5/9【GLEAT】GLEAT×DDT実現のきっかけはもんじゃ店 リンダマンが首脳トリオからの肩書強奪宣言、MAOは7月引退のカズに照準
6・6後楽園大会『GLEAT Ver.& GLEAT×DDT』へ向けた会見が9日、東京・有楽町で行われ、第6試合での6人タッグマッチが決まった高木三四郎&カズ・ハヤシ&彰人、上野勇希&エル・リンダマン&MAOが出席。KO-D無差別級王者・上野が「生まれるものがたくさんある大会」に胸を躍らせれば、リンダマンは首脳トリオからの勝利で役職を奪い取る構え。MAOは7月に引退を控えるカズに狙いを定めた。
6・6後楽園大会でGLEAT×DDTの対抗戦、交流戦が実現する。CIMAと高木が門前仲町のもんじゃ店で食事中に偶然居合わせた際、CIMAが「プロレス界に一発刺激をぶち込みませんか? 面白いことやりましょうよ」と提案し、高木社長も「もんじゃ屋さんで何かやりましょうよとなったのが面白くて、自分も思わずやりましょうよと答えていて」と呼応。これまで接点のなかった両団体が交わることになった。
第6試合に組まれたのが高木&カズ&彰人の首脳トリオと上野&リンダマン&MAOが激突する越境6人タッグ。高木が大社長、カズがGLEAT執行役員、彰人がCyberFight副社長。上野はKO-D無差別級王者で、MAOはDDT UNIVERSAL王者。「俺だけ何も持ってないやないかーい!」と叫んだリンダマンは「この試合は俺がフォールを奪って、高木三四郎から大社長の座をもらうか、カズ・ハヤシから執行役員の座を奪うか、彰人から副社長の座を奪うか。期待してください」と3人のうちの誰かから肩書を奪い取る構えをみせた。
UNIVERSAL王者・MAOは「この団体はUNIVERSALな団体だなと思っている。僕が目指すUNIVERSAL像、GLEATの中にいっぱいあるな」とGLEATの印象を語った。その中でMAOが意識するのは7月に現役を引退するカズだ。「僕は何よりUNIVERSALチャンピオンとして、MAOとして、イチプロレスファンとしてカズ・ハヤシが好きなんだ」と明かしたMAOは「だからイチプロレスファンとして、MAOとして、UNIVERSALチャンピオンとしてカズ・ハヤシを味わい尽くさないといけないんだ。そんな強い決意をもってこの大会挑みたい」とキッパリ。おそらく最後の対戦となるであろうカズに狙いを定めた。
そしてKO-D無差別級王者・上野は「DDTのファミリーでもある青木真也さんからGLEATの熱さとかパワーとか凄さとかを聞いていたので、素直にこの大会が開かれることが楽しみだったし、リンさんから感じる、所属選手全員から放たれるGLEATしようぜっていう、そのエネルギーを感じられるのも楽しみ」と胸を躍らせている。今大会によって新たな何かを予感しており、「KO-D無差別とか、UNIVERSALとか、G-REXとか、いろんなタイトルとか人々が絡み合って、ぶつかり合って、生まれるものがたくさんある大会になりますから、みんなが見逃せない、そんな大会にします」と誓った。
【会見の模様】
▼CIMA「本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。このたび6月6日、後楽園ホールにてGLEAT、DDTさんのコラボ大会を開催する運びになりました。GLEAT、DDT、今回どちらかというとGLEATというか、私CIMAからたってのお願いといいますか、GLEAT社長の鈴木(裕之)と話をしていて、やっぱりプロレス界に面白いことをやりたい。ただ面白いだけじゃなくて、そこにやっぱり激しい戦いがあったり、スタイリッシュがあったり、疾走感があったり、スピードがあったり、ハチャメチャであったり、というものをしたいというのがありまして。そんな中、偶然ある日、門前仲町のもんじゃ屋さんで近くの席に高木社長が座ってまして。GLEAT所属する前に#STRONGHEARTS、DDTにちょっと中途半端に出たな、あの続きをやりたいな、みたいな気持ちから、『ちょっとGLEATと一発プロレス界に刺激をぶち込みませんか?』という話をさせてもらいました。で合ってますよね?」
