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12/9【DDT】遠藤がKO-D王者・上野撃破でD王Aブロック首位タイ浮上

 『D王 GRAND PRIX 2023 in Osaka』が9日、大阪・アゼリア大正で行われ、遠藤哲哉がKO-D無差別級王者・上野勇希を激闘の末に破り、Aブロック首位タイに浮上した。

 D王GP初優勝を誓う遠藤は初戦でHARASHIMAに敗北。2戦目で飯野雄貴を破って初白星を挙げた。この日、三戦目でKO-D王者・上野と対決。場外でのハーフネルソンスープレックス、ラ・ケブラーダ、フロッグスプラッシュと猛攻を浴びた遠藤だったが、エプロンでのカナディアンデストロイヤーで応戦し、サスケスペシャルを放った。

 旋回式ト―チャーラックボムで追い討ちをかけた遠藤はバーニングスタープレスをヒザで迎撃されても、テツヤ・イン・ザ・スカイをさく裂。上野がドロップキックを連射し、サドンインパクト、ダルマ式ジャーマンの猛攻に出ても、小橋建太直伝のローリングケサ斬りチョップで応戦した。それでも上野が後頭部へのシャイニングウイザードを見舞ったものの、最後は遠藤がフォレストブリッジで丸め込んで3カウントを奪取した。

 遠藤が現KO-D無差別級王者を撃って2勝目。勝ち点を4に伸ばした。「上野勇希、お前はDDT最高の男だ。その上野からスリー取ったってことは俺が最高の男? KO-D無差別級が上野の腰にあるってことは、あいつが紛れもない最高の男だ。ただ俺はいつでも、そのベルト狙ってるぞ」と見据えた遠藤は「次、大阪では1・6、1・7に2連戦あります。D王優勝して最強の男で大阪に帰ってきます」と大阪のファンに誓って締めた。

 これで2勝1敗・勝ち点4でAブロック首位タイに浮上した。「チャンピオンから完璧な3カウント。この1勝はデカいぞ。上野に勝った試合の中で一番うれしい」と手応え十分の遠藤は「上野、間違いなく今のDDTで最高の男と思ってる。でも最強と言われたらどうだ? このリーグ戦で優勝した人間が最強。上野はまだまだ最強じゃない」とキッパリ。次戦は12・16博多大会の佐々木大輔戦で、「(11・12)両国でやられたから、その分も含めてあいつに勝ってD王優勝する」と宣言した遠藤は、“負けたら引退"を宣言している佐々木に「そんなの真に受けるな。俺が現実のものにしてやる。俺が勝ったら佐々木大輔引退だ」と引導を渡す構えを見せた。

 一方、上野は初黒星を喫し、勝ち点3止まりとなった。「とうとう負けてしまいました。僕が優勝しないと、D王は何も変わらないから。今日負けたから、遠藤さんとこのベルトをかけてやることもあるでしょう」と再戦を見据えた上野は「遠藤哲哉、俺がいるんだって証明する。そんなヤツがD王優勝して、ベルト獲ったらDDTは繰り返し。僕が新しく獲って、僕が進めて、伝えるものを変えて。遠藤さんがこのベルトに挑戦してきても、僕は絶対ベルトを渡さない。D王終わってません。優勝してみんなに伝えます」と巻き返しを誓った。

 同じAブロックでは、樋口和貞がブレークロースラムでHARASHIMAとの熱闘を制して2勝目。勝ち点4で遠藤と首位タイに並んだ。「一瞬。さすがに気が抜けない。耐えて。今日は俺の勝ち」と振り返った樋口は「このまま突っ走ります」と宣言した。

 Bブロックでは、ここまで3戦全勝の納谷幸男がKANONと対戦。コブラツイスト2.0で絞め上げられてレフェリーストップ負けを喫した。4戦目で土がついた納谷は12・24後楽園大会のMAO戦を残すのみ。「後輩だと思って、ちょっと一番楽かなと思って侮ってました。この借りは絶対返す」と雪辱を見据えたうえで、「優勝、一切あきらめてないんで、最後のMAOさん、必ず勝ちます」と誓った。

 全日本の斉藤レイは平田一喜と異次元対決。メガネをかけて踊りながら攻めるなど平田の土俵に乗ると、最後はダイビングボディプレスで3カウントを奪って2勝目をマークした。Bブロックは勝ち点6の納谷が首位で、勝ち点4のMAO、レイ、KANONが追走する形となった。

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