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2/20【全日本】初挑戦ジュン奮戦も“××スタイル”中嶋が三冠王座盤石V4、安齊名乗りで奪還約束

『エキサイト・シリーズ2024』後楽園ホール(2024年2月20日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○中嶋勝彦vs斉藤ジュン×

 急きょ至宝ベルト初挑戦を果たしたジュンが肉薄したものの、“××スタイル"中嶋が三冠ヘビー級王座V4。盤石の王者に安齊が挑戦を表明し、全日本ファンに至宝奪還を約束した。

 当初、斉藤レイが三冠王者・中嶋に挑む予定だったが、「右肩関節脱臼」のため欠場。代わりに兄・ジュンが名乗りを上げ、急きょ三冠初挑戦を迎えた。

 セコンドについた弟の無念も背負ってジュンは出陣。対する中嶋はバスローブの背中の2文字を“××"で覆い隠して登場した。ローキックを多用する中嶋が足攻めを展開すれば、ジュンはショルダータックルで吹き飛ばすなどパワー殺法で応戦。ならばと中嶋はミドルキックで蹴りつけ、サッカーボールキックを乱れ打った。

 負けじとジュンはチョークスラムで逆襲。ブレーンバスター合戦を制した中嶋が再びローキックを連打して足攻めに出ると、ジュンはノーザンライトボムを押し潰して決めさせず。互いに馬乗りになって殴り合う原始的な攻防を展開し、中嶋が腕ひしぎ逆十字固め、三角絞めで絡みついても、ジュンはパワーボムで叩きつけて逃れた。

 大歓声の中、ジュンはスピアー、チョークスラムで一気呵成に攻め立てた。中嶋がフランケンシュタイナーで逆転を狙ってもジュンはキックアウト。レイばりのアイスバインを叩き込むと、ジュンコールの中、サイコブレイクを狙った。が、投げを打って食い止めた中嶋が強烈な張り手を一閃。すかさずノーザンライトボムで突き刺して3カウントを奪った。

 ジュンが三冠獲りにあと一歩と迫ったものの敗北。中嶋が4度目の防衛を果たした。青柳を破っての戴冠以来、防衛戦で宮原、芦野、そしてこの日のジュンと全日勢をことごとく返り討ち。その座を盤石とした王者は「全日本プロレスのリングで精一杯の俺の……××(バツバツ)スタイルを思いっきりぶつけられた。斉藤ジュン、レイ、斉藤ブラザーズありがとう」と称えた中嶋は「斉藤ブラザーズのDOOMスタイル、そして俺の××スタイル、一緒に組んだらいいと思わないか? まあ、返事はいいよ。今すぐじゃなくても。でも、俺はその答えを待ってるよ」とまさかの共闘ラブコールを送った。

 斉藤ブラザーズが拒否を意思表示して去っていくと、中嶋の前に安齊が現れた。「俺は全日本プロレスが大好きです。そして、全日本を見てくれて、応援してくれる皆さんのことも大好きです。だからこそ、全日本を見に来たみんなには笑顔で帰ってほしい。そのために中嶋選手、俺がそのベルト…いや、全日本の俺たちでそのベルトを取り返します。俺に挑戦させてください」と表明。中嶋も「諏訪魔を連れて2対1でやろうか? 俺はどっちでもいいぞ。お前の力で俺の首、かっ切ってみろ」と受諾し、両者による三冠戦が決定的となった。

 両者は昨年のNOAH8・19札幌大会におけるN-1 VICTORY公式戦で対決し、中嶋が勝利。全日本に舞台を移し、至宝ベルトをかけての再戦に臨むことになる。安齊は「1個だけみんなと約束したいです。いつどこで試合が組まれるかわからないけど、必ず俺がベルトを獲り返すので。その時は皆さん、ぜひ会場に応援しに来てください」と全日本ファンに約束。「そして、エキサイトシリーズ、今日始まったばっかりです。これからもNew Period、俺と本田が全日本プロレス盛り上げていくので、ぜひ皆さん、これからも全日本プロレスを、そして、俺のことを見ててください」と誓って締めた。

【試合後の中嶋】

▼中嶋「リング上で言った通り。(しばらく沈黙すると)何が聞きたい?」

――××スタイルについては?

▼中嶋「そんなことが聞きたいの?」

――その理由は?

▼中嶋「理由? 使っちゃいけないっていうから、×を付けただけだよ。使っちゃダメなんでしょ。リング上で言った通り、俺は明るく激しく楽しい全日本プロレスで元気にバカに戦う。この俺が、××スタイルのこの中嶋勝彦が現三冠王者だ。いつ何時でも全日本プロレスの挑戦を俺は受ける」

【試合後のジュン、レイ】

▼レイ「ジュン、大丈夫か? おい」

▼ジュン「フ○○ク! 中嶋勝彦、リングでゴチャゴチャ言ってたが、俺たち斉藤ブラザーズは絶対のタッグ屋だ。お前は斉藤ブラザーズが必ずDOOMしてやる」

▼レイ「リング上に必ず復帰してやるぜ! 楽しみにしてろ。フォー!」

【安齊の話】「今、リング上で言ったことが全てです。俺は全日本が大好きで、全日本のことを好きでいてくれるファンの皆さんのことも心から大好きです。その人たちに笑顔で帰ってもらうために、俺は必ず中嶋勝彦から三冠ベルト獲り返します。それがみんなとの約束だと思ってます。ぜひ、これからも俺のことを見ていてください」

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