1/6【スターダム】上谷が熱闘ランブル制してワールド王座挑戦権奪取 王者・舞華は雪辱予告

『NEW YEAR STARS 2024 in KORAKUEN』後楽園ホール(2024年1月6日)
ニューイヤー・ワールドランブル ○上谷沙弥vs白川未奈×

　上谷が熱闘となったランブル戦を制して、3年ぶりとなるワールド王座挑戦権を獲得。迎え撃つ王者・舞華は地元凱旋で赤っ恥をかかされた雪辱を予告した。

　ワールド王座は中野たむが保持していたものの、左ヒザ負傷のために返上。昨年末の両国大会で新王者決定戦が行われ、すずを下した舞華が初戴冠を果たし、女帝時代到来を宣言した。そんな新王者の初防衛戦は2・4大阪大会。その挑戦者を決める10選手参加の時間差入場ランブル戦が行われた。

　元王者の奈七永(初代)、詩美(13代)、朱里(14代)のほか、昨年末の決定戦で敗れたばかりのすず、昨年はワンダー王座戦線での活躍が記憶に新しい上谷やMIRAI、さらに挑戦経験のあるメーガン、刀羅、白川もエントリー。壮麗を除く10人が赤いベルトに絡んだことがあるという誰が勝ってもおかしくない顔合わせとなった。

　朱里と詩美の元王者対決から試合はスタート。1分ごとに実力者がリングに飛び込み、そのたびに場内は熱を帯びていく。混戦の中で存在感を発揮したのがメーガン。次々と対戦相手をねじ伏せ、その無敵ぶりをあらわにする。非常事態に朱里と刀羅が共闘するも、メーガンは刀羅を返り討ち。それでも詩美と上谷のゴッデス王者コンビがメーガンをなんとかオーバー・ザ・トップロープに追い込んだ。

　エプロンの攻防でMIRAI、奈七永が姿を消し、残るは詩美、上谷、朱里、白川の4人に。激しい大技合戦が展開され、4人が大の字になると、場内は大きな拍手に包まれる。試合冒頭から戦い続けている朱里と詩美は真っ向勝負で競り合うと、もつれてエプロンに移動。なおも打撃戦で火花を散らす。詩美はこうもり吊り落としで叩きつけたものの、白川はそこを奇襲。2人を場外に蹴落として、脱落させた。

　残るは上谷と白川のみ。絶叫しながらエルボーを打ち合うと、その後も一進一退の攻防を繰り広げる。ロコモーション変型ノーザンライトスープレックスでペースを握ったかにみえた上谷だったが、白川はドラゴンスクリューで鎮圧すると、足4の字固めへ。一度エスケープを許しても、白川のヒザ攻めは続き、肩車の体勢から変型ドラゴンスクリューを繰り出すと、再び足4の字固めに捕獲した。

　しかし、上谷は執念で耐えきる。ならばと白川はフィギュア・フォー・ドライバーMINAで仕留めにかかるも、上谷はフランケンシュタイナーで切り返して必死の抵抗。裏拳に連続被弾したものの下がらず、コークスクリューキック、カミゴェ式フロントハイキックで活路を開く。そして、復帰後から使い始めた新技フェニックス・ストライク(ハンマーロック式エメラルドフロウジョン)がさく裂。白川を沈めた。

　上谷がワールド王座挑戦権を獲得。2021年3月に当時王者だった詩美に挑戦して以来、約3年ぶりに赤いベルト奪取のチャンスを掴んだ。「赤いベルトの挑戦権取ったぞ。最高のお年玉をありがとうございます」とマイクで叫んで喜びをあらわにする。王者・舞華と向かい合うと、「赤いベルトを初防衛戦で舞華は落とすことになる。赤いベルトのチャンピオンに相応しいのはこの私だ」と言い放った。

　舞華と上谷は2022年の5・5福岡大会で白いベルトを懸けて対戦。当時王者だった上谷がタイトルを死守し、舞華は地元凱旋興行でベルト奪取できなかった過去がある。舞華は「上谷、お前か! お前か。私がいいところでいつも目の前に立ってくるよね。まあ、いいよ。私、福岡で地元凱旋のタイトルマッチ、お前に負けて、家族の目の前で恥をかかされた」と自らそのことに触れると、「お前の言うお年玉、そんな軽いもんじゃねえぞ。2月4日、エディオン第1競技場、そこであの時の屈辱晴らしてやる」と今度は赤いベルトを懸けての雪辱を予告。一方、上谷も一歩も引かず、頂点に立つのはこの私、ゴールデンフェニックスだ!」と言い返した。

　「この私が必ず赤いベルトを巻いて、皆さんに最高の姿をお見せします」と観客に誓い、「誰が何と言おうと、私がスターダムだ!」の雄叫びで2024年最初の後楽園大会を締めくくった上谷。「赤いベルトは去年5★STARで欠場してから、ずっと外から見ることしかできずに、メチャクチャ悔しい思いをしてた、ずっと願い続けていたベルトです」と赤いベルトへの熱い思いを吐露すると、「今、舞華が持って、勢いつけてますけど、赤は巻いてますけど、私は舞華の下だとは思っていません。必ず私が赤いベルトを巻いて、あいつをぶっ倒します」と悲願のワールド王座奪取に向けて気合いを入れた。

【上谷の話】「ランブル、私が勝利して、赤いベルトの挑戦権獲得しました。赤いベルトは去年5★STARで欠場してから、ずっと外から見ることしかできずに、メチャクチャ悔しい思いをしてた、ずっと願い続けていたベルトです。今、舞華が持って、勢いつけてますけど、赤は巻いてますけど、私は舞華の下だとは思っていません。必ず私が赤いベルトを巻いて、あいつをぶっ倒します。見ていてください」