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1/7【ウナギ・サヤカ自主興行】ウナギが初の自主興行で大奮闘 鈴木&田中に完敗も…次なる野望は「ドーム進出」

『ウナギ・サヤカ自主興行 supported by AJPW 「殿はご乱心〜1番金星〜」』後楽園ホール(2024年1月7日)
○鈴木みのる&田中将斗vs小波&ウナギ・サヤカ×

 ウナギが初の自主興行で大奮闘。最後は鈴木&田中に完敗したものの、1日3試合を戦い抜き、アイアンマン王座まで奪取すると、「東京ドーム、目指してやろうか!」と次なる野望をぶち上げた。

 ウナギは2019年1月にプロレスデビュー。2020年からはスターダムで活躍していたものの、2022年10月から本人曰く“ギャン期"に突入し、他団体に活躍の場を移した。女子団体のみならず、男子レスラーとも積極的に対戦し、2023年にはZERO1の火祭りに参戦し、話題を博した。現在はKitsune世界王座、JTO GIRLS王座の二冠王に君臨している。

 ウナギはデビュー5周年に合わせて、貯金の約400万円を突っ込み、初の自主興行を後楽園ホールで開催。1230人(超満員札止め)の大観衆が見守る中、過酷な連戦に挑んだ。第1試合では彩羽匠と一騎打ち。さらに、第4試合では別人とされながら外見は激似のダーク・ウナギが魔軍団の保持する6人タッグ王座に挑戦。どちらも敗れたものの、事実上の3試合目となるメインでは小波と組んで、鈴木&田中の強力コンビに挑んだ。

 2試合分のダメージを引きずるウナギは、小波に先発を譲ったものの、果敢に鈴木の前に立つ。鈴木とは昨年5月にZERO1徳島大会での6人タッグマッチで対戦。脇固めでギブアップを奪われた因縁がある。真っ向からエルボーを浴びせるが、待っていたのは倍返し。鈴木のエルボーで打ち倒され、場外ではイス攻撃を食らうと、足関節の餌食になった。それでも必死に食らいつき、鈴木をフロントハイキックで蹴り倒して意地を見せた。

 ウナギはもはや限界寸前。それでも小波が鈴木&田中の猛攻を耐え抜いて体力を回復する時間を作る。そして、再びウナギが登場。昨年の火祭り公式戦で敗れている田中と対峙した。必死に反撃を狙うが、ブレーンバスターで投げ飛ばされると急ブレーキ。鈴木の厳しい攻撃には客席からブーイングも飛び、場内は「ウナギ」コールに包まれる。

 ウナギは小波とともにビンタ乱射で抵抗。ダブルのコードブレイカーで千載一遇のチャンスを開く。介入した田中のスライディングDを回避すると、継承したスライディングTANAKAを一閃。小波もジャンピングハイキックなどで援護射撃すると、ウナギは鈴木にフロッグスプラッシュを落とした。

 ようやくチャンスを掴んだかに見えたが、余力を残す鈴木は追尾式ロープワークで背後に回り込み、スリーパーに捕獲。田中はスライディングDで小波を場外に排除する。孤立したウナギはビンタを乱れ打ったものの、真っ向から受け止めた鈴木はビンタを一撃。一気にゴッチ式パイルドライバーで突き刺すと、ウナギはごう沈。ピクリとも動かず3カウントを聞いた。

 精根尽き果てたウナギが完敗。試合後、悔しさを爆発させたウナギは鈴木にビンタを叩き込む。それを受け止めた鈴木はウナギを抱きしめて健闘を称えた。場内は大歓声に包まれる。

 激闘を称え抜いたウナギと小波は抱擁。リング中央で座礼したウナギの前に、花束を持った大仁田厚がサプライズ登場する。大仁田は「僕は個人的に2023年のMVPはあなただと思ってます。いつも1人であなたは自分をプロデュースして、ここまでのし上がってきました。あなたは素晴らしい。1人の力がどこまで大きな団体に通じるかわかりませんが、僕は皆さんが応援してくれるウナギさんを日本一のスターにしたいと思います」と激励した。さらに、「いくらでも査定してくれてもいいから。2024年はぜひウナギvs大仁田の電流爆破をやりたいと思います。よろしくお願いします」とアピール。ウナギは「大仁田厚、お前を査定してやるよ」と言い返した。

