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11/3【GLEAT】4年9ヶ月ぶり復帰戦へ山村「すべて覆す」 対戦相手は同期・石田に決定

『G PROWRESTLING Ver.63 -BURN YOUR HEART-』東京・TOKYO FMホール(2023年11月3日)
12.30GLEAT Ver.7 山村武寛 対戦相手決定戦 ○石田凱士vs鬼塚一聖×

 鬼塚を振り切った石田が山村武寛復帰戦の対戦相手に決定。同期対決に向けて、石田は「、あの頃の俺やないから」とメッセージを送った。4年9ヶ月ぶりの復帰を前にした山村も「俺は必ず、すべて覆すためにやってきました。TDCホール大会、皆さんご期待ください」と観客の前で決意を口にした。

 山村はDRAGONGATE時代の2017年10月に首を負傷。2018年12月に復帰したものの、2019年4月のWRESTLE-1後楽園大会で再び首に怪我を負い、第三頸椎第四頸椎脱臼のため、長期欠場に追い込まれていた。そんな山村の復帰戦が12・30TDCホール大会に決定。4年9ヶ月ぶりとなる復帰戦の相手に名乗りを挙げたのが、山村と縁の深い石田と鬼塚だった。

 石田はDRAGONGATE時代の同期。2015年9月にシングルマッチで対戦して同日デビューしている。一方、鬼塚は山村の高校時代の同級生で、かつて#STRONGHEARTS時代には中国で寝食を共にした元盟友だ。

 山村が本部席で試合を見守る中、石田がゴング直後に仕掛けた。のっけから猛攻。いきなり垂直落下式ブレーンバスターで突き刺して、串刺しラリアットやランニングローキックでニアフォールまで追い込む。鬼塚が反撃を試みてもショルダースルーで場外まで投げ捨て、エプロンサイドを走ってのランニングローで胸板を撃ち抜いた。

 初のシングルメイン登場となった鬼塚も必死の場外ジョン・ウーなどで反撃に転じたが、石田は雪崩式ブレーンバスターですぐさま主導権を奪い返す。それでも鬼塚はど根性で立ち上がると、ロックボトムで食らいついた。石田の鋭い蹴りに被弾しながらも、鬼塚は必死のチョップなどで食らいつき続ける。逆水平を打ち返す石田に真っ向からバチーン!と競り勝って雄叫び。石田の反撃を受けても突進を続け、ジョン・ウー、スピアーと畳みかけて3カウントを迫った。

 石田も気持ちで引かない。胸板を突き出して咆哮する鬼塚にこれでもかとミドルキックを連打。バズソーキックも連続してぶち込んだ。粘る鬼塚はリストクラッチ式の裏投げで必死の反攻。カウンターのフランケンシュタイナーであわやの場面を作るが、石田はギリギリでキックアウト。最後はジャンピングハイキックからハーフタイガースープレックスにつなげて熱戦に終止符を打った。

 この結果を受けて、山村復帰戦の相手は石田に決定。「これが結果じゃ! 12月30日の山村の相手は、この俺・石田凱士じゃ!」と吠えた石田は「今日、この会場に来てるお前らは試合前、当たり前のように俺が勝つと思うとったやろ? でもや! 試合みてたら『もしかしたら鬼塚勝ってまうんやいか?』って思ったヤツもおったよな? でも残念! 勝ったのは俺やコラ! でも鬼塚、今日の気持ち入った闘い、毎回してたら、お前の今の立ち位置も少しは変わっていくかもな」と踏みつけながらも鬼塚にゲキを飛ばした。

 そして、試合を見守っていた山村に視線を向けると、「山村、12月30日はしっかり俺がお前に現実見せたるからな。こいつ(山村)がSNSで『練習してます』『12月30日しか考えてません』とか書いてても、そんなん俺には関係ないねん。お前が欠場していた4年9ヶ月! どれくらい差が生まれたか、しっかり分からせるからよ。言っとくぞ、あの頃の俺やないから。覚悟しとけコラ」と通告。リングを去っていく。また、敗れた鬼塚も「あんだけ言って、結果はこのザマや。何の言い訳もないよ。山村の復帰戦の間は石田凱士。以上」と山村に語りかけると、花道を下がっていった。

 リングに残った山村は「石田凱士も負けてしまった鬼塚一聖も、俺のために凄い試合してくれて本当にありがとう! 俺の復帰戦は石田凱士。俺はプロレスラーとして復帰するためにこのGLEATに入団させていただき、その時はまさか石田凱士が俺の復帰戦の相手を務めることになるとは、まったく思ってなかった。でも、こうしてリングで巡り会えて、俺はメチャクチャうれしく思います」と激闘を繰り広げた石田と鬼塚にメッセージ。そのうえで「俺が休んでる4年9ヶ月、さっき石田も言ったけど、確かにアイツはレスラーとしてどんどん階段を上がって次のステージに行った。でも、俺もただただ休んでたワケじゃないぞ。いろんなところでサバイバルして、それを乗り越えて、今ここに立ってるんや」と断言した。

 さらに、「12月30日、ただの復帰戦と思うなよ。すべてバッチリ仕上げて、このリングに、アイツの前に立つから。石田凱士、覚悟しといてくれや。いろんな否定的な意見ももらいましたけど、俺は必ず、すべて覆すためにやってきました。TDCホール大会、皆さんご期待ください。今日はありがとうございました!」と決意を吐露して大会を締めくくった。

 まるで何かに導かれるように、同日デビューの同期が復帰戦で激突。最前線で戦い続けている石田が現実を突きつけるのか。それとも山村が言葉通りにすべてを覆してみせるのか。

【石田の話】「おい、見たらわかるな? 今日勝ったのはこの俺や。鬼塚、リング上で言ったことがすべてじゃ。今日みたいな気持ちの入った試合、毎大会やれや。それとや。12月30日、山村の復帰戦。俺はファンのお前らが期待しているような試合するつもりまったくないから。あいつが欠場して4年9ヶ月、その差がどんなもんか。12月30日、TDCホールでイヤってほど見せつけてやるからな」

【鬼塚の話】「石田との試合が決まって、この1ヶ月間、12月30日の山村の復帰戦のことだけを最初は考えてたけど、今日が近づくにつれて、石田との試合そのものがどんどん楽しみになってきて、どんどん大事に思えてきて。でも、結果は見ての通りや。まあ、山村の復帰戦は石田凱士に決まったけど、俺は今日、デビューして初めてのシングルマッチでメインイベントや。初めてやったけど、石田がマイクで俺に言ったな。その戦いを普段から見せろやと? 石田凱士だけじゃなく、BGI、他のユニットだって、俺はまだまだやってやるぞ。確かに12月30日、山村の復帰戦は石田凱士や。ただ、鬼塚一聖、このままじゃ済まさんぞ。まだまだGLEATの上、そして自分のやりたいことを突き進むぞ」

【山村の話】「正直凄い試合だった。だからさらに俺の心にも火が点いた。俺もいろんなところでサバイバルして、乗り越えて今があんのや。12月30日、石田凱士、お前に俺の4年9ヶ月の集大成、すべてぶつけるから、覚悟しておけや」

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