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12/3【DDT】KO-D王者・上野が佐々木とドローもA単独首位、遠藤が飯野破って初白星

 『D王 GRAND PRIX 2023 in Shinjuku【DAY2】』が3日、東京・新宿FACEで行われ、KO-D無差別級王者・上野勇希が因縁深き佐々木大輔と30分時間切れドロー。遠藤哲哉は飯野雄貴を破って初白星を挙げた。

 上野と佐々木はかつてDDT UNIVERSAL王座を巡って抗争を繰り広げた間柄。11月22日の開幕直前会見では「酒はやめた」と言う佐々木に、上野が缶ビールを“誕生日プレゼント"。この駆け引きに佐々木は負けてビールを飲んでしまった。

 まずは佐々木が奇襲をかけ、足を徹底攻撃して主導権を握った。上野が反撃に移っても、セコンドのMJポーが介入してペースをつかませず。それでも上野が投げ捨てジャーマンを決めれば、佐々木も投げ捨てドラゴン・スープレックスで応戦。上野は場外へのムーンサルトアタック、フロッグスプラッシュと攻め込んだものの、木曽大介レフェリーと交錯。佐々木は木曽レフェリーをボディスラムで投げる暴挙で無法地帯を作った。

 すかさずポーが乱入してやりたい放題。代わりに松井幸則レフェリーが試合を裁くことになると、上野は必殺の「Jul.2」を見舞ったが、ポーがレフェリーの足を引っ張って3カウントを入れさせない。上野がポーをドロップキックで撃退し、BMEを繰り出したが、2カウントで返した佐々木はミスティカ式クロスフェースロックで捕らえた。何とか脱出した上野はドロップキック、ダルマ式ジャーマンで勝負に出たものの、3カウントは奪えず。佐々木がスピアーを叩き込んだところでタイムアップのゴングが鳴った。

 因縁対決は30分ドロー。それでも上野は勝ち点3でAブロック単独首位となり、「全勝目指しても、引き分けもある。勝つこともある。負けることもあるかもしれない。D王続いていくけど、僕の姿を見せていきます」と誓った。上野の次戦は12・9大阪大会での遠藤哲哉戦となる。

 一方で佐々木との決着戦も視野に。上野は「僕が上がりそうなとき、上がってるとき、いつでも目の前に現れるのは佐々木大輔。今日は引き分け。続きます。僕のチャンピオンとしての定めは次、佐々木大輔とやるとき、このベルトをかけてやるんでしょうか」とKO-D王座をかけての再戦を見据えた。

 1敗1分と厳しいスタートとなった佐々木は「上野! お前を地獄の果てに叩き落とすまで、俺はお前に3カウントもギブアップも許さない。このオッサンがKO-Dチャンプと渡り合えるって、お前は証明してくれたんだ。それは感謝する」と王者相手の痛み分けを前向きにとらえた。一方で3戦目へ向けて「次勝たなければ終わりだろ。次は(12・16福岡で)遠藤哲哉! 俺はこのD王で優勝できなかったら引退だ」との覚悟を示し、「遠藤、お前がこの佐々木大輔に勝ったら、その試合は俺の引退試合だ。俺にはもう後悔はない」と話した。

 同じAブロックで遠藤が飯野雄貴と対戦した。飯野のパワー殺法を受け止めた遠藤は10分過ぎに猛攻。ラリアット、旋回式ト―チャーラックボム、バーニングスター・プレスとたたみかけて3カウントを奪取。試合後、遠藤が握手を求めると、飯野も応じた。

 「やっぱりあいつはバケモノ。あいつの弱点はたぶんスタミナ面。爆発力はあるけど、そこの面で俺がまさってたのかな」と差を強調した遠藤。「俺と飯野は前にいたユニットが自分の意思に反して解散させられて。たぶん境遇が似てると思う。俺は勝手にシンパシー感じてる。あいつが生まれ変わった姿でここからどうなっていくのか」と意外な言葉を口にした。自身も秋山準のバーニング年内脱退もあって転機を迎える。「俺もバーニング引っ張っていく。今、高鹿(佑也)がケガして、秋山さんが抜けて、俺と岡田の2人体制。今日はこのくらいにしておこう」と思わせぶりに話した。次戦は12・9大阪大会。KO-D無差別級王者・上野と対決する。

 「残り3試合。全部勝利して絶対優勝する」。そう宣言した遠藤は「次(12・9大阪)、上野勇希。初めてだな。上野がチャンピオンで、俺が丸腰で。上野はすごいレスラーだけど、そう簡単には認めたくない。まだまだDDTには俺がいる。あいつに勝って、それを証明します」と王者撃破を予告してみせた。

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