 さらに、サプライズが続く。バックステージで黒潮TOKYOジャパンが保持していたアイアンマン王座がウナギのマスコットキャラクターであるステファンのぬいぐるみに移動していたのだ。ぬいぐるみがリングに持ち込まれると、ウナギはフォールして3カウントを奪取。疲労困ぱいになりながらも自主興行のエンディングで三冠王に輝いた。

 祝福されたウナギは感極まりながら「皆さん、ここまで来れました……。本当にありがとうございました!」と観客に感謝の言葉を送る。「私は1人でここまでやってきたつもりだった。でも、いつもいろんな人に、レスラーに、お客さんに、ずっと支えられてきました」と続けると、「なので、決めました。行くところまで一緒に付いてきてくれるよね? ちょうど横にさ、偶然にも、もっともっと大きな箱あるんだよね。東京ドーム、目指してやろうか!」と壮大すぎる野望をぶち上げた。観客も大歓声で後押しする。

 自主興行を無事走り抜けたウナギは「こんな時代だけど、こんな時代だから、もっともっとみんなで楽しいことやろうよ。そして、今日出てくださったプロレスラーの方々、本当にありがとうございました…とでも言うと思ったか! お前らな、もっと頑張らなかったら、来年呼ばねえからな。だから、お前らも死ぬ気でやれよ。その代わり、私もお前らの大切な日に必ず呼ばれるプロレスラーで、ウナギ・サヤカでいます!」とらしさ全開でアピール。そのうえで「皆様、私がプロレスラーとして最後の時を迎えるまで、ずっとずっとついてきてくださいとは言わない。最高に楽しい景色を見せてやるよ」と決意を新たに。最後に「ウナギカブキは終わらない!」と断言して、大成功に終わった自主興行を締めくくった。

 バックステージでは「去年1年を通して、たくさんの人に『スターになれ』と言われてきましたが、何となく違うなってずっと思ってて。そして、ある時、気がつきました。私はプロレスラーもお客さんも誰も蹴落とさずに、みんなを救うスーパーヒーローになります」と“スーパーヒーロー宣言"も飛び出した。「もうベスト興行出たんじゃないですか? 2024年。でも、これを塗りかえられるのは私しかいないので。もっともっと塗りかえます」とウナギ。初の自主興行で生み出した熱をさらに広げていくつもりだ。


【試合後のウナギ】

▼ウナギ「皆さん、楽しかったでしょ? 去年、スターダムをクビになって。でも、なんかマイナスなことは何も言いたくなかったし、ただただギャン期として、苦しかったプロレスを、みんなの楽しいプロレスに変えたいと思ってやってきました。本当に全てを失って、1人でやってきたつもりだったんですけど、当たり前なんですけど、プロレスは1人じゃできないし、本当にみんなの力で今日まで生きてきました。去年1年を通して、たくさんの人に『スターになれ』と言われてきましたが、何となく違うなってずっと思ってて。そして、ある時、気がつきました。私はプロレスラーもお客さんも誰も蹴落とさずに、みんなを救うスーパーヒーローになります。プロレスは誰かを蹴落として上がるものではなく、全ての人を救うヒーローになれると、この1年でたくさんの人に教えてもらいました。私がプロレスで、プロレスラーもお客さんも全ての人を幸せにするスーパーヒーローに必ずなります。まだまだ道は長いので、皆さん最後まで楽しむ準備しといてください。ウナギカブキは終わらない。ありがとうございました」

――1試合目からきつい試合が続いたが、改めて振り返ると?

▼ウナギ「ちょっと相手が過酷過ぎて。本当に何も覚えてないです。でも、それぐらい一番今日のリングを、そしてプロレス界を、世界を楽しんだんじゃないのかなと思います。プロレスは本当に1人ではできないので。こうやって取材しに来てくれる皆さんもそうですし、お客さんもレスラーも本当に1人もなくしてはできないし。これからもっと巻き込んで、大きな世界にしていくので、皆さん1人残らず、もっともっと大きな輪にして。あの時のプロレスの世界を、もう一度また新しい形で始めたいと思ってます。もうベスト興行出たんじゃないですか? 2024年。でも、これを塗りかえられるのは私しかいないので。もっともっと塗りかえます」

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