▼高木「合ってます」
▼CIMA「昨今、ALL TOGETHERがあったり、そこにGLEATは出場できませんでしたけど、もちろん悔しい思い、なんだ、てめえ、このヤローという思い、たくさんあります。でも、そんなものを全て乗り越えて、国境も人種も何もかも乗り越えてできるのがプロレスだと僕は思ってます。GLEATの選手、我々から見て、よく言えば真面目、悪く言えば遊びがない。そういうのをずっと常々思ってましたのでね。突破口を切り開くためにドラマティックでドリームなチームと一丁やりたいと思い、DDTさんにこの大会、コラボをお願いしました」
▼高木「DDTプロレス社長・高木です。よろしくお願いします。本当にあの時、突然、門前仲町のもんじゃ屋でご飯を食べていたんですけど、いきなり声をかけられまして。ホント驚いたんですよ。こういうことあるんだなと思って。で、面白いことやりましょうよっていう言葉に、やっぱり自分も思わず反応しまして。GLEATさんとDDTってあんまり接点もそんななかったですし、もちろんCIMA選手やT-Hawk選手、リンダマン選手が#STRONGHEARTSとしてDDTに上がっていた時はいろいろ切磋琢磨してお互いを高め合ってたと思うんですけど、CIMAさんがGLEATに入られて、やられてから、正直そんな接点なかったですし、ちょっと遠い存在だったんですけども。それがまさかね、もんじゃ屋さんで何かやりましょうよってなったのが凄く面白くて、自分も思わず『やりましょう、面白いことやりましょうよ』と答えていて、今回のDDTとGLEATさんの大会が決まったという経緯です。お互い共通点としまして、若い世代の選手が凄く勢いのある団体だというふうに思ってますので。僕個人としては私とかCIMA選手とかあると思うんですけど、そういう若い選手の熱い何かが生まれるんじゃないかなというものを期待したいですし。あとこれは個人的になんですけど、カズ・ハヤシさんが7月に引退されるということで、最後の最後に何かできればなという思いもあったのも事実でございます。ということで私どもとしてはGLEATさんと何かをやることで、また新しい物語が生まれるのか。それとも生まれないのか。わからないですけど、僕個人としてはGLEATさんのキャッチコピーといいますか、うたい文句である『GLEATしようぜ』っていうところに関しまして、僕らとしてはそこには乗っからないで。どちらかというと僕の世代で言うと『トゥギャザーしようぜ』。そういう部分でお互いにいろいろ面白いことできればいいかなと思っておりますので、よろしくお願いします」
▼CIMA「付け加えますと、鉄は熱いうちに打て。もんじゃは熱いうちに食え。夢は……オチは大会で見せます。以上です」
【会見の模様】
▼上野「DDTプロレス、The37KAMIINA、第82代KO-D無差別級チャンピオンの上野勇希です。僕はもともとこのGLEAT×DDTっていうのが決まる前からDDTのファミリーでもある青木真也さんからGLEATの熱さとかパワーとか凄さっていうのを聞いていたので、素直にこの大会が開かれることが楽しみだったし、オールスター・ジュニア・フェスティバル以来の仲間になるエル・リンダマンさんとのチームアップっていうのも、エネルギーが凄いですから、リンさんから感じる、所属選手全員から放たれる『GLEATしようぜ』っていう、そのエネルギーを感じられるのも楽しみです。この大会からKO-D無差別とか、UNIVERSALとか、G-REXとか、いろんなタイトルとか、人々が絡み合って、ぶつかり合って生まれるものがたくさんある大会になりますから、みんなが見逃せない、そんな大会にします。そんな大会が楽しみです」
▼リンダマン「エル・リンダマンです。そうですね。向こう側を見てみると、DDT副社長の彰人選手、GLEATの執行役員カズ・ハヤシさん、DDTの大社長・高木三四郎さん。こちらにはKO-D無差別級チャンピオンの上野選手、UNIVERSAL王者のMAO選手。俺だけ何も持ってないやないかーい! このヤロー、オラ。もう俺のやることは一つだから。決めてきたよ。そちら側の高木三四郎大社長、カズ・ハヤシ執行役員、彰人副社長。どれでもいいけどよ、この試合は俺がフォールを奪って、三四郎から大社長の座をもらうか、カズ・ハヤシから執行役員の座をもらうか、彰人から副社長の座を奪うか。ぜひご注目ください」
