プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/14【スターダム】白川が岩谷直接ピン IWGP女子獲りへ「弱音吐くチャンピオンに任せられない」

『STARDOM in KORAKUEN 2024 Feb.1』後楽園ホール(2024年2月14日)
イリミネーションマッチ ○白川未奈&舞華&月山和香&ジーナ&HANAKOvs羽南&飯田沙耶&葉月&弓月&岩谷麻優×

 白川がIWGP女子王者の岩谷から直接ピンフォール勝ち。ベルト獲りへ弾みをつけた白川は「ファンに弱音吐くようなチャンピオンに団体は任せられない」と岩谷を批判した。

 新日本の2・23札幌大会で行われるIWGP女子選手権試合「(王者)岩谷vs白川(挑戦者)」の前哨戦として、両者が8人タッグマッチで激突した。白川はワールド王者・舞華、そして月山&ジーナ&HANAKOと1月末に新ユニット・E neXus V(イーネクサスヴィー)を結成したばかり。前哨戦として、岩谷率いるSTARSとイリミネーションマッチで激突した。

 先制争いからお互いを強く意識した岩谷と白川。ユニット同士の総力戦だっただけに、両チームの意地と意地がぶつかる接戦に。次々とメンバーが脱落する中、ワールド王者・舞華は岩谷に猛攻を浴びせてダメージを与える。その勢いのままに舞華が羽南を沈め、残るは岩谷&飯田と舞華&白川の4人に。

 白川は飯田のヒザ攻めに着手。飯田も必死の抵抗を見せるが、白川は雪崩式ドラゴンスクリューで動きを止めると、ヒザ裏への低空ドロップキックから足4の字固めへ。舞華が岩谷を分断すると、しばらく耐えた飯田もついにギブアップ。STARSで残るは岩谷だけに。E neXus Vは圧倒的有利な状況に持ち込んだ。

 舞華&白川相手に岩谷は孤軍奮闘。2人にエルボーを乱れ打つと、串刺し攻撃の誤爆を誘い、エルボーやソバットを突き刺す。舞華を場外に蹴散らすと、白川へのダイブ攻撃を狙ってコーナーへ。だが、急行した舞華が雪崩式ブレーンバスターでぶん投げると、白川はローリングエルボー、バックハンドブロー、インプラントDDTと怒とうのラッシュ。丸め込みで逆転を狙った岩谷だったが、3カウントは奪えず。飛び込んだ舞華が強烈なラリアットを2連続で振り抜くと、白川はフィギュア・フォー・ドライバーMINAで突き刺して、王者・岩谷から3カウントを奪った。

 白川が岩谷からピンフォール勝ち。最高の形で前哨戦を制した。マイクを持った白川は「札幌までもう少し。ゾクゾクしてきたよ。スターダムの歴史は岩谷麻優の歴史かもしれないが、だからこそだね。歴史をひっくり返す。そして、新しいスターダムを引っ張るのは白川未奈だ。23日、ギブアップでも今日みたいに3カウントでもいろいろ考えているけど、最後に立っているのはこの私。白川ウェーブを感じている?」と王者に投げかけた。

 フラフラの岩谷は、葉月に支えられながらマイクを手にすると、「白川未奈、今日は完敗。今日は負けたよ。今日は負けた。波に乗ってる。それは今日痛感した」と敗戦の弁。それでも「白川未奈、新しいユニットを作って、このベルトを巻いて、波に乗りたい。そんな気持ちは伝わったけど、でもこのベルト、IWGPの壁はまだまだ高いぞ。そんな小っちゃい波じゃこのIWGPは獲れないし、岩谷麻優の壁も乗り越えられないよ。2月23日、キッチリと岩谷麻優の壁、岩谷麻優の覚悟、それを味わわせてやる」と真っ向から言い返す。

 白川は舌戦でも一歩も引かなかった。創業者であるロッシー小川氏の契約解除でスターダムが大きく揺れる中、岩谷がSNSで弱音を吐いたことが一部で話題になったが、白川はそれに触れ、「全部その壁、ぶち壊してやるよ。ファンに弱音吐くようなチャンピオンに団体は任せられない」と痛烈に非難する。岩谷は「誰だってメンタル病む時はあるんですよ。アイコン岩谷麻優だって、たまには弱音吐いたっていいじゃん!」とぶっちゃけて拍手を浴びると、「でも、ご心配おかけして申し訳ありませんでした」と陳謝。「23日、また笑顔で会いましょう」と呼びかけた。

