プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/3【ZERO1】星野負傷でヒロムが不本意勝利 大谷戦熱望で「このリングに上がる理由できた」

『破壊・創造・誕生〜プロレスリングZERO1・23周年記念大会〜』後楽園ホール(2024年3月3日)
○高橋ヒロムvs星野良×

 星野が試合中に負傷し、ヒロムがわずか3分弱で不本意勝利。“願い事"として大谷晋二郎との対戦をアピールしようとしていたことを明かしたヒロムは、星野との再戦やZERO1ジュニア勢との激突に前向きな姿勢を示し、「このリングに上がる理由ができた」と宣言した。

 昨年の天下一ジュニアトーナメントを制した星野は、恒例となっている優勝者が神龍に叶えてもらう“願い事"として「新日本プロレスと戦いたい」をぶち上げた。叶うのを待たずに、今年2月に新日本プロレス後楽園大会を訪問し、ヒロムに一騎打ちを直談判した。星野は昨年、ヒロム提唱で開催された『ALL STAR Jr FESTIVAL』に出場していたこともあり、ヒロムは対戦を快諾。23周年記念大会でシングルマッチが実現したが、試合はまさかの展開となった。

 余裕を漂わせるヒロムがショルダータックルを連発して先制。反撃に出た星野はケブラーダを敢行したものの、体が流れてしまいクリーンヒットせず。着地に失敗した星野は左足を痛めて立ち上がれない。先にリングに戻ったヒロムが待ち受ける中、セコンドについた北村彰基がタオルを投げ込み、3分弱でヒロムのTKO勝ちとなった。

 星野はセコンドの肩を借りて、足を引きずりながらリングをあとに。試合後、エプロンに陣取ったヒロムに北村と井坂レオが詰め寄ってにらみ合う。ヒロムは客席に頭を下げると、「大丈夫。信じて待ってろよ。なにムキになってんだよ。ムキになったんだったら来いよ」と北村たちを挑発した。

 マイクを持った北村は「一番悔しいのは星野かもしれない。でも、それ以上に俺らも悔しい思いをした」と感情をあらわにし、「次は自分たちの手であなたの前に立って見せます。それまで待っててくださいとは言いません。今すぐにでも俺はあなたの前に立ってみせます」と言い放った。

 受け止めたヒロムは「焦らなくて大丈夫だから。一番悔しいのは星野だろ。俺は今日、星野選手をガッツリ倒して、神龍にお願いしようと思ってんだよ。でもな、できなくなっちゃったな。俺の願い事は……『新日ジュニアの礎を築いた大谷晋二郎選手と戦うこと』だったんだよ」と明かし、「このリングで思いっきり星野選手に勝って、それを宣言したかったんだ。今でも思ってるんだ。言いたいよ。言いたいけど、こんな勝ち方じゃ神龍はお願いを叶えてくれないだろ。だから、このリングに上がる理由はできた。俺に勝てるぐらい強くなっておけ、2人とも」と返答した。

 ヒロムは試合前に「星野に勝ったら願い事を叶えてもらえる神龍の権利をもらう」と予告していたが、それは持ち越しに。「星野選手、またやりましょう」とリングから星野にメッセージを送ったヒロムは「その時に改めて願い事を言わせてもらいます。そう、大谷晋二郎選手と戦うことは俺の願いだ。でも、まだ言わない。ハッキリとは言わない。だが、それが俺の願いだ。言っておくよ」と改めて思いを吐露した。

 バックステージでもヒロムは「星野選手の気持ちも俺はよくわかるよ。俺だって凄い怪我してたから。相手の気持ちもわかるし、自分自身の気持ちもわかる。だから、これはやっぱり改めて、もう1回。2023年天下一ジュニアの神龍はまだ願いを叶えてないわけだから、このクリスタルボールを懸けて、もう一度俺とやろうよ。願いでもなんでもないよ。これは実現させなきゃいけないことだ」と星野との再戦を約束。北村らZERO1ジュニアとの対戦についても「高橋ヒロムとやってこそレスラーとしての価値が上がる。そう思ってくれるなら嬉しいよ。ありがとう。大丈夫。俺は絶対どこにも逃げないから。待ってるから。大丈夫。安心して、強くなって、ゆっくりと俺に向かってきてください」と前向きな姿勢を示した。

 さらに、「いやあ、つらい。きついよ。苦しいよ。嫌だね、こういうのは。でもさ、こういう時こそ元気出さなきゃダメだよね」と語ったヒロムは「俺、思ったよ。今日、入場して高橋ヒロムが来るのに、お客さんの数がやっぱり少ないよね」と指摘。「やっぱりプロレス界に1人圧倒的なスターがいるだけで全団体が潤うんだよね。俺はそういう男になりたいと思ったよ。改めて全団体、超満員札止めにしてこそ、本物の圧倒的なスターなんだなって、そう思いました。俺が目指すところはそこかな」と気持ちを新たにしていた。


