プロレス/格闘技DX

『レック Presents BEST OF THE SUPER Jr.31』名古屋国際会議場イベントホール(2024年5月19日)
Aブロック公式戦 ○エル・デスペラードvsブレイク・クリスチャン×

　デスペラードがクリスチャンの連勝を止め、値千金の3勝目。「俺自身が俺の優勝を待ってる」と改めてスーパージュニア初制覇にかける決意を示した。

　「もう何回も言ってるから俺、嘘つきたくねえんだ。今年は優勝するよ」と誓ったデスペラードだが、前日の5・18八王子大会でナイトに2敗目を喫した。折り返しの5戦目となったこの日、メインに登場。4連勝でAブロック単独首位に立つクリスチャンと対決した。

　先手を取ったのはクリスチャン。コーナーに上がってデスペラードの左腕を容赦なく踏みつけ、スワンダイブ式ラリアットを発射。ハンドスプリングで飛びついてのカサドーラからダブルニードロップを投下したり、場外戦でイスやプラ柵に引っかけてひねり上げたりと多彩な左腕攻めでデスペラードに何度も悲鳴を上げさせた。

　防戦一方に追い込まれたデスペラードだったが、起死回生のバックドロップでようやく反撃を開始。お返しとばかりにグラウンドドラゴンスクリューなど足攻めを展開し、マフラーホールドで絞め上げた。が、逃れたクリスチャンが左腕へのダイビングフットスタンプで逆襲。トペコンヒーロを発射した。

　リングアウト寸前に追い込まれたデスペラードは再び劣勢に。スワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュから脇固めで絞め上げられてしまう。意地で耐えたデスペラードは打撃戦でも延髄斬りで先をいかれ、腕へのオーバーヘッドキック、飛びヒザ蹴りをを被弾。それでもデスペラードはカウンターでエルボーを振り抜き、葛西純ばりのリバースタイガードライバーをさく裂。間髪入れずピンチェ・ロコでダメ押しして逆転の3カウントを奪った。

　デスペラードがクリスチャンの連勝を4で止める価値ある3勝目。勝ち点を6に伸ばして後半へと折り返した。試合後、デスペラードはマイクで「ブレイク・クリスチャン、もっとやるぞ。お前とアメリカでやったとき、すぐ来るもんだと思ってたら、こんなに待っちまったからよ。待たされた分だけやるぞ」とクリスチャンにラブコール。「待たされたっつったらよ、俺自身がスーパージュニアの決勝2回上がって2回負けて、その次は決勝すらいけず。俺のこと待ってるヤツは誰もいねえだろうけどよ」と続けると、「俺自身が俺の優勝を待ってるから。これ以上待たすとさ、俺が俺に飽きちまうから。今年は優勝するぞ。よく見とけ」と改めて悲願の初優勝を誓った。

　次戦は5・21姫路大会の金丸戦。ファンへの約束に続いて、自らに優勝を義務づけるように強い思いも口にしたデスペラードが白星先行で後半戦に突入する。