 E neXus Vの面々とリングに残った白川は「私はどんな時も明るく貪欲に進むよ。それが白川未奈だからね。23日に政権交代だよ、岩谷麻優。そして、23日、私はIWGP女子のチャンピオンになる。そして、ワールド・オブ・スターダムチャンピオンの舞華とベルトを並べて、E neXus Vが世界へアテンドしていきます。お楽しみに」と“政権交代"に自信を示した。

【試合後の舞華&白川&HANAKO】

▼HANAKO「おい、羽南、飯田。あんたらさ、17日さ、NEW BLOODタッグの防衛戦らしいな。うちらはさ、あんたらのベルトが欲しいねん。今日で終わりちゃうから、待ってろ」

▼白川「今日はE neXus Vが勝利ということで、岩谷麻優に勝った。スターダムに来て、どうやら私、岩谷麻優が試合のことで唯一怒ったレスラーらしいんだよね。スターダムに来たときは本当にいろんなこと言われて、叱咤激励いただいて反省したよ。反省した。だから今がある。そこから3年、4年弱経って、スターダムが今混とんとしてる中、これは私の気持ちを言わせてもらう。私はファンに心配をかけるのが何より嫌だから。弱音を吐くようなチャンピオンには団体は私は任せられない。私にはファンを心配させるという気持ちが理解できない。私は必ず岩谷麻優を倒して、E neXus V、そして素晴らしいスターダムを世界にアピールしたいと思います。私はその覚悟で臨みます」

▼舞華「いいじゃない、みんな。みんなの夢や目標があって、若手二人も夢があって、ジーナもシンデレラトーナメント、絶対にチャンピオン獲ると私は信じてる。そして白川、必ずベルトを獲ってくると私は信じてる。私たちでスターダムを世界一の団体にする。E neXus Vが世界一なんだよ。みんな、よーく見とけよ。お前たちの想像、超えてやるよ」


【試合後の岩谷&羽南&飯田&葉月&弓月】

▼岩谷「今日はキッチリ3カウント取られてしまった。しかもSTARSの心強い仲間がいるのに自分が最後に負けてしまった。シンプルに悔しいし、やっぱダメージもメチャクチャあるけど、やっぱり自分はIWGPのチャンピオンとしてスターダムの、いや女子プロレスのアイコンとして、このIWGPのベルトをもっともっとこの手で輝かせていきます」

▼飯田「うちはうちで、こないだの豊橋で月山&HANAKO、このベルト(NEW BLOODタッグ)を狙ってるって。その次の試合、当然ヤツらの成長なんて微塵も感じなかったわけだけど、それより17日、後楽園ホール大会。こっちはちゃんよたと桜井、防衛戦が控えてるわけ。11日、ふじさんめっせで私は前哨戦当たったわけだけど、貴婦人じゃない、本来の狂いに狂った桜井と当たるのと、ちゃんよた、待ちに待ったお前との戦い楽しみにして、このベルトを守る」

▼羽南「ちゃんよたは絡んだことないんですけど、ツイッターでいろいろスターダムもあって、NEW BLOODの趣旨というか、それがあいまいになってるんじゃないかみたいなこと言ってましたけど、私たちが持っている限り、そんな趣旨がブレることなんてないし、この若手の力をスターダムの本戦で見せたいと思います」

▼葉月「ジーナ、静岡での借りは今日返せた。けど、これで1対1、お前とはこの先もまだまだやり合いたい。そして舞華、うちを場外に投げたよな。次はうちが舞華を場外に投げ捨ててやる。覚悟しとけ」

▼弓月「フューチャーとか、こうやって負けが結構続いてて、自分的にも悔しい結果しか今のとこ出せていないので。次の大会では必ず勝利して終わりたいと思います」

▼葉月「17日、コグマ復帰があるし」

▼羽南「そうですね」

▼葉月「このあとも、こもも(向後桃)が復帰、ゆっくり治療して戻ってくる準備を整えてるから。しっかりSTARS大復活お楽しみに」

プロ格 情報局