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9/10【スターダム】AZM&キッドがドリームタッグメイン締め 将来的なコンビ再結成に意欲

『ドリーム・タッグ・フェスティバル 2023』横浜武道館(2023年9月10日)
○AZM&スターライト・キッドvs岩谷麻優&鹿島沙希×

 AZM&キッドが岩谷&鹿島を下して、『ドリーム・タッグ・フェスティバル 2023』メイン締め。久々に組んだライバル2人は将来的なコンビ再結成に意欲を見せた。

 ファン投票で一夜限りのドリームタッグを決定し、ドリームタッグ同士の対決を行うという企画が『ドリーム・タッグ・フェスティバル 2023』。メインイベントではAZM&キッドと岩谷&鹿島が対戦した。AZMとキッドは若手時代からしのぎを削ってきたライバル同士。ハイスピード戦線で激闘を繰り広げ、タッグリーグにも出場したことがあった。

 一方、岩谷と鹿島は因縁の関係にある。かつて鹿島は岩谷率いるSTARSの一員として活躍していたが、2020年1月に岩谷を裏切り、大江戸隊に電撃加入。その後は岩谷の天敵として、ことあるごとに足を引っ張ってきた。現在、鹿島はGod's Eye所属となり、ハイスピード王座も戴冠したが、そんな2人が久々にタッグを結成した。

 鹿島が「行ってこい」と無理矢理に岩谷を先発させると、AZM&キッドはスピーディな連係で猛攻を浴びせる。負けじと岩谷が反撃に転じると、鹿島が強引にタッチしてリングイン。ダメージを引きずる岩谷に「足!」と足を出させて追撃した。その後も鹿島は岩谷を利用しようとするも、噛み合わずに連係は空転。AZM&キッド優勢が続く。

 鹿島にペースを乱されて空回りが続いた岩谷は、タッチをもらってリングに入っても守勢を強いられる。そこに鹿島が飛び込むと、岩谷に猛ゲキ。強引に岩谷を立たせると、流れるような動きからサンドイッチバズソーキックがさく裂。ようやく主導権を奪い取った。

 タッチをもらった鹿島は岩谷とともに躍動。相手チームの動きを先読みして、ダブルドロップキックを見舞うと、AZMを起死回生で丸め込んでチャンスを掴む。しのいだAZMが関節技に絡め取って挽回すると、鹿島は守勢を強いられるが、ダブルフェイスバスターで譲らず。岩谷に指示し、揃ってコーナーに上がった。

 AZM&キッドは同時にコーナー上の2人に投げを打って鎮圧し、ダイビングフットスタンプとダイビングボディプレスを投下。AZMが鉄柱越えプランチャを、キッドがケブラーダを敢行する。ここぞとばかりにAZMは鹿島にミサイルキック、バズソーキックを叩き込むと、キッドと揃って対角線のコーナーに上がった。

 今度は岩谷と鹿島がダイブを阻止し、同時に雪崩式フランケンをズバリ。合体フェイスクラッシャーでAZMを叩きつけると、鹿島はダブルアームスープレックス、リバースタイガードライバーと大技ラッシュに出る。岩谷がトラースキックで援護射撃すると、鹿島はAZMとスリリングな丸め込み合戦を展開した。キッドも加勢すると、AZMはダイビングフットスタンプを落とすが、鹿島も意地を発揮。起死回生であわや3カウントの場面を作り出す。岩谷もドラゴンスープレックスでキッドを分断して援護。鹿島とAZMは再び丸め込み合戦を展開したが、最後はAZMが2段階式のあずみ寿司で3カウントを奪った。

 AZM&キッドがメインで快勝。マイクを持ったAZMは「じゃあ、アイコンもいるし、代わりに言っちゃおうかなあ。横浜の皆さん、こんばんは!」とあいさつし、AZMコール、SLKコールを巻き起こした。「まずはドリームタッグ、スターボムに投票してくださりありがとうございます。まさかまさか5、6年ぶりのタッグで勝っちゃうなんてね。しかも聞いてくださいよ。今は仲悪いけど、相手は前ゴッデスチャンピオン様ですよ」とアピールする。キッドも「5、6年ぶりに組んで、メインで勝っちゃうなんて、凄くないか?」と口を揃えると、「うちらずっとビッグマッチのメインでシングルやりたいと言ってきて、それはまだ叶わぬ夢だけどさ、かつては後楽園ホールとかの第1試合でずっとやり合ってきたうちらが、ビッグマッチのメインで、しかも組んで締める日が来るなんて誰が思ったことか! 素直に楽しかったよ」と喜びをあらわにした。

 AZMは「まあまあ、シングルでの夢だけど、タッグでメインというね。しかもタッグのチャンピオンとかになっちゃったり、しなかったり、新しい目標ができたということで」と今後のタッグ再結成にも含みを持たせると、最後は2人揃って「今を信じて、明日に輝け。We are STARDOM!」の雄叫びでメインを締めくくり、グータッチを交わした。

 バックステージでも「5、6年ぶりのタッグだけど、チャンピオンとしてタッグでメインという夢も私はできたかなあ」(AZM)、「スターダムでタッグ屋なんかもうちらでいけちゃったりするんじゃないかなあとか、ちょっと思っちゃったりしちゃったんだよね」(キッド)と揃ってこのコンビに手応え。キッドは「今はやっぱりエターナルフォーとして、対角にいてもらうのいいかなあ」と早急なタッグ結成は否定したものの、「またいずれね、組む時がきたら、それはそれで大歓迎だし。いずれはスターダムのタッグ屋で」と将来的なタッグ再結成に意欲を見せた。


【試合後のAZM&キッド】
▼AZM「ドリームタッグ、無事に主役を取ったのはこのスターボムです」

▼キッド「イェーイ!」

▼AZM「拍手。本当にありがとうございます。まあ、いいんじゃない? また新たに。まあ、シングルでビッグマッチでやるという夢もあるけど、またね、組み始めてばっかだけど」

▼キッド「5、6年ぶりに」

▼AZM「5、6年ぶりのタッグだけど、チャンピオンとしてタッグでメインという夢も私はできたかなあ。どうでしょう?」

▼キッド「今日、隣でAZMと戦ってみて、スターダムでタッグ屋なんかもうちらでいけちゃったりするんじゃないかなあとか、ちょっと思っちゃったりしちゃったんだよね」

▼AZM「しちゃった? 私も思っちゃったね」

▼キッド「けど、けどだよ。やっぱりSLKとAZM、ビッグマッチのメインでシングルやりたいし、週刊プロレスの表紙だって2人で飾りたいし、東スポ一面だって飾りたいし、ベストマッチ賞なんてものも狙っちゃったりして。やっぱりまだまだやりたい夢はうちらたくさんあるかなって思ったし。今はやっぱりエターナルフォーとして、対角にいてもらうのがいいかなあ、なんて。まだまだ夢は本当にたくさんある。またいずれね、組む時がきたら、それはそれで大歓迎だし。いずれはスターダムのタッグ屋で」

▼AZM「いずれはね」

▼キッド「やってもいいんじゃないかなって」

▼AZM「まあまあ、夢は大きいほうがナンボだから。いっぱいあったほうがね」

▼キッド「まだまだうちらでたくさん夢を、スターダムを背負って作っていこうよ」

▼AZM「もちろんこれからもライバルでよろしく」

▼キッド「よろしくお願いします。そして、岩谷麻優。最終戦待っとけよ」

▼AZM「ありがとうございました」

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