▼MAO「DDTプロレス、The37KAMIINA、そしてDDT UNIVERSALチャンピオンのMAOです。こうやってGLEATとDDTが大会を開く日が来るなんて、まさか思いませんでした。今、いろんな扉が開かれる、この風潮をよく思わない人もいると思うんですけど、僕はこの風潮、凄くいいと思ってるんで。こういうことガンガンやっていきましょう。そして僕はUNIVERSALチャンピオンとして、このGLEATという団体はすげえUNIVERSALな団体だなって思っている。僕が目指すUNIVERSAL像、意外とGLEATの中にいっぱいあるなと思っていて。今回こんなカードを組んでいただいて、凄く楽しみにしております。僕は何よりUNIVERSALチャンピオンとして、MAOとして、イチプロレスファンとしてカズ・ハヤシが好きなんだ。だからイチプロレスファンとして、MAOとして、UNIVERSALチャンピオンとしてカズ・ハヤシを味わい尽くさなきゃいけないんだ。そんな強い決意をもってこの大会挑みたいと思います。楽しみです」
▼彰人「株式会社CyberFightで副社長を務めております、DDTプロレスの彰人です。こちら側が重役トリオということで、しかもその中で高木さんは7月で休業を控えていますし、カズ・ハヤシさんも7月で引退を控えている中でなんですけど、カズさんは引退が決まった中でもタッグのベルトを獲ったり、高木さんはKO-D無差別の現チャンピオンである上野からこないだ3カウントを獲ったりと。これから休んだりとか引退する人には見えない活躍をしているというか、今が全盛期だと言わんばかりの活躍、最後の輝きってわけではないですけど見せている中で、やっぱりこの試合でも今トップ戦線でやっている対戦相手の3人には勝ち負け以外でも、内容でも存在感でも表現の仕方でも全てにおいて負けない3人でいこうと思っております。やっぱ若い子に負けるのは悔しいと思う大人げない3人だと思ってるんで。普通の試合だけじゃない何かを考えて、この試合で表現できればなと思っております」
▼カズ「GLEATのカズ・ハヤシです。7月1日に引退を控えていまして、最近、昔を懐かしむような試合が多くてですね、ちょっと昔に返ってるようなところがあります。で、今回は初めてやる選手。上野選手、初めてだし、MAO選手、一回やったことあるけど、本当に触りしかなくて。レスラーとして引退は決まっていますけど、その引退にいくまでにどうやって次、この人たちと戦って、この人たちとまた俺と試合をする姿がまた見たいっていうような姿を見せていくのが俺のプロレスラーとしての戦い方だと思っていますので! そういうふうな戦い、次また見たいという戦いにさせていきたいと思っております! 以上です!」
▼高木「DDTの、そしてCyberFight代表取締役社長の高木三四郎です。この試合は先ほどお話しした通りなんですけども、カズ・ハヤシさんが7月に引退されるということと、僕自身も7月21日の両国大会でしばらく無期限休業という形で発表させていただいております。やっぱり思うこととか、僕もWRESTLE-1というかつてあった団体でCEOをやらせていただいた時に、カズ・ハヤシさんと団体の経営とか運営とか、いろんなことを話して一緒にやっていた仲でございます。その中でやっぱり僕として最後に何かできないかなという思いが凄く強くありました。今回このような形で僕らの世代と、GLEAT、そしてDDTを支える若い世代との対決が組まれたことは凄く喜ばしいことだと思ってます。でも、本当に思い出の試合にするつもりは僕の中ではないので、やるからには若い選手に負けないようにガッチリと熱い戦いをしたいと思ってますし。一方でエル・リンダマン選手とは初対決でもあるので、凄く楽しみです。やっぱり華もあるし、肌も黒いし。どうやったらそんなに黒くなるのかなと思って。自分も負けてられないんで日サロに通います。以上です」