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5/13【新日本】DOUKIが後楽園メインでヒロム連破 会心初日で「俺が主役になってやる」

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』東京・後楽園ホール(2024年5月13日)
Bブロック公式戦 ○DOUKIvs高橋ヒロム×

 DOUKIがスーパージュニア2戦目となる後楽園ホール大会のメインでヒロムを撃破。2・24札幌大会に続いてヒロムを破り、会心の初日を迎えたDOUKIは優勝宣言をブチ上げると、「俺が主役になってやる」と予告した。

 DOUKIは2・24札幌大会でヒロムを破り、先を行くライバルから念願のシングル初勝利を上げた。今回は約3ヵ月ぶりのリマッチとなったが、開幕戦ではDOUKIが石森太二に、ヒロムがKUSHIDAにそれぞれ敗北。2連敗は優勝戦線から一歩後退を余儀なくされるだけに、戦いは前回以上に激しいものとなった。

 ヒロムは今年に入ってシングル戦でいまだ未勝利。大スランプ中だが、序盤から積極的に仕掛ける。南側スタンド席に戦場が移動すると、中通路でブレーンバスターを強行。観客席のど真ん中でDOUKIとラリアットやフライングボディアタックの相打ちを繰り広げた。

 その後も接戦が続く。先に仕掛けたヒロムはエプロンから場外ショットガンドロップキックを発射。コーナーめがけてのデスバレーボムもさく裂した。引かないDOUKIはしつこく絡みついてイタリアンストレッチNo.32に捕獲。ヒロムもしのぐと大技の打ち合いに。ラリアット合戦、ジャーマン合戦で場内はさらに白熱。何度もラリアットで相打ちを繰り返すと、同時にマットに崩れ落ちた。

 立ち上がった直後に強烈なラリアットを振り抜いたヒロムは、TIME BOMB1.5、トラースキックとダメージを確実に与えていく。だが、TIME BOMBIIはDOUKIがことごとく阻止。逆にスープレックス・デ・ラ・ルナの構えに。ヒロムも丸め込んで譲らず、トラースキック、ビクトリーロイヤルとたたみかけるが、DOUKIはギリギリでキックアウトした。

 2人への声援が交錯すると、DOUKIは変型DDTから再びイタリアンストレッチNo.32へ。ヒロムは苦しみながらも強引に抱え上げるが、DOUKIも離してなるものかとしつこくグラウンドに引きずり込む。ヒロムは再び抱え上げると今度はマットに叩きつけるが、それでもDOUKIは技を継続する。ヒロムが泡を吹いて動かなくなると、ついにレフェリーが試合をストップ。DOUKIがヒロムから2連勝を挙げた。

 DOUKIが後楽園ホールを熱狂させたうえでヒロムを連破。名実共に自分が新日ジュニアの中心選手であることを証明した。

 試合後、マイクを持ったDOUKIは「ヒロム! お前はやっぱり世界最高のレスラーの1人だな。でもな、勝ったのは俺だ。悔しいだろ? ヒロム。悪いな。ヒロム、そしてヒロムファン。今日は悔しい思いして帰ってくれ」とヒロムにメッセージ。そして、「お前ら、今日の興行どうだった? これが新日ジュニアだ」と観客に投げかけて大きな拍手を浴びると、「そして、新日ジュニアの顔のヒロムを倒した。だったらよ、あとは優勝するのみだ!」と堂々の優勝宣言で大会を締めくくった。

 ヒロムに2連勝しただけでDOUKIの気持ちは収まらない。見据えるのはもっと高いレベルだ。バックステージでは「ヒロム。俺はよ、もっともっと自分のレベルを上げて、お前ともっと大きな舞台でやってやるつもりだ」と誓いを立てると、「そして、今日、お前に勝ったからには、このスーパージュニア、今年こそ優勝して、言った通り、俺が主役になってやるよ」と自分に言い聞かせるように断言した。

 シリーズ開始前の記者会見でも「主役」宣言は口にしていたが、ヒロムを再び下しただけにその言葉には自信がこもっていた。次戦は5・15群馬大会。IWGPジュニアタッグ王者のドリラ・モロニーと対戦する。まずは2連勝して白星を先行させ、今年こそ新日ジュニアの頂点まで一気に駆け上がるつもりだ。一方、スランプが深刻なヒロムはDRAGONGATEのドラゴン・ダイヤと対戦する。

【試合後のDOUKI】

▼DOUKI「(※床に座り込んで)あー、クソッタレ! (※報道陣に)今日、何戦目だ?」

──2戦目ですね

▼DOUKI「2戦目とは思えねえな。やっぱり、高橋ヒロムはすげえな。何度当たっても、こんなことしてくんのかっていう発想、そして、パワー、スピード、コンディション。プロレス界で最も凄いレスラーの1人だと思う。でもな、それはちょうど10年前、お前に会った時からわかってたことだ。10年前、俺とお前が,この後楽園の、『BEST OF THE SUPER Jr.』の公式戦で、メインで当たる日が来ると思ったか? そして、クソ新日ファンども。今日はな、俺が新日に参戦してちょうど5年だ。5年前、ここに立って、ヒロムに勝つ日が来るとは、誰が思った? 今日のメインイベントは、高橋ヒロムのレベルに、俺がやっとここまで来たっていう、証明でもある。体はキツいけどな。ヒロム、俺はよぉ、もっともっと自分のレベルを上げて、お前ともっと大きな舞台でやってやるつもりだ。そして、(※立ち上がって)今日、お前に勝ったからには、この『SUPER Jr.』、今年こそ優勝して、言った通り、俺が主役になってやるよ」

【ヒロムの話】「(※床にヒザをついてから座り込んで)何が、何が世界最高のレスラーの1人だ……。そんな人間が、自分の負け方もわからなくなるぐらいやられるわけがねえだろう。何、落ちた? 落ちたの? アァ…終わったぜ、オイ、クソッ! (※立ち上がって)ここまで…フヘヘ! フッハッヒャッ! 逆に笑えてきたよ。ワッハハハハ! アァ憶えてねえなぁ!」

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