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5/20【マリーゴールド】“ツインタワー"天麗&後藤が旗揚げ戦で本格始動 「ここで大きくなる」

『Marigold Fields Forever』後楽園ホール(2024年5月20日)
○天麗皇希&後藤智香vs翔月なつみ&松井珠紗×

 期待の“ツインタワー"天麗&後藤が旗揚げ戦で快勝。プロレスラーとして本格始動した2人は「ここで大きくなる」と誓いを立てた。

 マリーゴールド旗揚げ戦セミファイナルは元アクトレスガールズ同士によるタッグマッチ。天麗&後藤の長身コンビと翔月&松井が対戦した。

 序盤は翔月&松井が後藤を攻め込む展開に。翔月は勝ち気に鋭い打撃を次々と浴びせ、ヒザ蹴りで滅多打ちにした。だが、耐え抜いた後藤がジャイアントスイングでぶん回して逆転。あとを受けた天麗はジャンピングフロントハイキックやカナディアンバックブリーカーなどダイナミックな攻撃で続き、翔月を追い詰めた。

 しかし、アメジスト・バタフライ(旋回式ダイビングボディプレス)は避けられて自爆に。息を吹き返した翔月は後頭部にトラースキックをねじ込むと、ダイビングダブルニードロップを投下する。後藤のカットが間に合ったものの、あとを受けた松井がミサイルキックを皮切りに大技ラッシュへ。天麗のスープレックス狙いを前方に丸め込んで防ぐと、しつこくフットスタンプを放っていく。さらに、松井の低空フライングボディアタック、翔月のダブルニーアタック、ダブルのトラースキックと一気呵成に猛攻を仕掛けた。

 何度もゲキを飛ばした後藤が介入すると、天麗も反撃。松井を2人がかりでリフトアップして投げ捨てる。パワースラムなどで追い討ちに出ると、松井の丸め込みに慌てたものの、翔月との同士討ちを誘い、相手2人を同時にバックドロップで投げ飛ばしてみせた。勝機を掴んだ天麗は豪快なバックフリップをズバリ。最後はアメジスト・バタフライで3カウントを奪った。

 アクトレスはプロレスを使った舞台として定義付けられているだけに、天麗と後藤にとって今回が正式なプロレスデビューという形だったが、快勝始動。試合後、マイクを持った天麗は「ツインタワー、デビュー戦で勝ちました! 前の団体からずっと一緒にやってきた智香とまたこうしてデビュー戦というたった1度しかない日に一緒に戦えて、私はとても幸せです。ありがとう、智香」とパートナーの後藤に感謝のメッセージ。大きな拍手を浴びると、「これからこのマリーゴールドのリングで私はもっともっとプロレスを経験して、ここで大きくなります!」と力強く宣言した。

 バックステージでも「私の得意技はジャイアントスイングって言っているので、どんなところでも捕まえて、ぶん回していきたいと思います」(後藤)、「他の選手、先輩、たくさんいるので、まだまだ技も磨いて、技術も磨いて、もっともっと上に行きたいと思います」(天麗)と前向きに意気込んでいた2人。マリーゴールドではタッグのベルトとなるマリーゴールド・ツインスター王座の新設が決定しているが、正式なタッグチームは皆無に等しい状態だけに、実力を付けていけば面白い存在になりそうだ。


【試合後の天麗&後藤】

▼後藤「皇希得意の旋回プレス、アメジストバタフライで2人ともデビュー戦、ツインタワー勝ったぞ!」

▼天麗「2人でずっと前の団体からツインタワーという名前の通り、でっかい2人でずっと組んでやってきて。まだ半年ぐらいだけど、新しくマリーゴールドというリングにも上がって、またこの2人で一緒にできたことは凄く嬉しくて。直属の先輩だったなつみさん、珠紗さんとデビュー戦をやらせてもらえたことが、私は凄く素敵な場所を用意していただけたなと思いました。本当に素敵な経験になりました。ありがとうございます」

▼後藤「ありがとうございます。智香の、見ましたか? のど輪カウンター切り返しからの、抱っこ旋回式ジャイアントスイング、見ましたか? 私の得意技はジャイアントスイングって言っているので、どんなところでも捕まえて、ぶん回していきたいと思います。見ててください!」

▼天麗「これからももっと他の選手、先輩、たくさんいるので、まだまだ技も磨いて、技術も磨いて、もっともっと上に行きたいと思います。ありがとうございました」

▼後藤「ありがとうございました」

――プロレスデビュー戦は緊張せずに出せるものは出せた?

▼後藤「まず入場式で扉がバーンと開いた瞬間に見たこともない景色、お客さんがギューギューのところを見て、感情がバーッて盛り上がって。こんな素敵な場所でデビューさせていただけたこと、プロレスラー・後藤智香としてリングに上がれたこと(が嬉しい) そしてこれからプロレスラーになったことで満足せずに、もっともっと素敵ないろんな景色を応援してくださるファンの皆さんと見て、叶えていきたいなと思いました。頑張ります」

▼天麗「私も今日が改めてデビュー戦ということで、なんかあっと言う間だったね。なんかいっぱいいっぱいで凄い緊張してて、『終わった?』っていう。でも、本当に入場式から見れた景色はたぶん一生忘れないだろうし、やっとスタート地点に立てたので、これからもっともっと頑張ります」

――いつも戦ってきた相手の2人とはまた違うものを感じた?

▼後藤「なつみさんとエルボーの打ち合いをやったんですけど、これがプロレスだぞという重みがありました。負けじと返していけたかな。重かったです、何もかも最初から。リングに立つ視線だったり。それをプロレスラーとして教えていただきたいと思いました」

▼天麗「全然違いましたね。握手した時の目線とか、入ってくる時の顔つきとか、全部。2人はもちろんプロレスラーとしてずっとやってきたので、これがプロレスラーだぞと思い知らされたというか。それが凄くいい経験になりました」


【試合後の翔月&松井】

▼松井「まずはマリーゴールド旗揚げ戦で、こうしてたくさんのお客様に見ていただく中で試合ができたこと、大変嬉しく思っています。見てくださった皆様、本当にありがとうございました。でも、自分はこの始まりの一戦で、本当に結果もそうですし、内容もそうですし、悔しいことばっかりが残って。まだまだ、まだまだ全然足りないなって思いました。もっと精進したいと思います」

▼翔月「自分もプロレスラー経験があるから、ちょっとなんかやっぱり油断が心の中であったのかなというのもあったし。やっぱり今までと違って、思いついたことができなかったり、体が動かなかったりとかもいっぱいあったし。本当にここに立てたことは嬉しいんですけど、それ以上に悔しいという気持ちが最後に残ってしまったなあというのがあるから。自分は年齢も上だし、残された時間もいつまでできるか本当にわからないので。1戦1戦本当に大切にしていきたいし、怪我も絶対しないで、本当にやれることを全て自分でやりきったと思えるまで突っ走りたいと思っているので。これからも周りは今からの選手がいっぱいいるけど、そこに負けないように、気持ちで食らいついていきたいなと思います。ここからなんで、自分たちも。また一からやり直しましょう」

▼松井「はい! 切り換えましょう、なつみさん。私と一緒にあと15年頑張りましょう」

▼翔月「15年はちょっと…」

▼松井「いきます。なつみさんはあと15年」

▼翔月「15年はちょっと…頑張る!」

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