1/7【ウナギ・サヤカ自主興行】東郷&葛西の刺激的タッグ実現 大技リレーで快勝もアイアンマン獲りは失敗

『ウナギ・サヤカ自主興行 supported by AJPW 「殿はご乱心〜1番金星〜」』後楽園ホール(2024年1月7日)
○葛西純&ディック東郷vs黒潮TOKYOジャパン&阿部史典×

　東郷と葛西の刺激的タッグがウナギ・サヤカ自主興行で実現。黒潮&阿部も存在感を発揮したものの、最後は大技リレーで圧勝した。試合後、東郷が黒潮を丸め込んでアイアンマン王座獲りを狙ったが、これは失敗に終わった。

　ウナギ自主興行で東郷&葛西と阿部&黒潮が激突する異色のカードが実現した。葛西と東郷は長年日本プロレス界の最前線で活躍してきたが、直接絡んだ回数は数えるほど。全方位に話題を振りまいてきたウナギの興行だからこそ実現する刺激的な顔合わせとなった。

　お揃いのジャケット姿で入場した黒潮&阿部はテーマ曲「HELLO」を目一杯使い、アンコールにも応えて歓声を煽る。東郷&葛西が現れると、リングはさらに刺激的な空気に包まれる。明るいムードを切り裂くように、東郷&葛西は奇襲。黒潮組はジャケットを巧みに使って歓声を誘うも、東郷&葛西は動じない。葛西が荒々しく攻め立てれば、東郷はダーティなテクニックを駆使。百戦錬磨の2人が黒潮を代わる代わるに痛めつけた。

　黒潮がジャケットパンチを連発して東郷に一矢報いると、阿部が躍動。多彩な蹴り技でペースを奪う。だが、伊良部パンチを回避した東郷は流れるようにクロスフェイスに捕獲。さらに、葛西との連係を狙うが、阿部に避けられてこれは誤爆に。仲間割れを始めて押し問答を繰り広げると、スキを突いて黒潮がスワンダイブ式ミサイルキックを発射した。

　黒潮&阿部は葛西に照準。交互にジャケットパンチを叩き込む。さらに、バーブ佐藤レフェリーをたきつけて葛西を羽交い締めにさせると、同時ジャケットパンチを狙うが、葛西に避けられてレフェリーを巻き込んでしまい、リング上は無法地帯に。

　黒潮のスワンダイブ式ミサイルキックも阿部に誤爆すると、葛西は竹串を投入。東郷にも手渡し、同時に振り上げた。一度は黒潮&阿部に奪われながらも、すぐさま奪い返し、脳天に突き刺す。ここぞとばかりに、葛西が黒潮にリバースタイガードライバーを、東郷が阿部にペティグリーを同時に敢行。葛西はパールハーバースプラッシュを阿部に投下する。あうんの呼吸で動いた東郷が黒潮をクロスフェイスで分断すると、葛西はクロスアーム式スティミュレイションでダメ押しし、阿部を葬った。

　勝利者賞としてトマホーク(肉)30kgを東郷&葛西組に贈呈される。その直後、東郷がアイアンマン王座を奪い取ろうと、黒潮を丸め込むが、黒潮は間一髪でキックアウト。逆にトマホークのパネルを強奪し、脱兎の如く逃げ出していった。

　勝利した葛西だが、「おい、阿部とイケメン。あんなおいしいとこ取りの2人を組ませるんじゃねえよ。危ねえよ、あんなヤツら。俺っちも東郷さんも貧乏くじ引いたじゃねえか。俺ら、試合に勝ったんだよな。でも、全部持ってったんじゃねえか」とこぼすばかり。「次はウナギ・サヤカ自主興行、いつあるかわからねえけど、ぜひ呼んでくれ。そして、もうあの2人とはカード組むな、コノヤロー」と主催者のウナギに念押ししていた。

【葛西の話】「おい、阿部とイケメン。あんなおいしいとこ取りの2人を組ませるんじゃねえよ。危ねえよ、あんなヤツら。俺っちも東郷さんも貧乏くじ引いたじゃねえか。俺ら、試合に勝ったんだよな。でも、全部持ってったんじゃねえか。勝利者賞のトマホークまで持っていきやがったよ。次はウナギ・サヤカ自主興行、いつあるかわからねえけど、ぜひ呼んでくれ。そして、もうあの2人とはカード組むな、コノヤロー」


【試合後の黒潮&阿部】

▼黒潮「痛い! 痛い!」

▼阿部「でも、俺ら負けたのに、トマホーク持ってる」

▼黒潮「くれるって。だっておかしいじゃん。俺たちのほうが若いのに。肉食う量が違えよ。俺らT-Hawk30kgもらったけど」

▼阿部「トマホークです」

▼黒潮「トマホークか。そうかそうか。とにかくね、ウナギ凄いな」

▼阿部「いや、凄いですよ」

▼黒潮「こういうのをね、たぶんだけど、プロレスが上手いって言うんだろうな。ムチャクチャ奥深いこと言ってない?」

▼阿部「いや、メチャクチャ深いと思います」

▼黒潮「ウナギはプロレスの天才だよ。まあ、T-Hawkはもらうけど」

▼阿部「いやいや、トマホークです」

▼黒潮「半分こする?」

▼阿部「半分こにしましょう。(黒潮がパネルを半分にしようとすると)それは半分こって意味じゃないです。それは発泡スチロールを半分にしただけで。15kgと15kgが半分なんで」

▼黒潮「じゃあ、1回うちに送ってもらうわ」

▼阿部「それはダメです」