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5/12【全日本】HAYATOがカズ超えで世界ジュニアV2 「イメージ、伝統、歴史全部ぶち壊す」

『チャンピオン・カーニバル2024』横浜BUNTAI(2024年5月12日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○ライジングHAYATOvsカズ・ハヤシ×

 HAYATOがカズ超えを遂げ、世界ジュニア王座2度目の防衛を果たした。

 HAYATOは3・30大田区大会でMUSASHIを下し、世界ジュニア初防衛。試合後、次期挑戦者に指名したのが7月に引退試合を控えるカズだった。世界ジュニア最多防衛記録V17を保持するカズは勝てば13年4ヵ月ぶり3度目の戴冠。「防衛戦をやりたい相手がいる」と描いているカズにHAYATOは「引退の前に燃え尽きさせてあげるよ」と通告してV2戦に臨んだ。

 スワンダイブ式プランチャが自爆に終わると、HAYATOはカズのコンプリートショットでフェンスに叩きつけられた。ここから沼にはまるように老かいなカズのペースに。クロス式スリーパーやクロスフェースで絞め上げられ、スワンダイブ式プランチャ、スワンダイブ式ギロチンドロップと空中殺法を連発しても、トラースキック合戦に持ち込まれた。

 ならばとHAYATOはプランチャ式のエプロンDDTで逆襲したが、シド・ヴィシャスを両足で撃墜されると、ハンドスプリングレッグラリアットを被弾。ムーンサルトアタックで応戦しても前哨戦でKOされたリバースゴリースペシャルボムで叩きつけられた。が、意地で3カウントを許さず。ファイナルカットを食い止め、ひとでなしドライバーで突き刺して逆転すると、シド・ヴィシャスを発射して3カウントを奪った。

 HAYATOが元全日ジュニアのエースでもあるカズを突破し、世界ジュニアV2に成功した。「本当にカズ・ハヤシって素晴らしい選手だね。さすが最多防衛記録持っているだけあるよ。今回やって、カズ・ハヤシの世界ジュニアへの気持ちは嘘じゃないってわかったけど、ほんのちょっとだけ俺の気持ちが強かっただけ」と紙一重の差を強調したHAYATOは「本当にカズ・ハヤシって凄い男だよ。あの持っているもの、凄いものを盗ませてもらうよ。教わるなんてカッコ悪いから、俺はカズ・ハヤシが持っている本当に凄いものを盗ませてもらう」と宣言した。

 この日、入場時にシド・ヴィシャスが歌う「マイ・ウェイ」をテーマ曲に使用した。「世界ジュニアのイメージ、伝統、歴史、俺が全部1回ぶち壊させてもらうよ。俺も壊さなきゃいけない理由はわからないけど、なぜかそう思ったんだ。壊して、壊して、壊し尽くした先に何か新しい光があるんじゃないかって思ったんだ」と話したHAYATOは独自路線で新たな世界ジュニア像を創り上げるつもりで、「これからも俺は自分の信じた道、マイウェイを突き進ませてもらうよ。Let's Punk」と言い切った。

【HAYATOの話】「苦しかったけど、勝ったよ。本当にカズ・ハヤシって素晴らしい選手だね。さすが最多防衛記録持っているだけあるよ。今回やって、カズ・ハヤシの世界ジュニアへの気持ちは嘘じゃないってわかったけど、ほんのちょっとだけ俺の気持ちが強かっただけ。本当にカズ・ハヤシって凄い男だよ。あの持っているもの、凄いものを盗ませてもらうよ。教わるなんてカッコ悪いから、俺はカズ・ハヤシが持っている本当に凄いものを盗ませてもらう。で、試合が終わって、1つ決めたことがあるんだよ。世界ジュニアのイメージ、伝統、歴史、俺が全部1回ぶち壊させてもらうよ。俺も壊さなきゃいけない理由はわからないけど、なぜかそう思ったんだ。壊して、壊して、壊し尽くした先に何か新しい光があるんじゃないかって思ったんだ。だから、これからも俺は自分の信じた道、マイウェイを突き進ませてもらうよ。Let's Punk」

【試合後のカズ】

▼カズ「死んじゃう…死んじゃう…危ねえ。出しきった。いやあ、本当にHAYATO選手、逆指名してくれてこんなに嬉しいことはない。プロレスラーはやっぱりどこでやるにしても、ライバルを作って、仕事もらって、みんなの前で試合をして、必死に戦って。そしてリングの上でやって、『またこの人とこの人が戦う。見ていたい。見ていきたい』と思わせなくちゃいけない。それをね、HAYATO選手はありがたいことにチャンピオンという立場でありながら、7月1日に引退を控えている僕に対して、『タイトルマッチを挑んでこい』と言ってもらえた。僕は今までのプロレス人生、まだ続くけど、今日までまったく悔いはないし、最高のプロレス人生を送っていると。だから、こうしてまた世界ジュニアを懸けてHAYATO選手ともできたし。まだ1ヵ月半ありますけど、僕の残っている試合全て、次につながるような、また見たくなるような試合はずっとしていきます。それは7月1日、引退試合まで続きます」

――試合後、HAYATO選手に長い時間話していたが?

▼カズ「まず最初、感謝の言葉を。やはり逆指名してくれてありがとうございますって。あとはHAYATO選手に聞いてください。嬉しかったんで。すぐに喋りたくて。すぐに感謝を言いたくて、リング上で言っちゃいました」

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