世代闘争をぶち上げた立場であるすずが登場。「おい、ちょっと待ってくれよ、舞華。いいところだったかもしれないけど、また負けたのか。お前なら勝てると思ってたのに、パート2」と舞華をなじり始める。怒った舞華は「うるせえんだよ、お前。そんなに言うんだったらな、ジュリアにリベンジしてやるよ」と反応。「その代わり、私とお前、組んで、ジュリアの持っているアーティストに挑戦しろ!」と突然ぶち上げた。

 現在、アーティスト王座はDDMのジュリア&テクラ&桜井まいが保持している。自分を無視して言い争う舞華とすずを前に、ジュリアは呆然とするしかない。すずが「お前が絶対勝てるんだな」と問い詰めると、舞華は「やってやるよ」と断言。残るパートナーをしばし熟考した2人は「メーガン!」と思い立つ。結局ベーンは現れなかったものの、アーティスト王座挑戦が急浮上する形に。

 ジュリアはあす(10日)の横浜大会ですずとのタッグ結成を控えているだけに、「明日はドリームタッグでしょ? でも、わかった。アーティストの件は頭に入れておくけど、明日終わってから考えさせて。それでいい?」と明言は避けたものの、前向きな姿勢を示した。

 リングに残ったジュリアは「まずは明日、ドリームタッグ、すずとジュリアのタッグ、断トツのご投票ありがとうございます。明日のタッグを楽しみに」とアピールすると、「そして、5★STAR、私はいよいよあと2試合。この調子で勝ち上がれば、2連覇も夢ではない。なので、みんな諸君、ジュリアが史上初の2連覇を成し遂げるところを楽しみにしててください」と連覇に自信。最後は「アリベデルチ、またな!」の合唱で後楽園大会を締めくくった。ジュリアの次戦は9・20大阪大会でのAZM戦となる。

【ジュリアの話】「何とか舞華に勝って。あと残り2試合。順調にいけば、決勝進出。今日、舞華と戦って。シングルは2年ぶりかな。舞華が感じているもの、心の中にいろんなもどかしさとか、悔しさとか、もがいている舞華を一番近くで今見てて。ひめかが引退して、ここから舞華は1人で強くなって、何かを変えようとずっと必死でもがいて、あがいている姿を私はたぶん誰よりも感じている。だからこそ本気で舞華と戦った。そして、私が勝った。私もユニットを引っ張る立場として、まだまだ負けるわけにはいかない。だからこそ世代闘争、そんなよくわからないものにくくりつけられる必要もないし、舞華があの時に『ジュリアの隣でDDMにいながらジュリアを超えたい』と言った言葉。超えるとか超えないとか、私は関係ないと思っているけど、あの舞華の言葉を私はしっかりと受け止めて。同門だろうとなんだろうと、本気で潰し合える仲間がいる。切磋琢磨していける。このユニットの素晴らしい仲間と巡り会えたなと改めて感じることができた、とても意味のある公式戦だった。だからこそ、アーティスト。私はちゃんと前向きに考える。頭に入れておく。その前に明日はドリームタッグでメチャクチャな試合をやりましょう。アリベデルチ、またな」

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