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3/24【全日本】「新しいパンクな世界ジュニアを作り上げたい」 MUSASHIとのV1戦へライジングHAYATOインタビュー

 3・30大田区大会で世界ジュニアヘビー級王座初防衛戦に臨むライジングHAYATOが「たくさん防衛して、まずは新しいパンクな世界ジュニアを作り上げたいね」と描き、MUSASHI突破を誓った。

 HAYATOは3・9後楽園大会で田村男児を破り、5度目の挑戦にして世界ジュニア初戴冠を果たした。ナルシストを経て、今のパンクスタイルに変貌を遂げてから、初めて手にした勲章。「自分でも不安もあったし、今やってることが正しいのかとか、毎日考えてるようなときもあった」というHAYATOだが、「こういう形でベルトが僕のもとに来てくれたのは、自分を肯定する初めての材料になったかもしれないね」と言うように己が信じた道が間違いでなかったことを証明した形となった。

 喜びが大きいのは言うまでもないが、反面で「パンクって反骨だよね。反骨であり、反体制。その中でベルトを持ってしまったという葛藤も最近あるんだよね。欲しかったはずなのに手に入れたらパンクというジャンル自体ではないというか、ポリシーに反しているところがあるんじゃないか」と複雑な心境を抱いてはいる。

 そして戴冠後、MUSASHIが挑戦を表明し、3・30大田区大会でのV1戦が決まった。2月いっぱいでみちのくプロレスを退団し、フリーとなったMUSASHIは3・9後楽園大会で全日本初参戦。即座に全日ジュニアの至宝獲りの名乗りを上げた。HAYATOは愛媛プロレスと全日本の2団体所属となった直後の2022年1月に世界ジュニア初挑戦を果たしているが、2020年の本格参戦から2年の歳月を要した。「参戦し始めてすぐに挑戦表明というのは、僕はできなかったし、そもそもその発想すらなかったからね。そこは素直に凄いなと」MUSASHIの貪欲さには一目を置いている。

 「まだイマイチMUSASHI選手がどういう人間なのかというのを理解しきれていないし、世界ジュニアがそんなに欲しいのかという疑問もあるよ。パッと来て、たまたま自分の階級に合ったベルトがそこに転がってたから挑戦表明してやろうみたいな、軽い感じに僕には見えてしまう」というのがMUSASHIに対する本音。「だから、そういう人にあげたくない」と言い切ったHAYATOは「真剣にお付き合いしてもらいたい。遊びだったらダメだよ」とMUSASHIに“真剣交際"を求めた。

 MUSASHIとの前哨戦を通じて「うまいなっていうのが率直な感想だね。あと個人的にうれしかったのが僕はチョップ使うし、MUSASHI選手もチョップを使う。そこでチョップ使う者同士のジュニアの対決って今までなかったからね」と手応えを感じてはいる。ただ、田村との激闘を経験したHAYATOにすれば「やっぱり前チャンピオン田村男児にあって、MUSASHIにはないものがあるんだよね。僕は田村男児にあるものが好きだった」とまだまだ刺激が足りない。だからこそ「タイトルマッチの中でも彼をどんどん理解して、分かり合うって言ったらおかしいけど、プロレスラーとしてプロレスで分かり合えたらな」とリング上で対話するつもりだ。

 防衛ロードの第一歩でいきなり外敵を迎撃。負ければ全日ジュニアの至宝流出を招いてしまう。ようやく恋を実らせてベルトを手にしたHAYATOは断じて負けられない。「歴史の古いベルトだし、今まで世界ジュニアを巻いたどのレスラーとも違う色だと思うからね。より自分色に」と描いたHAYATOは「歴史と戦って、自分の葛藤と戦ってって感じだね。今までにない世界ジュニアになるのはもちろんほぼ決まってることなんだけど、あまり持ってる期間が短いと変えきれないんでね。たくさん防衛して、まずは新しいパンクな世界ジュニアを作り上げたいね」とキッパリ。世界ジュニアをかつてない自分色に染め上げていくためにも、HAYATOはまず強敵・MUSASHIを何としても突破する。


【ライジングHAYATOインタビュー】

――3・9後楽園大会で世界ジュニア王座初戴冠を果たしましたが、そのことによって変化した点はありますか?

