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12/25【DDT】1・3D王GP優勝戦へ会見 遠藤「僕のほうが強い」、納谷「あなたを殺しに行く」

 1・3後楽園大会の「D王 GRAND PRIX 2023」優勝決定戦へ向けた会見が25日、都内で行われ、遠藤哲哉、納谷幸男が出席。遠藤が「覇者揃いのAブロックを通過した最強のプロレスラーなので、僕のほうが強い」と断言すれば、納谷は「去年準優勝で、今年は優勝しかない。あなたを殺しに行く」と通告した。

 DDTシングル最強決定リーグ戦D王GPは12・24後楽園大会で公式戦全日程が終了。大混戦となったAブロックは遠藤が制し、Bブロックは納谷が突破。両者による優勝決定戦が1・3後楽園大会で行われることになった。

 どちらが勝利しても初優勝。遠藤は公式戦を振り返って「一番印象に残ってるのは昨日の樋口和貞戦」とし、「樋口とは毎回ハードな試合になるんですけど、ハードさのなかにも楽しさというか、そういうポジティブな感情がありまして。昨日も試合をやっていくなかでランナーズハイみたいな、プロレスラーズハイですかね。そこの域に達して、樋口和貞を倒すことができました」と充実感を漂わせた。また、HARASHIMA、佐々木大輔に敗れており、「D王優勝した暁には、KO-D無差別級のベルトも待ってると思うけど、その2人にリベンジすることも必要になってくるんじゃないかと思います」と雪辱を見据えた。

 「ブロック分けが発表された時点で、Bブロックは納谷幸男が上がってくるなと、なんとなく思っていました」という遠藤は「彼は体もデカいですし、もちろん強いプロレスラー」と納谷を評価。「納谷幸男というプロレスラーは日本人最高身長。体のデカさというギフトを持っているので。僕にないものはそこ」というように体格差で苦戦は免れられそうにないが、「ただ僕は圧倒的に練習量では納谷幸男を超えているので、そこが勝つポイントかなと」と攻略に自信。「僕は樋口和貞、覇者揃いのAブロックを通過した最強のプロレスラーなので、僕のほうが強いです」と豪語した。

 対する納谷は2年連続の決勝進出。今年こその優勝を狙う。「一番印象に残ってるのは斉藤レイ。お互いに全日本プロレス、DDTを背負って、どっちが強いのか決める戦いで、お互いに意地を張り合って、絶対に気持ちで折れたらダメだと思って。最後まで死ぬ気で立ち向かって勝てたというのが、優勝に向けて、一番気持ちで負けないという部分を再確認できたと思ってます」と振り返ったように対抗戦の図式で勝利したことがD王制覇へ向けた追い風となりそうだ。

 元KO-D無差別級王者の遠藤は高い壁となるのは確実。それでも納谷は「遠藤哲哉はすごい選手だと思います。でも俺は去年、上野勇希にD王決勝で負けて。今年1年、KO-D無差別級に挑戦するなど、いろんなことを経験して。去年より今年の俺は確実に強いです」と1年間の上積みを強調。「今まで自分の体を持て余してると、いろんなところから言われていたんですけど、ヘビー級レスラーの戦い方を火野裕士から学んで。今年1年、全日本プロレスに参戦したりなど、いろんなことを得て、ヘビー級のプロレスを確立した自負があります」と自信を深めており、「そのヘビー級のプロレスで遠藤さんを超えたいと思ってます。去年準優勝で、今年は優勝しかない」と言い切ってみせた。

 前日のマイクアピールの際、そしてこの日の会見でも納谷は遠藤のことを“さん付け"していた。これに遠藤が「遠藤さんじゃない。遠藤だって! さんを付けてる時点で、彼は自分を下に見ていますね」と苦言を呈した。「秋山さんがDDTに参戦し始めた頃、渡瀬(瑞基)に言った言葉なんです。渡瀬が試合でボロクソにやられて、リング上で『秋山さん、俺はあんたを絶対に超える』と言ったとき、秋山さんが『さん、付けんじゃねぇよ!』って言ったんですよ。その頃の渡瀬は何に対しても噛みついていたけど、ちょっとしたほころびが見えてしまった場面。秋山さんはプロレスIQが高いとよく言われるんですけど、その一瞬の場面でも僕のなかにすごく残ってた」という遠藤は「これってプロレスラーにとって大事なこと」との思いからあえて指摘したのだった。

 これを受けて納谷は「これが俺のやり方。前の団体にいたときから相手に対するリスペクトする気持ちを持て。そのうえで鬼となって相手を殺しに行け。そう教わってる」と反論。当然、優勝戦では容赦なく立ち向かうつもりで「だからこそ僕は相手に“さん"を付ける。でも試合では遠藤さん、あなたを殺しに行くんで。その気持ちでいます」と通告。悲願の初優勝にかける強い思いをにじませていた。

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