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3/18【新日本】後藤がSANADAを熱戦撃破でNJC最多V4王手 「俺の底力見せてやる」

『NEW JAPAN CUP 2024』ビッグパレットふくしま(郡山市)(2024年3月18日)
準決勝 ○後藤洋央紀vsSANADA×

 後藤がSANADAとの熱戦を制して決勝進出。最多優勝記録更新となるV4に王手をかけた荒武者は「NEW JAPAN CUP3回優勝のこの俺の底力を見せてやる」と宣言した。

 昨年覇者・SANADAは3・16名古屋大会でジャック・ペリーを破って準決勝進出。連覇達成へあと二つと迫った。対する後藤は準々決勝の相手デビッド・フィンレーが体調不良による欠場のため不戦勝で準決勝進出。最多記録を更新する4度目の優勝にまた一歩近づいた。連覇を狙う男と唯一の連覇達成者が決勝進出をかけて対決した。

 後藤がラリアットで場外に叩き落として先手を取れば、SANADAも場外パイルドライバーですぐさま反撃に出る。河津落としで叩きつけるなど首攻めを展開。負けじと後藤は時間差ラリアットで逆襲し、村正からのバックドロップと得意技を連発して押し返した。

 するとSANADAはドロップキックで場外に吹き飛ばし、プランチャを発射。牛殺し狙いもドラゴンスリーパーで切り返す。目まぐるしい読み合いを制してTKOで叩きつけたが、ラウンディングボディプレスは後藤が不発に終わらせ、牛殺しで逆襲。エルボーとエルボースマッシュのラリーを連打で制し、牛殺しのフェイントからGTRの構えに入った。

 阻止したSANADAはネックスクリューで逆襲し、シャイニングウィザードをクリーンヒット。Scull Endで捕らえた。後藤の力が抜けたのを確認してラウンディングボディプレスを発射だ。後藤も意地で肩を挙げ、デッドフォールを阻止すると、ノーモーション頭突きをぶち込む。後藤コールに後押しされてPK、ミドルキックで蹴り飛ばすと、GTRで仕上げに入ろうとした。

 SANADAは逆さ押さえ込みで切り返し、オコーナーブリッジでニアフォールに追い込む。シャイニングウィザードをさく裂させ、勝利を確信するように右腕を突き上げると、デッドフォールを仕掛けたものの、阻止した後藤がGTWで叩きつけて逆襲。SANADAも3カウント寸前に返したが、後藤はこん身のGTRでダメ押しして3カウントを奪った。

 後藤が熱戦の末に昨年覇者・SANADAを破って決勝進出。2日後の3・20長岡大会で辻と栄冠を争うことになった。試合後、天を指さした後藤の前に辻が現れ、「新しい時代の扉を開くのは、必ず俺が果たす。後藤、覚悟はいいか!?」と通告。後藤も「俺もお前に見せたいものがあるんだ。NEW JAPAN CUP3回優勝のこの俺の底力を見せてやる」と言い切り、辻としばし対峙した。

 自身が樹立した最多記録を更新する4度目の優勝に王手。今年2月に亡くなった父にNJCの栄冠を捧げるつもりの荒武者は「優勝まであと一つ。皆さん、力を貸してください。そして天国の親父! あと一回、力貸してくれ!」と叫んだ。「何かと縁があるNEW JAPAN CUPだけど、俺がCHAOSに入って正しかったってことを決勝の舞台で証明してやる。内藤、待っとけよ」。かつて“春男"と称された後藤は亡き父の墓前にNJC優勝とIWGP世界ヘビー戴冠を報告するためにも、この春を駆け抜ける。

【後藤の話】「(※しばしヒザに手をつき、顔を手で拭って)いよいよあと一つ! 親父、もう1試合、力貸してくれよ。心配ばかりさせて、せめて遺影の前は豪華にしてやるよ。俺がCHAOSに入って正しかったってことを証明してやるよ。内藤、待っとけよ。NEW JAPAN CUP決勝の2日後が親父の四十九日。しょっぱい葬式にしてしまったことは悔やんでも悔やみきれない。だから四十九日には優勝カップを添えて、盛大な法要をさせていただきます」

【SANADAの話】「(※インタビュースペースに着くと顔をしかめて床に座り込み)俺の春が終わってしまったなあって……。いや、まだ始まってもない……」

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