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10/31【全日本】中嶋勝彦が全日本事務所を電撃訪問 福田社長に三冠挑戦を要求「全日本プロレスを乗っ取りに来た」

 9月末にNOAHを退団していた中嶋勝彦が31日、都内の全日本事務所を電撃訪問。「全日本プロレスを乗っ取りに来た!」と福田剛紀社長に全日本参戦と三冠ヘビー級王座挑戦を要求した。

 中嶋が“新たな一歩"の舞台として照準を合わせたのは、やはり全日本マットだった。10・21後楽園大会に突じょ現れ、三冠戦で敗れた宮原健斗を花束で殴りつけていた中嶋だが、あくまで「応援に来ただけ」と主張。だが、NOAHでの卒業マッチを終え、名実ともにフリーとして生まれ変わったタイミングで、いよいよ具体的な“行動"に出た。

 この日の午前に、都内の全日本事務所を電撃訪問。ちょうど昼休みのハロウィンパーティ準備中だった福田社長を見つけると、席に腰かけ「俺がここに来た理由。一言、全日本プロレスを乗っ取りに来た!」と突きつけた。

 さらに「そのためにはまず、全日本プロレスの至宝・三冠をいただく。もう一度言うぞ。全日本プロレスを乗っ取って、三冠をいただく。福田社長、全日本プロレスに“闘魂スタイル"のこの中嶋勝彦が挑戦表明だ」といきなり三冠ヘビー級王座挑戦を要求。「そうおっしゃられても急には…。チャンピオンの青柳選手に聞いてみないと今はちょっと何とも…」とルイージ帽の福田社長はただただ戸惑いながら即答を避けた。

 構わず中嶋は「急でも何でもないだろ。知ってるよ。チャンピオンの青柳。先日も最高の男・宮原健斗を破って防衛したもんな。俺がそのチャンピオン・青柳選手に勝てばいいんだろ? 次(の三冠戦)はどこだっけ? 11月5日、北海道だったよね? いいよ、行ってやるよ」と三冠戦開催が予定されている11・5札幌大会への参戦を予告。

 「青柳選手に確認を取らないと…」と繰り返す福田社長に「まぁ、いい。挑戦表明だ。全日本プロレスをジャックして、この俺、中嶋勝彦がプロレス界の地形ごと俺が変えてやる。話は以上だ。ハッピー・ハロウィン」と言い残して席を立った。

 部屋を出た中嶋は、全日本伝統の“社長室"の扉を勝手に開けるや、自ら報道陣を招き入れて改めて“会見"を開始。全日本マットに照準を定めた理由を「シンプルですよ。理由は全日本プロレスが一番歴史の深い団体だから。全日本に来る理由は三冠。まずはそこ」と改めて説明した。

 世界ジュニア王座の最年少戴冠記録を持つ中嶋だが、三冠ヘビー級王座には挑戦経験すらない。「俺には今、三冠が必要だ」と改めて強調した中嶋は、“闘魂スタイル"を口にした理由についても「俺の歴史」と手短に答え、佐々木健介、故・マサ斎藤さんに師事してきた自らのバックグラウンドを打ち出した。

 また、全日本マット以外に出現する可能性についても「見ての通り、俺はフリーエージェントだからね」と否定せず。最後は伝統のチャンピオンカーニバル優勝トロフィーを「いいねぇ」と不敵に見やりつつ「動き出した中嶋勝彦から…目を離すな」と話して全日本事務所を後にした。

 とにもかくにも“注目の男"の来襲がいよいよ具体化。この日から北海道シリーズに突入する全日本マットに、開幕早々、激震が走った。

【中嶋勝彦、全日本事務所訪問の模様】

※ビル1階に現れた中嶋は自ら集めた報道陣を引き連れて事務所へ。事務所内ではちょうどスタッフがハロウィンパーティの準備中。仮装している福田社長を見つけて声をかける

▼中嶋「俺がここに来た理由、そして、ここで会見を開く理由……一言、全日本プロレスを乗っ取りに来た。そのためにはまず、全日本プロレスの至宝・三冠をいただく。もう一度言うぞ。全日本プロレスを乗っ取って、三冠をいただく。福田社長、全日本プロレスに“闘魂スタイル”のこの中嶋勝彦が挑戦表明だ」

▼福田社長「はい」

▼中嶋「組んでくれるよな?」

▼福田社長「そうおっしゃられても急には。チャンピオンの青柳選手に聞いてみないと今はちょっと何とも…」

▼中嶋「急でも何でもないだろ。知ってるよ。チャンピオンの青柳。先日も最高の男・宮原健斗を破って防衛したもんな。俺がそのチャンピオン・青柳選手に勝てばいいんだろ?」

▼福田社長「えぇ、まぁ…」

▼中嶋「次(の三冠戦)はどこだっけ? 11月5日、北海道だったよね?」

▼福田社長「そうですね、夜です」

▼中嶋「いいよ、行ってやるよ」

▼福田社長「ただ、青柳選手に確認を取らないと…」

▼中嶋「社長なんでしょ?」

▼福田社長「はい」

▼中嶋「まぁ、いい。挑戦表明だ。全日本プロレスをジャックして、この俺、中嶋勝彦がプロレス界の地形ごと俺が変えてやる。話は以上だ。お集りいただいて、ありがとうございます。(ハロウィンパーティの光景を見ながら)いいですね、楽しそうで」

▼福田社長「はい、社員が喜ぶと思って…」

▼中嶋「社長、メチャクチャおしゃれですね。ハッピー・ハロウィン」

※部屋を出た中嶋は社長室で報道陣に応じる

――「乗っ取りに来た」とのことだが、改めて全日本を選んだ理由は?

▼中嶋「うん、シンプルですよ。理由は全日本プロレスが一番歴史の深い団体だから」

――いきなり三冠というのは?

▼中嶋「乗っ取るためにはまずは三冠でしょ?」

――それが分かりやすいと?

▼中嶋「分かりやすいも何も、全日本に来る理由は三冠。まずはそこでしょ。俺には今、三冠が必要だ」

――三冠ベルトへの印象はどんなものがある?

▼中嶋「だからさっきも言ったけど、歴史の深い、一番古いベルトでしょ」

――現王者は青柳選手だが?

▼中嶋「うん、さっき言ったからいいや」

――長いスパンでの参戦を考えている?

▼中嶋「長いスパンの必要がある?」

――ベルトを獲れば防衛戦というものも出てくるが?

▼中嶋「さぁ、どうだろうね。その時になってみないと。ほかはないですか?」

――その先に宮原選手を見ているというのはある?

▼中嶋「見ている? こないだ負けたからね。俺にとって必要なのは別に健斗ではない。三冠。さっきも言ったように、一番歴史の古い三冠が今の俺には必要だ」

――「闘魂スタイル」と言っていたが?

▼中嶋「うん、闘魂スタイルだよ」

――それが出てきた背景は?

▼中嶋「俺の歴史。いいねぇ、若い時から見てたよ。この(チャンピオン・カーニバル優勝)トロフィーも」

――一人で乗り込むということ?

▼中嶋「今日も一人でしょ。何かないですか? もういいですか?」

――全日本以外にも出没する可能性はある?

▼中嶋「見ての通り俺はフリーエージェントだからね。(トロフィーをみやりながら)いいですねえ。今日、一つ動き出した中嶋勝彦から…目を離すな」

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