▼HAYATO「世界ジュニア自体、恋っていう表現をしたんだけど、無事に恋が実り、これから守っていく感じなんだけど、心境の変化というのは、やっぱりパンクって反骨だよね。反骨であり、反体制。その中でベルトを持ってしまったという葛藤も最近あるんだよね。欲しかったはずなのに手に入れたらパンクというジャンル自体ではないというか、ポリシーに反しているところがあるんじゃないかという葛藤があるんだよね。もちろん喜びもあるんだけど、その反面って感じだね」

――ベルトに関して言えば、思い描いていた以上の重みなどは感じましたか?

▼HAYATO「歴史の古いベルトだし、今まで世界ジュニアを巻いたどのレスラーとも違う色だと思うからね。より自分色にして。巻いた喜びよりも重みとか責任感とか、そういうのが強いかもしれないね。欲しがって得たものの、自分が持ってるベルトだから自分のすることで左右されちゃうからね」

――世界ジュニアにHAYATO色を付けていくということですね?

▼HAYATO「そうだね。歴史と戦って、自分の葛藤と戦ってって感じだね。今までにない世界ジュニアになるのはもちろんほぼ決まってることなんだけど、あまり持ってる期間が短いと変えきれないんでね。たくさん防衛して、まずは新しいパンクな世界ジュニアを作り上げたいね」

――ここ数年、自分を貫いてやってきたことが間違っていなかったという証明にもなったのでは?

▼HAYATO「そうだね。自分でも不安もあったし、今やってることが正しいのかとか、毎日考えてるようなときもあったし。こういう形でベルトが僕のもとに来てくれたのは、自分を肯定する初めての材料になったかもしれないね」

――地元・愛媛からの反応はどんなものがありました?

▼HAYATO「メチャクチャみんな喜んでくれてるよ。僕が17、8から知ってる人ばかりだから、『まさかあのHAYATOが世界ジュニアチャンピオンになるなんて』って驚きの方が大きいかもしれないね」

――ローカルインディーから上り詰めることができるという夢、希望を与えられたのでは?

▼HAYATO「不可能なことは僕はないと思うんだよね。僕はやりたいことをやった結果で、特に努力してるつもりもなかったけど、ローカルインディーであきらめてる人がいるんだとすれば、可能なんだよということは言えるかな」

――防衛ロードの第一歩でMUSASHI選手が名乗りを上げてきましたが、どんな印象を抱いていますか?

▼HAYATO「挑戦表明された時に言ったけど、参戦し始めてすぐに挑戦表明というのは、僕はできなかったし、そもそもその発想すらなかったからね。そこは素直に凄いなというのと、まだイマイチMUSASHI選手がどういう人間なのかというのを理解しきれていないし、世界ジュニアがそんなに欲しいのかという疑問もあるよ。パッと来て、たまたま自分の階級に合ったベルトがそこに転がってたから挑戦表明してやろうみたいな、軽い感じに僕には見えてしまう。だから、そういう人にあげたくないね」

――HAYATO選手自身のように、もっと世界ジュニアに恋愛感情を抱いて欲しいですか?

▼HAYATO「真剣にお付き合いしてもらいたい。遊びだったらダメだよ」

――MUSASHI選手と当たってみての感触は?

▼HAYATO「うまいなっていうのが率直な感想だね。あと個人的にうれしかったのが僕はチョップ使うし、MUSASHI選手もチョップを使う。そこでチョップ使う者同士のジュニアの対決って今までなかったからね。そういうのはうれしいけど、やっぱり前チャンピオン田村男児にあって、MUSASHIにはないものがあるんだよね。僕は田村男児にあるものが好きだったっていうだけかな。好みの問題だね」

――実際にタイトルマッチをやったら相性が良かったという、いい意味で期待を裏切られることもあるかもしれません。

▼HAYATO「まだ理解しきれてないんでね。タイトルマッチの中でも彼をどんどん理解して、分かり合うって言ったらおかしいけど、プロレスラーとしてプロレスで分かり合えたらなって。そこで初めて明確に好き嫌いを決めると思うよ」

――負ければ外敵に流出となりますから、いきなり初防衛戦で落とすわけにはいかないですね?

▼HAYATO「そうだね。これから何度も防衛戦を重ねていくって考えると、一番最初っていうのは大切なものだから楽しみだね。Let's Punk」

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