【ヒロムの話】「(クリスタルボールを見つけると)触らないでおくかな。つらいね。いやさ、毎回覚悟して上がってるよ。何度も言ってるよ、こんな話。俺自身、覚悟してるし、対戦相手も覚悟しているだろうし。でも、何度経験してもさ、嫌だよね。嫌だよ。せっかく来てくれたお客さんにも申し訳ないし、つらいよね。もちろん神龍への願い事は決めてたよ。そうだよ。リング上でも言ったよ。まだ願いを叶えるようには神龍にはお願いしてないけど、俺のお願いは『新日ジュニアの礎を築いた大谷晋二郎選手とリングの上で戦うこと』。それを叶えてもらう予定だった。でも、言えねえよな。神龍に出てきてくれなんて言えねえよ。そりゃ出てこないだろ。あの試合、あの結果じゃ納得しないだろ。叶えてもらえるものも叶えてもらえないよ。わかってる。星野選手の気持ちも俺はよくわかるよ。俺だって凄い怪我してたから。相手の気持ちもわかるし、自分自身の気持ちもわかる。だから、これはやっぱり改めて、もう1回。2023年天下一ジュニアの神龍はまだ願いを叶えてないわけだから、このクリスタルボールを懸けて、もう一度俺とやろうよ。願いでもなんでもないよ。これは実現させなきゃいけないことだ。このリングに上がる理由がまだできた。またできました。それだけです。復帰戦がいいのかな。もっとあとのほうがいいのかな。それは任せます。星野選手のやりたいタイミングで、俺は必ずこのリングにもう一度来るから待っててください。それから、いたよね。ZERO1ジュニア、俺に向かってきた2人がいたよね。いいよ。いいじゃん。高橋ヒロムに向かう、高橋ヒロムとやってこそレスラーとしての価値が上がる。そう思ってくれるなら嬉しいよ。ありがとう。大丈夫。俺は絶対どこにも逃げないから。待ってるから。大丈夫。安心して、強くなって、ゆっくりと俺に向かってきてください。いやあ、つらい。きついよ。苦しいよ。嫌だね、こういうのは。でもさ、こういう時こそ元気出さなきゃダメだよね。俺思ったよ。今日、入場して、高橋ヒロムが来るのに、お客さんの数がやっぱり少ないよね。まずそもそも、これは触れていいのかわからないけど、ZERO1なのか、栃木プロレスなのか、それすらもあまりよくわからなかったよ。だって、チケットがどういう動きしているのかなって見る時もさ、栃木プロレスってやっても出てこないんだもん。ZERO1とやってさ、出てこないところもあったよ。だからさ、どうやってチケットを取っていいかわからないなんて迷った人もいるんじゃないのかな。栃木プロレスなのか、ZERO1なのかわからない、俺みたいな人がいたんじゃないかな。でもさ、やっぱりプロレス界に1人圧倒的なスターがいるだけで、全団体が潤うんだよね。俺はそういう男になりたいと思ったよ。改めて全団体、超満員札止めにしてこそ、本物の圧倒的なスターなんだなってそう思いました。俺が目指すところはそこかな。とりあえず、星野選手、この2023年、天下一ジュニアの神龍を懸けて、もう一度この俺と戦ってください」

【北村&井坂の話】

▼北村「この結果、誰も望んでないだろ? 確かに星野が高橋ヒロム選手に自分から行動を移して、新日本プロレスの会場に行って、今日の試合を直訴したんだ。そんな星野の姿を見てたら、俺たちも黙ってはいられなかったよ。一番悔しいのは星野かもしれない。でも、俺らも一緒のZERO1ジュニアだ。ZERO1ジュニア背負ってんだ。また高橋ヒロム選手がリングに上がる理由ができたんであれば、次は星野じゃない。北村彰基もいる。井坂レオもいる。まだまだZERO1ジュニアもいるぞ。次は星野に試合をさせねえ。みんなで高橋ヒロムの対戦を奪い合う気持ちで戦っていくしかない」

▼井坂「アクシデントがあったかもしれない。星野さんが自分で掴み取ったチャンスがこんな結果になるのは、本当に星野さんは悔しいと思うけど、俺だって高橋ヒロムの前に立ちたいんだ。俺だって高橋ヒロムと戦いたいんだ。後出しになったかもしれない。でも、俺も絶対に負けない。強くなれって言われた。高橋ヒロムと戦える、勝てるぐらい強くなって、もう1回高橋ヒロムの前に立ってやる」

▼北村「まだまだ俺らもこんなところで止まっていちゃいけない。もっともっとZERO1ジュニア、強くなっていくぞ! やってやろう! やってやる!」

▼井坂「絶対やってやるよ!」

プロ格 情報局