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2/24【新日本】内藤がSANADA返り討ちでIWGP世界ヘビーV1 オカダと直接別れ「またどこかで会おうぜ」

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』北海道・北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2024年2月24日)
IWGP世界ヘビー級選手権試合 ○内藤哲也vsSANADA×

 内藤が1ヵ月ぶりの再戦でSANADAを返り討ちにし、IWGP世界ヘビー級王座初防衛。この日を最後に新日本を去るオカダ・カズチカと試合後のリング上で向き合い、「またどこかで会おうぜ」とメッセージを送った。

 内藤は1・4東京ドーム大会でSANADAを破り、IWGP世界ヘビー級王座を奪取。試合後、EVILの襲撃を受けたが、試合に敗れたSANADAが救出した。翌日の墨田大会でSANADAが「SANADAと内藤哲也が最前線で試合できるのは今しかないんで、もう一回戦っていただけませんか?」とリマッチを要求すると、内藤は「“借り"を返せる」と受諾。L・I・JvsJust 5 Guysによるシングル5番勝負の大将戦として、1ヵ月半ぶりの再戦が実現した。

 先手を取ったのは内藤。エプロンに乗せたSANADAを場外へのDDTで突き刺して大ダメージを与えた。すかさず得意の首攻めで試合を支配。変型ネックブリーカーでSANADAを悶絶させ、リングアウト寸前に追い込む。SANADAは低空ドロップキックを連発し、プランチャを放ったものの、TKOを阻止した内藤が各種ネックブリーカーで首に攻撃を集中した。

 SANADAも場外で放った後頭部へのドロップキックで内藤を鉄柱に激突させてようやく流れをつかんだ。雪崩式変型ネックブリーカー、ネックスクリューとお株を奪う首攻めを展開。Scull Endで捕らえたが、内藤はギブアップしない。ラウンディングボディプレスをヒザで迎撃すると、バックエルボー乱打、雪崩式フランケンシュタイナーと得意技を連発。コリエンド式デスティーノが不発に終わっても、SANADAが仕掛けたTKOをデスティーノで切り返した。

 内藤は再びバックエルボーを乱打し、デスティーノを狙うものの、SANADAも決めさせない。デッドフォール、シャイニングウィザードを阻止されても、ローリングエルボーを叩き込み、TKOもさく裂。ラウンディングボディプレスを発射した。内藤もデッドフォールを食い止め、コリエンド式デスティーノで逆襲。SANADAが延髄斬り、シャイニングウィザードで応戦しても、デッドフォールは決めさせない。スイングDDTからのフロントネックロックで捕らえ、掟破りの逆デッドフォールも決めた。

 意地のSANADAもシャイニングウィザードを後頭部に突き刺して最後の逆襲に出る。正面からもシャイニングウィザードをぶち込み、一気にデッドフォールに持ち込もうとしたが、かいくぐった内藤が電光石火のスイング式首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 内藤が接戦の末、SANADAを返り討ちにし、IWGP世界ヘビー初防衛。3勝2敗でJ5Gとの対抗戦勝ち越しも決めた。内藤コールの中、マイクを持った内藤はファンに来場を感謝すると「今日の札幌大会でこのリングを離れる男がいるわけで、2007年8月、その男が初めて新日本プロレスのリングで試合をした相手が俺。その俺に何も言わずにこのリングを去ろうとは。オカダ、寂しいぜ」と実況席のオカダを見やった。

 そして「新日本プロレス『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』札幌大会最後の締めはもちろん、BUSHI、ヒロム、鷹木、ティタン、陽太・イ・内藤。ロス・インゴベルナブレース! デ! ハ! ポン!」と札幌のファンと1年ぶりに大合唱。しかし、これで終わらなかった。無言でオカダをリングに呼び込む仕草をみせたのだ。呼応したオカダも実況席から立ち上がってリングイン。内藤と向き合った。場内が大きく沸く中、内藤は右の拳を突き上げ、L・I・J流グータッチを呼びかけた。それまで笑顔だったオカダも表情を引き締め、呼応しようとしたものの、内藤はツバを吐きかけてから襲いかかった。

 オカダも即座に対応し、ドロップキックの構え。これをスカされても、レインメーカーを仕掛けた。かいくぐった内藤はリングに寝そべって拳を突き上げる得意のポーズ。リングを降りたオカダが笑顔で拳を突き上げると、リング上の内藤も拳を突き上げて呼応した。

 新日本を去るオカダとの別れを惜しむようにリングで対峙した内藤。やはりオカダの存在は特別のようで「凱旋帰国後のオカダの活躍がなければ俺が挫折することはなかったでしょう。でもその挫折があったからこそ、たくさん悔しい思いをして悩んでメキシコに行ってロス・インゴベルナブレスに出会ったわけで。そういった意味で俺はオカダに感謝してるよ」と話し、「オカダ、またどこかで会おうぜ。カブロン!」とメッセージを送った。

 自身はこれからも新日本の中心であり続ける。3月のNEW JAPAN CUP覇者を4・6両国大会で迎え撃つつもりで「敗者エントリー禁止マッチ、俺の要求は通らなかったから、SANADAは普通に出場するんでしょ。なら、そこで優勝してまた俺の前に立ってくれよ」とSANADAにエールを送った内藤は「結果はまた俺の勝ちになってしまうけどね」と豪語してみせた。

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