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3/7【新日本】フィンレーがTJP粉砕でNJC制覇へ豪快始動 IWGP世界&GLOBAL王座奪取予告

『NEW JAPAN CUP 2024』東京・後楽園ホール(2024年3月7日)
1回戦 ○デビッド・フィンレーvsTJP×

 フィンレーが奮闘したTJPを粉砕し、NEW JAPAN CUP制覇へ向けて豪快始動。優勝の先に、IWGP世界ヘビー級王座奪取のみならず、IWGP GLOBAL王座奪回も見据えた。

 昨年のNEW JAPAN CUP1回戦で衝撃のBULLET CLUB加入を果たし、その勢いのまま決勝まで勝ち上がったフィンレー。最後はSANADAに敗れて準優勝に終わったが、今年は当然、初優勝を見据えている。ましてや、2・23札幌大会でニック・ネメスに敗れ、IWGP GLOBAL王座から陥落したばかりだけに、NEW JAPAN CUPは再起を図るうえでまたとない機会となった。

 1回戦の相手はBC WAR DOGSとの遺恨を引きずるUNITED EMPIREのTJP。2・11大阪大会での金網全面対決が記憶に新しいが、両者は1・13サンノゼ大会でもシングルで対戦。フィンレーが勝利しており、TJPとしては雪辱戦に。ヘビー級戦線に本格参入を果たしたTJPにとっては是が非でも勝利したい試合だったが、フィンレーが全てを飲み込んだ。

 TJPの奇襲で幕開け。あとから入場してきたフィンレーに飛びかかると、一気にマンバスプラッシュを落として「TJP」コールを巻き起こす。顔面ウォッシュも繰り出すが、負けじとフィンレーは無造作に鉄柱に投げつけて強引に形成打開。荒々しく殴りつけて、無理矢理に自分のペースに持ち込んだ。

 フィンレーがラフで来るなら、TJPはテクニックで応戦。トリッキーな動きで翻ろうにかかると、右腕に狙いを定めて、一点集中攻撃を展開する。ロープの上に固定したフィンレーめがけてまたもマンバスプラッシュを落とすと、コーナーに逆さ吊りで固定。ここでも顔面ウォッシュを繰り出し、ダイビングフットスタンプも投下した。

 フィンレーもバックブリーカーなどで形成打開を図るが、腕へのダメージを引きずり、必殺のオーバーキルにはつなげられない。TJPは卍固めでしつこく絞め上げ、腕攻めも再開。パワー負けせずにラリアットも振り抜く。

 フィンレーの INTO OBLIVIONを食らってしまうと、さすがに厳しい状況に追い込まれるが、パワーボムをDDTで切り返して大歓声。焦ったフィンレーがシレイリ(こん棒)での痛打を狙っても、TJPはレッドミストを噴射して返り討ち。後頭部にランニングニーを放ち、マンバスプラッシュを落とすと、ピノイストレッチでギブアップを迫った。場内は「TJP」コールに包まれる。

 しかし、フィンレーは執念のロープエスケープ。ならばとTJPは両腕をクロスさせての新技を狙うが、この技だけは食らうまいと必死に防いだフィンレーは、続くスイング式DDT狙いを踏ん張り、コーナーめがけてブレーンバスターをズバリ。投げ捨てパワーボムで大ダメージを与えると、最後はオーバーキルで粘るTJPを葬った。

 奮闘したTJPを叩き潰し、フィンレーが昨年逃したNEW JAPAN CUP制覇へ向けて豪快始動を果たした。「これで1勝、あと4勝。このリングに5つの死体を葬ることを約束しよう。去年は決勝に行くにとどまったが、今年は全勝して制覇する」と物騒な物言いで全勝優勝をマイクでアピールしたフィンレーは、「ナイトー、どこかでこれを見ていると思うから、お前にもの申す。俺がNEW JAPAN CUPの覇者になったあかつきには、お前を粉々に打ちのめして、お前の持つIWGP世界ヘビー級王座を奪ってやる! そして、そのあとにニック・ネメス、お前の番だ」と優勝の先にIWGP世界ヘビー級王座とIWGP GLOBAL王座獲りを見据えた。

 ここまでネメスへのリベンジをアピールしていたフィンレーだが、そこに内藤への挑発も加わった形に。バックステージでフィンレーは「ここ数日、ニック・ネメスに対する報復を宣言してきた。その通りなんだが、昨日の夜、ビールを飲みながら思ったんだ。何をしたらみんなをもっと苛立たせることが出来るんだって。そしてみんなの大好きなレスラー、ナイトーの膝を砕き潰すことを思いついた。その後、ネメスと対戦する」とその理由を説明。「俺はNEW JAPAN CUPを制覇し、SAKURA GENESISでナイトーを打ちのめし、世界ヘビー級王者となり、ニック・ネメスからGLOBAL王座を奪還して、2冠を果たす。お前たち虫けらたちに俺を止めることはできない」と自信満々に言い放っていた。

 3・12宇和島大会で行われる2回戦では、今宵のセミファイナルでグレート-O-カーンを下したタンガ・ロアと対戦する。フィンレーはTJPのように、ロアも叩き潰し、優勝に向けてさらに一歩進む構えだ。

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