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10/1【スターダム】デビュー10周年・AZMが大奮闘 岩谷に敗北も「お前を超えてやる!」

『STARDOM in KORAKUEN 2023 Oct.』後楽園ホール(2023年10月1日)
AZMデビュー10周年記念試合 ○岩谷麻優vsAZM×

 デビュー10周年の記念試合でAZMが岩谷相手に大奮闘。最後は惜しくも敗れたものの、スターダムのアイコン・岩谷に対して「私はまた新しい目標ができたぞ、おい、岩谷麻優、このAZMがお前を超えてやる!」と言い放った。

 AZMは2013年10月6日、わずか11歳で小学5年生のキッズファイターとしてプロレスデビュー。今月でデビュー10周年を迎える。21歳の誕生日を迎えた本日、記念試合を開催。当初は「AZM&林下詩美vsスターライト・キッド&渡辺桃」が予定されていたが、詩美とキッドが欠場に。そのため、急きょAZMと岩谷による注目の一騎打ちが実現した。

 両者の一騎打ちは2019年8月の5★STAR GP公式戦以来、約4年ぶり。その時は5分ほどで岩谷が丸め込んで勝利している。岩谷の持つIWGP女子王座に興味を示しているAZMは、岩谷の海外防衛宣言を受けて、「いい節目であなたから勝って、海外で試合をしましょう」と呼びかけていた。

 記念試合ではAZMがいきなり動いた。序盤から場外戦に持ち込んだAZMはステージ席に岩谷を連行。場外カウントが進む中、ステージ席の床直撃のブレーンバスターを繰り出すと、ひな壇席からフットスタンプまで投下した。しかし、岩谷が足にしがみついて抵抗したため、2分あまりで両者リングアウト決着に。

 AZMは「おいおい、待って待って。だってさ、AZM去年の誕生日も44秒で終わったんだけど。岩谷、もう1回AZMパイセンとシングルやれ!」と必死のアピール。ロッシー小川EPも認めて、再戦のゴングが鳴った。

 いきなりあずみ寿司で丸め込んで秒殺を狙ったAZMだったが、岩谷は必死のキックアウト。再び場外戦になだれ込むと、セコンドのコグマがレフェリーの場外カウントを必死に妨害。そのスキに2人は南側スタンド席の中通路に移動してやり合う。AZMは飛びつき式の卍固めに岩谷を捕獲。入場ゲートの上に上がり、ダイビングボディアタックも敢行した。

 リングに戻ってもAZMはダイビングフットスタンプを投下したが、2発目は不発。岩谷はトラースキック、ジャーマンと大技を連発する。AZMも足極め式ジャーマンで反攻したものの、岩谷はラ・ミスティカ狙いを読んでツームストンで突き刺した。

 2人はエルボー合戦で火花を散らすと、岩谷がソバット、串刺しニー、ミサイルキックとラッシュ。AZMがあずみ寿司を狙っても逆に押さえ込む。続くドラゴンスープレックスはAZMが阻止。ラ・ミスティカで腕を絡め取ると、そこから変型羽根折り固めに移行してギブアップを迫った。ロープに逃げられてもカナディアンデストロイヤーで突き刺し、ダイビングフットスタンプへ。

 これを回避して、顔面を蹴り上げた岩谷はバズソーキックを一閃。ダイビングボディプレスでAZMを追い詰めると、ムーンサルトプレスに。自爆させたAZMはあずみ寿司を再び仕掛けるも、岩谷はキックアウト。なおも追撃を狙うAZMを二段階式ドラゴンスープレックスでぶん投げると、そのままフォールせず、あえて掟破りのあずみ寿司に切り換えて3カウントを奪った。

 AZMが記念試合で岩谷に敗戦。試合後、岩谷はマイクを持つと、大の字になったAZMの前に立ち、「AZMちゃん! こんばんは!! AZMちゃん、10周年、誕生日おめでとう!!」と祝福した。「今日、こんな大勢の方が見てくださって、素敵な素敵な一日になるはずが勝っちゃってゴメン。周年記念で勝ったのは悪いんだけど、これまでスターダムの歴史を一緒に引っ張ってきてくれてありがとう」と感謝を伝えると、「スターダムの歴史、それは岩谷麻優だけじゃない。AZMちゃんも大きくなって、お酒が飲めるようになって、金髪になって、身長もちょこっとだけ伸びて、ちょっとずつ大人になっているけど、これからも変わらずスターダムの歴史を一緒に創り上げてください。AZMがいれば大丈夫」と称えた。そして、自分の実力も強調しつつ、最後に「いつかまたシングルマッチしようね。ありがとう」と投げかけた。

 AZMコールも巻き起こると、感極まった表情を見せたAZMは「AZM21歳、そしてデビュー10周年になりました。なんか嬉しくなっちゃって。本当にみんなありがとう。アイコンに負けたけど、でも私はまた新しい目標ができたぞ。おい、岩谷麻優、このAZMがお前を超えてやる!」と豪語。締めを託された岩谷は「じゃあ、みんなでAZMちゃんのハッピーバースデーを歌いますか?」と提案し、観客が『ハッピーバースデートゥユー』を合唱してAZMを祝福した。幸せなムードに場内は包まれたが、第3試合に続き、謎の怪覆面が乱入。3人に増殖したマスクマンは岩谷を暴行し、そのまま担いで連行していった。

 最後に思わぬ横やりを受けてしまったものの、記念試合を経てAZMは気持ちを新たに。バックステージでも「アイコンって言葉は凄く魅力的だなってずっと思ってたし、キッドがずっと岩谷麻優を追っかける理由がやっと今日シングルをしてちゃんとわかったかな。リングでも言ったけど、岩谷麻優、このA・Z・M、AZMがお前を超えてやるよ」と改めて岩谷超えを誓っていた。

【AZMの話】「岩谷麻優! 岩谷、どこ行った? まあ、いいや。私の10周年プラス21歳の誕生日、無事勝利することができませんでした。ああ、悔しい。アイコンから勝って、岩谷麻優と一緒に海外について行こうかなと思ったのに、行けなかった。改めて思ったよ。いや、アイコンって言葉は凄く魅力的だなってずっと思ってたし、キッドがずっと岩谷麻優を追っかける理由がやっと今日シングルをしてちゃんとわかったかな。リングでも言ったけど、岩谷麻優、このA・Z・M、AZMがお前を超えてやるよ」

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