プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/19【新日本】超新星ドラダがハイレベル空中殺法で観客魅了 大団円でFANTASTICA MANIA終幕

『NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2024』東京・後楽園ホール(2024年2月19日)
○マスカラ・ドラダvsストゥーカ・ジュニア×

 超新星ドラダがハイレベルな空中殺法を連発して観客を魅了。最後も華麗なシューティングスタープレスでストゥーカを撃破した。試合後は出場選手がリングに集結。ドラダが「ミナサン、アイシテマス。マタライネン。サヨナラ」と再会を誓い、大団円でFANTASTICA MANIAは終幕となった。

 2年連続の開催となったFANTASTICA MANIA最終戦のメインはドラダとストゥーカの一騎打ち。今回が初来日となった“2代目"ドラダは昨年の6月、アレナ・メヒコで行われたCMLLデビュー戦でエル・デスペラードを下した超新星。過去に何度もFANTASTICA MANIAに参戦してきたベテラン・ストゥーカを相手に、ハイレベルな空中殺法を連発した。

 ドラダはコーナーを駆け上がってのプランチャで先制を狙ったが、ストゥーカはセコンドへの誤爆を誘うと、ラフ殺法を駆使して主導権。荒々しく攻撃を重ね、ブーイングを気にせず、ドラダのマスクを引き裂いた。

 コーナー金具への衝突から逃れたドラダは、華麗な身のこなしを連発して、逆にストゥーカを激突させる。ステージ席からの実況席越えトペコンヒーロ、ファイヤーバードスプラッシュなど得意の空中殺法で流れを掴んだ。負けじとストゥーカも雪崩式ブレーンバスター、前転ネックブリーカー、垂直落下式ブレーンバスターと大技ラッシュで応戦。1455人(札止め)の観衆が集まった場内はさらに熱を帯びていく。

 ドラダは変型コルバタや捻りを加えたケブラーダ、トルニージョで飛びついてのアームホイップなど独創的な動きで日本のファンを魅了。体格差をものともせずに、ストゥーカとチョップ合戦を繰り広げ、闘志も見せつける。ストゥーカもパワー全開で応戦。場外ではテーブルクラッシュに追い込むと、捨て身の鉄柱越えの反転式ボディアタックを放ち、間髪入れずにトルペドスプラッシュで勝負に出る。

 しかし、ドラダはギリギリでキックアウト。コーナー金具への自爆を誘ったドラダは、ストゥーカを肩車し、その体勢から変型ダイヤモンドカッターを繰り出す。そして、必殺のシューティングスタープレスへ。華麗な一撃でストゥーカを沈めた。

 初来日ながらハイレベルな空中殺法で大きなインパクトを残したドラダが、最終戦のメインを制した。マイクを持つと、「ミナサンコンバンハ。ワタシハ、マスカラ・ドラダデス」と日本語であいさつし、大きな拍手を巻き起こす。スペイン語で「皆さんの応援にとても感謝しています。でも今日の対戦相手について特別な思いを伝えさせてください。彼は私の100%の力を引き出してくれた。だから彼に感謝している」とストゥーカへの感謝を口にすると、2人は握手と抱擁を交わした。

 さらに、ドラダは「観に来てくれた全ての方に感謝します。それから私や若手の力を信じてくれる新日本にも感謝しています。もちろんCMLLにも。ありがとう」とアピールすると、最後に日本語で「ミナサン、アイシテマス。マタライネン。サヨナラ」と再会を誓った。

 その後、出場選手がリングに集結。記念撮影が行われる。この時ばかりはリンピオもルードも、新日本もCMLLも関係なく、選手たちは健闘を称え合った。CMLLのルチャドールたちは別れを惜しむように客席に手を振る。場内も割れんばかりの拍手に包まれ、大団円で今年のFANTASTICA MANIAは終了となった。

 「とても幸せだ。俺のような若手の才能を信じてくれる新日本に感謝の気持ちを表したい。日本に来れて本当に良かった。そして重ねてきた努力が身を結び、自分のルチャが日本のファンに喜んでもらえたことが何より嬉しい」と充実した初来日を振り返ったドラダ。「『FANTASTICA MANIA 2024』を観に来てくれた全てのファンに感謝しているよ。これで最後じゃないから。また会おう、ハポン!」と再来日を予告した。

プロ格 情報局